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#21【今週のブレイザーズ】week19 /UTA/PHX

32勝26敗で迎えたweek20(2月4週)に行われた試合の感想。日付は現地。日本だと次の日。
atはロード、#数字は何試合目かを表しています。


#59 2月23日(金) at ユタ・ジャズ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
Trail Blazers (33-26) 31 22 27 20 100
Jazz (30-29) 30 17 17 17 81

BOX SCORE


11連勝、止まる

連勝中幾度となく力を発揮し"ジャズの顔"となったドノバン・ミッチェル。守備主体であるジャズにとっては最大の攻撃オプションです。しかし、この日はブレイザーズの鉄壁守備を前に完敗。

オールスターブレイクをはさんだこともありますが、いつかは連勝は止まるもの。ジャズにとっても気持ちを切り替える試合になったと思います。いくら大型連勝したからと言っても現状プレイオフ外。ミッチェル以外の攻撃選択肢を構築できるかが今後のカギ。

リッキー・ルビオが復帰。約20分の出場も存在感ゼロ。ウルブズ時代には背中にも目がついているパスで魅せてくれた選手。アシスト数は著しく減少しましたが、パスの数はそれほど減っていません2016-17(66),2017-18(60)。単にジャズシステムが合わないのでしょうか。

11連勝、止める

ボッコボコにされた前回の対戦からオールスターブレイクをはさみ、見事な快勝。ブレイザーズブレイク後のチーム。リラード時代に突入してからの過去2年間はブレイク後に上昇しています。

Season All-Star 前 All-Star 後 総合成績
2015-16 27勝 27敗 7位 17勝 11敗 4位 44勝 38敗 5位
2016-17 23勝 33敗 10位 18勝 8敗 2位 41勝 41敗 8位

過去2年は"なんとか"踏みとどまってきたブレイザーズ。リーグベストチームであるウォリアーズ、11連勝中でベストバスケットボールを展開していたジャズ相手に連勝。この強さは"本物"になれるか。

2-4Qを17点で抑えた"今一の守備"が光りました。主役はモーリス・ハークレス(通称:モー)。相手エース・ミッチェルとのマッチアップを任され1Qだけで4スティール、合計6スティール。ボールを完全にもぎとってます。

ジャズに19ターンオーバーさせ、そのうち22得点できたことが勝因。全員が積極的に手を出し、スティールにつながるディフレクションを引き起こさせました。それぞれが役割を補完したすばらしい勝利!

ベストプレイ CJ・マッカラム 3本連続クラッチミドル

ミドルの王様。



#60 2月24日(土) at フェニックス・サンズ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
Trail Blazers (34-26) 28 27 16 35 106
Suns (18-43) 24 26 31 23 104

BOX SCORE


NO Tank ? NO Business Lose ?

先日ダラス・マーベリックスのオーナーマーク・キューバン氏の八百長容認発言NBAは厳しく受け止め、キューバン氏に対し60万ドル(日本円にして約6400万)の罰金を命じました。

負けることも我々にとって最良の選択肢
過激発言の多いキューバン氏ですから、またか...という感じも否めませんが。この時期になると負けが込んでいるチームはドラフトで1つでも高い順位(確率)を得るため、負けに行く「タンクモード」に入ります。

マブスは是が非でもアンドレ・エイトン(アリゾナ大)を獲得したいのでしょう。しかし、金と時間を払い"勝ち"を見に来てくれている観客がいるからこそのスポーツ。みな理解はしていても、この発言は実に無神経です。

そんな状況下、大型連敗で最下位に沈んているサンズ。暫定ヘッドコーチジェイ・トリアーノはタンクを否定。
我々は全試合全力で勝ちに行く

2年連続4位のハイピック選手を獲得してきたサンズ。2000年中期には強さを誇りましたが、スティーブ・ナッシュ時代以降再建が続いています。

真のフランチャイズプレイヤーデビン・ブッカー周辺を固めるときが来たと思います。TJ・ウォーレンはフレンドリーな契約を結んでおり、攻守にすばらしい選手。迷走してきたPGもエルフリッド・ペイトンが収まりそう。

あとはビッグマン。昨年のジミー・バトラートレードのような大規模の変化が必要です。個人的にはバム・アデバヨの登場により、ヒートで戦力外になりつつあるハッサン・ホワイトサイドを獲得するプランが好きです。

Miami Heat Get Phoenix Suns Get
2018 Suns 1st pick Hassan Whiteside
Brandon Knight Justise Winslow
Dragan Bender 2019 Heat 1st pick
地元アリゾナ大のエイトンが獲得できればトレードを起こす必要がないとも思えますが、もうハイピック選手に期待することに疲れたはず。思い切ったトレードがみたいところです。

This is the Lillard Time

最下位サンズ相手に4Q中盤まで10点以上離された危険な試合でした。とにかくシュートが入りません。ひどかった3Q,FG5/23(21.7%)で突き放されました。合計3P,6/30(20%)はシーズン最低。CJがイージーシーンで多くミスしたことで点差は広がりました。

それでもフリースローを稼ぎ(22/30)、4Qではフロントコートがディフェンスを果たし、バックコートが得点し、ぎりぎりのところで競り勝ちました。シャバズ・ネイピアーがFG0/10。たまたま、ついてなかった日。

こういう厳しい試合展開で最後すべてを持っていくのがオールスターデイミアン・リラード

4Q19得点(8/12)。気迫のオフェンスリバウンドダンクにはじまり、欲しいところで欲しいショットを決めてくれました。さすがベストクラッチプレイヤー。

そういえばサンズのラストポゼッション、トロイ・ダニエルズがボールを入れるシーンで5秒バイオレーション。自動ターンオーバーになりリラードがウィニングショット...という流れになりましたが、ダニエルズはなぜボールを入れなかったのか不思議に思います。"本気"と取れないのは勝手な思い込みなのか...?

ベストプレイ CJ・マッカラム サーカスショット

リラードのダンクも、もちろんベストプレイ。



week20(34-26)のブレイザーズ

#61 2月27日(火) vs サクラメント・キングス
今後.500以下への負けが命取りに。若手主体に切り替えてくるキングス相手に"プレイオフキャリバー"の力を見せつけたい。

#62 3月1日(木) vs ミネソタ・ティンバーウルブズ
ここから続く2試合はディビジョン対決、そしてプレイオフを争ううえで絶対に倒すべき相手が続く。2月23日の試合でジミー・バトラーが負傷。厳しい道のりになるウルブズは今が叩き時。

#63 3月3日(土) vs オクラホマシティ・サンダー
ジェットコースターシーズンを送るサンダー。やはりいまいち機能しない"OK3"よりも眠らせるべきはティーブン・アダムス。シリーズここまで2勝0敗。勝ち=タイブレーク勝利。