WE ARE THE NORTH WEST

#6【今週のブレイザーズ】week9 /GSW/MIA/ORL/CHA

13勝12敗で迎えたweek9(12月第2週)に行われた試合の感想。日付は現地。日本だと次の日。

@はロード、#数字は何試合目かを表しています。

https://pbs.twimg.com/media/DQz_iazV4AI1Fwu.jpgby/Trail Blazers Twitter

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 28 19 28 29 104
GSW 27 33 33 18 111

BOX SCORE

感想
  • ロールプレイヤー
ゲームのコントロール・支配を任せられるスタープレイヤーと違い、チームで一定の役割を担う選手をロールプレイヤーといいますが、今シーズンのウォリアーズは新加入のキャスピ・ヤングと実績のある選手に加え、ルーキーのベルが定評のある守備力と連携プレイに優れ、リビングストン・イグダーラ、そして絶好調のウェストらベテランも健在。
Player MP FG FG% 3P 3P% TRB AST STL BLK PTS
J.Bell 25:44 5 .833 0 6 2 1 1 11
O.Casspi 25:07 4 .667 1 1.000 9 3 0 0 11
S.Livingston 23:34 2 .500 0 2 3 0 0 6
A.Iguodala 31:44 2 .333 1 .500 8 5 0 1 6
D.West1 17:34 5 .833 0 2 1 1 4 10
N.Young 13:01 5 .625 2 1.000 2 0 1 0 12
グリーン・カリーという最強の矛と盾が欠けながらもチーム層の厚さを示した勝利です。
  • THE FOURTH MAN
リラード・マッカラムのバックコートが60得点。FGM/FGAは2人で20/42(47.6%)、バックコート以外の合計は17/46(37%)と良くも悪くも「いつものブレイザーズ」でした。
ヌルキッチがいないので攻撃の選択肢が少なくなり、結果2人のアイソレーションに頼らざるを得なくなります。アシスト平均が今シーズン30チーム中最低の18.1。ファストブレイク(速攻)ポイントも最下位の5.0。何が言いたいかって攻撃の効率が悪すぎるということ。

数字にも出ていますがFG%は44.1%で26位。原因の一つはミドルレンジしかショット選択肢がないターナー(38.6%)ですが、このままの状態だとターナーにショットさせるということがミスであると言わざるを得なく、セルティックスに在籍した2シーズンで平均5アシストしているファシリテーターの役割を期待されての加入だと思っているんですが、今シーズン2.3アシストとパスの出し所が定まっていない感があります。バックコート以外の確かな力が必要なのは誰もが分かっていることなんですが、ターナーの巨悪契約(4年7000万ドル)が邪魔をしてハイレベルの選手と契約を結べないのが事実。この契約に少しでも幸運を。
ヌルキッチとハークレスが軽い怪我を負ったので、ロケッツ戦・ウォリアーズ戦と出番が回ってきた2人。コリンズに関してはドラフト全体10位という高評価でNBAに入ってきているだけに、若さ以外の武器を見せなければなりませんが、この試合はとても積極的にプレイしました。積極的に行き過ぎて6ファウルでDQとなりましたが、それはご愛敬。
9ポイント・7リバウンド・2アシスト・3スティールと、光るプレイも見せました。
Q4残り7分40秒で決めたこともでかい。Q2の最初にも同様なプレイがあり、その時はレイマンのダンクミスで得点となりませんでしたが、ナイス連携。
貴重なファストブレイク。こういうプレイをもっとみたい!
  • HELLO OAKLAND
足首を痛めていてもこのプレイ、気迫。けれど無理はしてほしくないです。

https://pbs.twimg.com/media/DQ9KuvQWAAEUU4-.jpg:largeby/Trail Blazers Twitter

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 21 29 20 32 102
MIA 33 27 19 16 95

BOX SCORE

感想

  • エリントン・No.1ベンチ3ポイントシューターに
ウルブズに始まり、その後様々なチームを転々としてきたジャーニーマン。ウェイン・エリントン30歳。今まで特徴のない選手と思ってましたが、今シーズン全184ショット中163ショットが3ポイント(88.6%)という、カイル・コーバー並みに「3しか撃たない選手」に昨年からスタイルチェンジしています。
この試合でQ1に3ポイントを5/5沈め15点。これでヒートは一気に差を付けましたが、徐々に攻撃のリズムが悪くなり逆転されました。エリントンはなんと7/10(70%)の3ポイントを含む24得点と活躍。27試合で約20分ほどの出場ながら3ゴール数はベンチ選手トップの70本。
下は12月13日までの分以外の成績を保持したまま「仮に全試合36分出場したら」という数字です。「3PT」は3ポイントの合計数です。
PlayerGGS3P3PA3P%3PT
W.Ellington2704.510.5.429121
J.Harden26264.410.9.402114
若いシーズンに加え強烈マークされているハーデンとは比べる対象としておかしい事だとわかっていますが、エリントンがどのくらい3を撃つのか、どれくらい決めたのかという事が数字でわかります。これを維持できるか、ベテラン選手。面白い存在になりそうです。
  • GONZAGA BATTLE
コリンズ初スターター!ゴンザカ大学時代1度も無かったスターターが、レナードの体調不良で回ってきた出番。ヒートのセンター、ケリー・オリニクがゴンザガ大学出身の先輩という事でまさかのゴンザカ大学出身対決となりました。
ゴンザガ大学に在籍した選手と言えば、ユタ・ジャズ一筋、歴代最高のピュアポイントガードとして名を馳せ、殿堂入りも果たしているジョン・ストックトン、日本のバスケ界に間違いなく名を刻むであろう選手・八村塁が現在所属しています。2017年現在のNBAにはゴンザガ大学出身者が3人います。(あと1人はペイサーズのドマンタス・サボニス)
そんな元ブルドックスプレイヤー、コリンズはウォリアーズ戦での積極的なプレーに好感が持てましたが、引き続きこの重要な試合でQ1からリラードとのピック&ロールを含め5点、スターターの役割を果たしていました。フリースローが1/4だったことが残念。ベンチからも盛り上げてました。
  • the streak is over
ついに5連敗が止まりました。長かった。Q2~Q3前半付近まで10~13点差と常にリードされた状態でいたので、負の連鎖、負の予感が漂います。今日の勝敗はフリースローの出来が分けました。
キープレイヤーはアミヌ。5/8の3P(62.5%)が効果的に決まり、3P%は脅威の48.4%。アミヌの復帰後勝ちがありませんでしたがやっと勝ちました。復帰後6戦の3Pが18/34(52.9%)とブレイザーズにとってとても貴重な3&D(3ポイントとディフェンスが優れている)選手としてチームに最も必要な部分を補ってくれる大きな役割を担う選手になってます。
そして、珍しくというかフラストレーションがさぞ溜まっているであろうエース・デイム&CJがどちらもダンクを魅せました。


https://pbs.twimg.com/media/DRHxaPHW0AAntBl.jpg:largeby/Trail Blazers Twitter

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 24 26 25 20 95
ORL 20 23 23 22 88

BOX SCORE

感想
  • MAGIC NOT MAGIC
O1から絶好調だったゴードンがファウルトラブル+Q4でふくらはぎを痛め離脱という状況で、攻撃の先頭に立ったブーチェビッチ。Q1は1/5の2得点。Q2~Q4は11/15で24得点。Q4・7:29で17点差つくも、ここからマジックの守備が機能し、残り3:04で5点差にまで追い詰め、盛り上がりを作りました。
結局その後、マッカラムのブロック→3Pプレイでやられてしまい負けましたが、ブーチェビッチの存在は敵からすると怖いです。昨年の後半から撃ちはじめた3Pが今年はさらに増加。3P%も上々でオールラウンドセンターへ進化。カズンズ・タウンズ・ヨキッチ・ガソルらと並ぶオールスター級であると思ってるんですがマジックが波に乗ってこれればオールスターも夢ではない。ガード陣の奮起に期待。
  • ヌルク復帰、しかして希望は?
満を持してヌルキッチが3試合ぶりに復帰。その間にコリンズに良い機会を与えることができました。この日のヌルキッチはオフェンスで良い影響はありませんでした。Q4でのターンオーバーパス、強引なフックショットがオフェンスでの信頼度を下げる一方です。
ディフェンスのみの存在にはなってほしくない。チームを押し上げるにはヌルキッチの一貫したショットの確立が必要。
  • Q4の攻め守り
前述のようにQ4・7:29で86-69としたのにも関わらず、点差を維持するどころかターンオーバーを連発。エース不在のマジックを止められず......という最悪の展開。これにゴードン・フォーニエがいれば逆転されていたので。攻守でヌルキッチが起点となるはずなんですが、両方ダメでした。この日スコアリングを担ってくれたCJとチーフに救われました。
チーフ......!! FIRE!!!



https://pbs.twimg.com/media/DRM7eB9VAAAMENU.jpgby/Trail Blazers Twitter

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 24 25 25 19 93
CHA 20 17 30 24 91

BOX SCORE

感想

  • Welcome back nic
肘を痛めた影響からか、3P%が22.2と芳しくなかったバトゥームですが古巣戦でシーズンベストゲーム。僕はブレイザーズ時代のバトゥームを知らないので、3が撃てるE.T(ターナー)ぐらいに思ってましたがこの日はエースシューターでした。
また、バトゥームは2009-10シーズン以来ずっと9割以上試合に出場し続けている健康選手。約1か月離脱することは珍しい。
PlayerMPFGFGAFG%3P3PAFTFTAFT%TRBASTSTLBLKTOVPFPTS
ニコラス・バトゥーム38:14917.529590045000323
ケンバ・ウォーカー37:45726.269090066202214
マイケル・キッド=ギルクリスト28:1738.3750038.3758010039
マイケル・カーター=ウィリアムス16:1105.0000312.5003121121
この日の主役と言ってもいいバトゥームでしたか、本来のエースであるケンバ・ウォーカーが不発。ワイドオープン3が結構ありましたが入らず。MCWもイージーショットを決められず(毎回の事ですが)、MKGがフリースロー全く入らず取るべき点を取れず、弱いチームを象徴する試合でした。
  • ネイピアーの存在感
チーム内で一番小さい選手(185cm)ですが、存在感が日に日にでかくなっていくシャバズ・ネイピアー。レブロン・ジェームズのお気に入り選手という事で有名。ウォーカーと同じコネチカット大学出身。
ウォーカー3年生・ネイピアー1年生としてNCAAチャンピオンに輝いています。さらにネイピアーは4年生としてもNCAAチャンピオンになってます。
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twitter.com手前味噌ですがネイピアーはいい選手!スターターとしての役割が与えられていればウォーカーのようなオールスターになっていてもいい選手。
来年、ネイピアーはブレイザーズからRFA(制限付き)になるので、スターターPGが空いているチームがネイピアーを使えば......もしかしてという可能性すら感じさせてくれます!すみません手前味噌ですが!
  • 矛盾した勝利
昨日のマジック戦同様、あわやカムバックの展開。Q4開始早々にカナトン・マッカラムで3本の3Pを決め、一気に16点差とし快勝ムード漂った矢先!!デジャビュ!!ターンオーバー連発。
Q4だけで8ターンオーバー。Q4、0:32......あのミスは痛すぎる。その後のアミヌのブロックがなけりゃ大惨事。詰めのプレイしっかりと頼んます......
それと、フリースロー......どうした?
Player FT FTA FT%
C.J. McCollum 1 2 .500
D.Lillard 1 2 .500
E.Turner 1 2 .500
J.Nurkic 4 7 .571
Al.Aminu 0 2 .000
Ed Davis 2 3 .667
Team Totals 9 18 .500


Week10のブレイザーズ(16-13)展望
#30 12月18日(月) vs @ミネソタ・ティンバーウルブズ
ウェスタン4位チームとの直接対決。KATを次はヌルキッチが打ちのめすか?

#31 12月20日(水) vs サンアントニオ・スパーズ
カワイ・レナードが復帰したスパーズ。チーム力がはっきりと出る試合になる。

#32 12月22日(金) vs デンバー・ナゲッツ
ホームでのナゲッツ戦第2ラウンド。ヨキッチvsヌルキッチだよね、やっぱり。

#33 12月23日(土) vs @ロサンゼルス・レイカーズ
staples centerでは長らく負けた記憶が無い。ロンゾ、今度は点とれるかな?