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#56【NBA All-Star 2019】出場選手予想・イースタンカンファレンス編

日本時間2019年2月18日にシャーロットで行われるNBAオールスター2019。世界最大のバスケットボールの祭典は、毎年の楽しみです。

イースタンにとっては、キングが去って初めてのオールスターでもあります。彼のLA入りは、西高東低に拍車をかけるビッグな移籍になりましたが、まだまだイースタンには素晴らしいヤングスターが大勢います。

出場するのはいつものように、スターター(ガード2名/フォワード2名/センター1名)、リザーブ(ガード2名/フォワード2名/センター1名)、ワイルドカード(ポジション無し2名)からなる12名です。

※成績は1月18日時点のもので、成績の下の数字は左から17'18年のファン投票・選手間投票・メディア投票の結果です。


☆スターター☆

PG|カイリー・アービングボストン・セルティックス|☆5

アービング
1992年3月24日生 デューク(10-11) 1巡目1位→CLE(11-17)→BOS(17~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
39 32.2 .491 .400 .856 4.8 6.7 1.6 0.5 2.6 2.3 22.8
1位 217万票*1 1位 181票*2 1位 96票*3

Best Go-To-Guy

キャリアハイのリバウンド・アシスト・スティールをマークし、初めてプラスディフェンスシーズンを送っています。270クラブに近い成績を残し続けている効率的スコアリングガードですが、今まではマイナスディフェンダーと見られていました。しかし、今シーズンは執拗なまでにハンドラーにプレッシャーをかけるシーンを多く見ます。

苦しい時間帯でも非常にスマートにプレイし、かじ取り役として最高のシーズンを送っています。"カムバックのセルツ"では彼の驚異的なオフェンス/ディフェンスが存在します。洗練されたハンドリング、視野の広さ、そして美しいフェイダウェイとクラッチプレイはさらなるレベルへと向かっています。東でダントツだと言われていたチームは、いまいち波に乗り切れていませんが、長く健康を維持できれば、自ずと見据えていた場所にたどり着くはずです。



PG|ケンバ・ウォーカー|シャーロット・ホーネッツ|☆2

ウォーカー
1990年5月8日生 コネチカット(08-11) 1巡目9位→CHA(11~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
44 34.2 .435 .359 .816 4.2 5.7 1.2 0.5 2.5 1.6 25.2
13位 10万票 8位 18票 6位T 0票

地元で最高のプレイを

シャーロットで行われるオールスター。彼がスターターに選ばれないわけには行きません。契約最終年の今シーズン、ホーネッツはいつもと同じようなシーズンを送っています。出身地ニューヨークに帰るのか、それとも上を目指せるチームに行くのか。そんな動向ばかりが注目される彼ですが、今シーズンは数々のビッグゲームを行い、その存在感を見せつけています。

Kemba Walker Franchise Record
PTS AST FGA FGM 3PA 3PM FTM
1 1 1 2 1 1 1
11015 3073 9158 3816 3256 1166 2217

リーグ屈指のピック&ロールハンドラーとして、ゼラーのようなビッグマンへのアシストを多く見せますが、ホーネッツは彼のそういったプレイに依存しています。ホーネッツは、"マッカラム&ヌルキッチのいない、リラードだけのブレイザーズ"に近いチームだと思います。もしブレイザーズがそうだったら、ホーネッツのように5割前後のチームになっていたでしょう。

ホーネッツがもっと上を目指すなら、リスクを背負ってでもビール獲得に動くべきです。そうでなければ、あまりにも孤独なケンバを今後も見続けることになってしまいます。ただ、同じディビジョン所属のチームに、自身のスターをトレードさせる確率は相当低いと思われます......



SF|カワイ・レナード|トロント・ラプターズ|☆2

レナード
1991年7月29日生 サンディエゴ(09-11) 1巡目15位→SAS(11-18)→TOP(18~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
36 35.0 .504 .368 .853 7.9 3.1 1.9 0.5 2.0 1.5 27.6
6位 74万票 8位 34票 9位T 0票

帰ってきたスーパースター

MVP&DPOYを視野に入れたリーグトッププレイヤーにもかかわらず、まだ2回しかオールスターに出場していないことが意外でした。かつてプレイオフファイナルMVPにも輝いた、若きスパーズのエースとしての時代は終わりを告げました。

そして国境を越えた彼は、選手として新たなステージへ向かっているようです。今シーズン、多くのスタッツでキャリアハイを更新し、真のツーウェイプレイヤーとして最高の時を迎えようとしています。もちろん、ラプターズを新たなステージへ引き上げれば、彼自身のステージも同時に上がっていくでしょう。

リム付近、ペイントエリア、ミドルレンジ、アーク。どのフロアからのショットでも、成功率はリーグ平均値を上回っていて、ショットの安定感は以前より増しているように感じます。

1stハーフはおとなしくても、2ndハーフになれば得点を量産し、欲しいときに得点を決めることができるゴートゥースコアラーとしてはもちろん、最高のペリメーターディフェンダーにして、50/40/90クラブに近いハイクオリティオフェンスプレイヤー。非の打ちどころの無い、本当に完璧な選手です。



PF|ヤニス・アデトクンボ|ミルウォーキー・バックス|☆2

アデトクンボ
1994年12月6日生 ギリシャ(12-13) 1巡目15位→MIL(13~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
41 33.0 .580 .170 .700 12.5 6.0 1.4 1.5 4.0 3.3 26.4
2位 253万票 1位 226 1位T 99票

グリークフリークという名の支配者

イースタンNo.1プレイヤーで、MVP候補筆頭。そして、彼は化け物です。そんな化け物でありながらも、普段は穏やかな好青年で好感しか持てません。言動が派手なスーパースターは数多くいれど、彼のようにウィスコンシン州に溶け込んだスーパースターはあまりいないと思います。

NBA屈指のモンスターダンカー&モンスターパサー。ナチュラルに全てのことをやってのけてしまう彼は、チームの潤滑油であり、チームの得点源でもあり、いるだけで敵をビビらせることのできる...バスケットモンスターです。

昨年まではアデトクンボのスキルを100%生かせずに、2年連続で5割近辺をうろついていたチームは、マイク・ビューデンホルツァーという名将を手に入れて生まれ変わりました。

バックスはペイントorスリーのチームです。ミドルレンジ(10-24ft)のシュートは全体の8%しかありません。なので、彼らのショットはすべて精度が高いです。そこが強さの最大の理由です。このシステムにより、アデトクンボを最大限にまで使えていると思います。

Range Rk/FGA 5ft less 5-9 ft 10-14 ft 15-19 ft 20-24 ft 25-29 ft
bucks 17'18 8 30.5 21 7.8 14 7.5 10 9.7 26 11.7 25 15.5
bucks 18'19 4 36.3 29 6.3 29 4.3 28 4.4 28 11.9 1 26.8

また、バックス最大のスーパースターと言えば、あのカリームですが彼はレイカーズの選手、というイメージが強いです。次点でレイ・アレンですが、彼もまたセルツというイメージが拭えません。いつの時代も、小都市にいるスーパースターはチームの結果が出ないと、大都市へ流れて行ってしまうんでしょうか?

...しかし、そういう風潮は彼に最も関係の無いことのようです。彼はアメリカ人ではありません。そして、ドラフトされるまでミルウォーキーを知らなかったんです。変な先入観が無かった分、誰よりも自然に街に溶け込んでいると思います。また、都会志向でもない彼はミルウォーキーが手に入れた、史上最高のフランチャイズプレイヤーです。



C|ジョエル・エンビードフィラデルフィア・セブンティシクサーズ|☆1

エンビード
1994年3月16日生 カンザス(13-14) 1巡目3位→PHI(16~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
43 33.5 .488 .310 .804 13.3 3.5 0.6 2.0 3.5 3.3 26.9
3位 128万票 4位 94票 3位 66票

プロセスを信じろ

カメルーンからやってきた派手なスーパースター。2年前のオールスターでの誇張されたキャンペーンが懐かしくさえあります。暗黒期を脱したシクサーズの象徴の一角であり、未来であり、現在でもあります。派手な言動に惑わされがちですが、彼のプレイは堅実そのもの。さらに進化した"The Process"は、チームをプレイオフファイナルへと導くに相応しいフランチャイズプレイヤーです。

On/Off MP ORtg DRtg NETRtg BLK +/-
On Embiid 33.5 109.7 102.8 6.9 4.0 5.1
Off Embiid 17.2 104.1 107.0 -3.0 1.8 -1.4

シクサーズというチームはターンオーバーを多く出すけれど、ファウルとフリースローもらいまくる。派手なパスは多いけど、ギャンブルパスも多い。それはエンビード&シモンズのプレイスタイルそのもの。エンビードフリースロー試投数&成功数はリーグ2位。相手センターをファウルトラブルに簡単に追い込みます。

そして、エンビードと言えばポストプレイ。彼のポストプレイは、他の選手とは違って効率が良いです。ファウルをもらう確率がダントツに高く、得点変換率もトップクラス。ただし、そこからのパスはありません。とにかくファウルを稼ぐのが、彼のスタイル。FT成功率も80%台に乗せてきています。身体の状態も良さそうです。

top post players Post Ups FG% PTS PTS% PF%
ラマーカス・オルドリッジ 12.5 ,488 8.2 .660 8.9
カール=アンソニー・タウンズ 11.3 ,504 6.5 .578 5.4
ジョエル・エンビード 10.9 473 7.3 .674 14.4

本来はゴリゴリのインサイドプレイヤーのはずですがシモンズがいるため、外に出なければいけない事もしばしば。"スリーは得意じゃない"と公言しながらも、一定数以上決める辺りはさすがです。重大な負傷歴を抱えながらも33分以上出場し、そして数字も大幅に増加。真の"BIG3"を持つシクサーズは、彼を中心に回ります。



リザーブ

PG|カイル・ラウリー|トロント・ラプターズ|☆4

ラウリー
1986年3月25日生 ビラノバ(04-06) 1巡目24位→MEM(06-09)→HOU(09-12)→TOR(12~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
36 34.2 .416 .313 .822 4.5 9.5 1.5 0.5 2.8 2.4 14.0
8位 32万票 7位 19票 6位T 0票

チームと自身の進化

今シーズンのラウリーは、オールスターというよりは一流ロールプレイヤーのように見えます。成績だけを見たら、西にいるためにオールスターに選ばれないであろうコンリー(20pts&6ast)ホリデー(21pts&8ast)の方が良いです。オールスターの基準が個人成績+チーム成績だとしたら、ラウリーは前者で劣り、2人は後者で劣ります。

しかし、ラウリーは今シーズンでもやろうと思えば平均15~17得点はできるはずです。けれど、彼のプレイはチームファーストのものであり、勝つためのプレイは数字に表れにくいものです。個人成績は落ちても、彼は勝つために必要な最善のプレイヤーになっています。

On/Off MP FG% 3P% AST TO STL BLK +/-
On Lowly 33.6 .505 .364 19.4 9.7 6.0 3.6 8.7
Off Lowly 23.1 .440 .321 9.7 6.6 3.8 2.8 -0.9

また、USG率*420%以下で平均14得点・9アシストをマークしたことがある選手は過去6人。過去8回達成したジョン・ストックトンが最後にマークした96'97年以来、誰も残していない珍しい記録です。今のラウリーのUSG率は19.4%。これは、彼がどれだけ素早く且つ正確なパスを出しているか、ということを示しています。

そして、静かにA/TO(3.55)とブロック率(1.2%)でもキャリアハイを更新中。また、平均TOが3回以下で、9アシスト以上をマークしたことのある現役選手はクリス・ポール(10回)ルビオ(1回)だけです。そう、今の彼はちょうどポール+ストックトンライトのような選手です。



SG|ブラッドリー・ビール|ワシントン・ウィザーズ|☆1

ビール
1993年7月28日生 フロリダ(11-12) 1巡目3位→WAS(12~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
45 37.2 .469 .354 .788 5.0 5.0 1.4 0.8 2.8 2.9 24.9
9位 27万票 5位 43票 4位 1票

迷えるパンダ

ウォールを中心としていれば、いつチーム内に修復不可能な亀裂が入ってもおかしくありませんでした。負けが込み始めたことで、その引き金を弾きました。フロント批判も平気で辞さない、ファッキン上等の"反面教師フランチャイズプレイヤー"の隣は窮屈そうですが...そんな事とは関係なく、彼は素晴らしいシーズンを過ごしています。

キャリアハイを更新中の25歳。これからさらに選手として成熟していく季節を迎えています。ウィザーズの成績不振、ウォール問題が重なって、トレードの噂の絶えない2019デッドラインの主人公になり得る人物です。

Range % 5ft less 5-9 ft 10-14 ft 15-19 ft 20-24 ft 25-29 ft
17'18 .639 .360 .430 .440 .415 .371
18'19 .661 .429 .436 .439 .348 .359

意外なことに、スリー成功率でキャリアロウの数字を残しています。今シーズンはシューターとしてじゃなく、スラッシャーとして進化しています。2年ぐらい前までは、ウォールフランチャイズプレイヤーで、キックサイドがビールというイメージでしたが、それは昨年と今年で完全に入れ替わりましたね。



SF|ジミー・バトラー|フィラデルフィア・セブンティシクサーズ|☆4

バトラー
1989年9月14日生 マーケット(08-11) 1巡目30位→CHI(11-17)→MIN(17-18)→PHI(18~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
37 33.0 .480 .393 .844 5.0 3.6 2.0 0.6 1.5 1.8 19.6
9位 33万票 6位 22票 4位 2票

不満なスター

個人的にはミドルトンを推したいんですが...当てに行ったら、結局バトラーに落ち着きました。4年連続で選出されている"確固たるオールスタープレイヤー"という印象は、大きな怪我や明らかな成績不振が無ければ、選ばれ続けます...しかし、その連続出場が途切れる日は近いはずです。

2018年夏に勃発したティンバーウルブズとの確執によるドラマは長期間続き、双方にとってベストと思われるトレードで幕を閉じました。いや...閉じたと思われました。トレードされてもなお、再び自身の役割を巡って不和が囁かれています。厄介なスター。それが彼へのレッテルになるかもしれません。

bleacherreport.com

エンビードシモンズと良いケミストリーが構築されれば、たちまちチャンピオンシップチームになることは間違いありません。しかし、朱に交われば赤くなる。互いに"強い気"を持った同士が果たしてどこまでいけるのか。注目しています。

守備に関しては本当にすごいです。どこからでもボールをかっさらってしまいそうな気さえします。選手としてはコーナーを回った感がありますが、まだまだツーウェイプレイヤーとしての存在感は大きいです。オフェンスの役割は減少傾向に向かっていますが、インサイドプレイが今までよりも多くなっています。

余談ですが、彼のウィングスパンは6'7.5''でリラード(6'7.75'')よりも短いんです。ドラフトのときはよく、"ウィングスパンが長いから"という理由で評価を上げたりしますが、腕が長く無くてもリーグベストディフェンダーとして名を挙げている選手がいることに少し驚きました。



PF|ブレイク・グリフィン|デトロイト・ピストンズ|☆5

グリフィン
1989年3月16日生 オクラホマ(07-09) 1巡目1位→LAC(10-18)→DET(18~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
41 36.1 .480 .361 .757 8.1 5.2 0.8 0.5 3.7 2.8 25.5
14位 19万票 18位 8票 9位T 0票

スーパースターの第2章

今シーズン、平均25pts/8reb/5ast/3p2を超えている選手は彼とレブロンのみ。この成績をマークした選手はシーズンを通して歴代4人しか達成しておらず、真のオールラウンドプレイヤーにしか残せないハイレベルなスタッツです。派手なダンカーとして世代のスターとして君臨していた選手は、剛から柔のプレイスタイルに変化し、ベテランらしい選手へとなりました。

Player PTS REB AST 3PM
15'16 ケビン・デュラント 28.2 8.2 5.0 2.6
16'17 ラッセル・ウェストブルック 31.6 10.7 10.4 2.5
16'17 ジェームズ・ハーデン 29.1 8.1 11.2 3.2
17'18 デマーカス・カズンズ 25.2 12.9 5.4 2.2
18'19 レブロン・ジェームズ 27.3 8.2 7.1 2.0
18'19 ブレイク・グリフィン 25.6 8.3 5.3 2.4

ピストンズでは真の第1オプションとなり、ボールを占有する機会が増加。アテンプトはキャリアハイを更新し、射撃レベルも上がりました。ペイント内での得点もダンク時代のように効率的で、個人としてはキャリアベストシーズンと言えるシーズンを送っています。

しかし、このような成績を残せているのも、ピストンズグリフィンに依存しすぎているゆえの数字であることは否めません。ドラモンドは非生産的なセンターで信頼できず、ジャクソンも彼の負担を取り除くレベルにはありません。迷走中のピストンズグリフィンの数字を正当なものにするには、チームの成功が絶対条件です。



C|ニコラ・ブーチェビッチ|オーランド・マジック|未

ブーチェビッチ
1990年10月24日生 USC(09-11) 1巡目16位→PHI(11-12)→ORL(12~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
43 31.0 .525 .383 .760 11.9 3.8 1.0 1.1 2.0 2.0 20.2
48位 1万3千票 74位T 0票 8位T 0票

8年目の覚醒

チーム成績は平凡なものの、東のセンターの中では群を抜いた個人成績を残しているため、順当に行けば選ばれるはずです。今シーズン平均20pts/11reb/3ast/1stl/1blk以上をマークしている選手は3人だけ。デイビスアデトクンボ、そしてブーチェッビヨキッチほどではないにしても、彼はエリートオールラウンドセンターと呼べるプレイをしています。

しかしヨキッチと同じく、まともなセンターと渡り合う守備力はありません。そこが、彼のゲームにおいて最大の弱点です。オフェンスでは無類の汎用性を持ちながら、センターとして致命的に貧弱なフィジカルと守備本能の欠如は、常に彼の評価を落とします。

契約最終年で、マジックはすでに若いチームへと移行しているためトレードの噂が絶えません。彼にとって、このオフは最大のマネーチャンスになるでしょう。自身とフィットできるチームに行ければ、さらなる飛躍は間違いありません。



PG|ベン・シモンズ|フィラデルフィア・セブンティシクサーズ|未

シモンズ
1996年7月20日生 LSU(15-16) 1巡目1位→PHI(17~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
45 33.3 .582 - .573 9.4 8.2 1.3 0.8 3.5 2.6 16.6
3位 67万票 6位 25票 6位T 0票

革命前夜の2年目

リーグNo.1の芸術的パサー。あふれ出るオーラと魅力的なプレイで、すでにリーグで最も人気のある選手の1人になりました。成績は1年目から大幅に上昇したわけではありませんが、"ルーキー"という看板が外れた今シーズンは、1年目よりも楽に選ばれる環境にあります。

シモンズと言えばパス。次はターンオーバー。それが彼のゲームですが、今シーズン新たに挑戦しているのがジャンプショット。リムから5フィート以上離れたら得点することができない、あのシモンズが、ミドルレンジショットをレパートリーに追加しようとしています。もし完成すれば...手がつけられなくなりますね。

今は13-14フィートあたりが限界ですが、少しづつ入り始めています。徐々にレンジを深くしていくことを計画しており、そう遠くない未来でスリーポイントに挑戦することを明言しています。すでにジャンプショット以外は何でもできるので、スリーをゲームに加えた姿をぜひ見てみたいですね。



SG|ビクター・オラディポ|インディアナ・ペイサーズ|☆1

オラディポ
1992年5月4日生 インディアナ(10-13) 1巡目2位→ORL(13-16)→OKC(16-17)→IND(17~)
G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
33 32.5 .428 .348 .724 5.7 5.2 1.6 0.3 2.4 2.0 19.3
4位 63万票 3位 73票 3位 11票

ダークホース

今シーズンのオラディポは昨年ほど支配的ではありません。でもチームは昨年よりも良い。けれど、そこに矛盾はありません。リーグNo.1ベンチプレイヤーのサボニスを中心したベンチの完成度はリーグ屈指。ボグダノビッチターナーはステップアップを続けていて、チームの第2,3オプションは非常にしっかりしています。

Off Oladipo G MP ORtg DRtg FG% 3P% AST STL +/-
Off 17'18 0勝7敗 17.1 101.5 109.7 .454 .347 7.7 2.4 -2.7
Off 18'19 7勝4敗 23.7 106.6 101.0 .481 .355 13.1 4.4 3.1

オラディポに頼らなくても試合に勝てるようになり、チーム全体の総合力が高くなっています。東はセルツラプターズシクサーズの3強だと思われていましたが、バックスペイサーズがその調和を崩しました。上位5チームのすべてがECFに行くだけの力があります。なので、オラディポはその"代表"という形でオールスターに選ばれるべきです。

Clutch PTS MP FG% 3P% +/-
ケンバ・ウォーカー 1 5.9 4.7 .407 .357 -0.5
ビクター・オラディポ 2 5.1 3.4 .632 .600 3.3
カワイ・レナード 3 4.9 4.9 .493 .421 0.7

今シーズンは怪我もありましたが、目立っているのがクラッチショット。試合を決める大事な局面で、印象的な活躍をしています。特にブルズ戦は凄まじい試合でしたね。ペイサーズはチームとしてダークホース的なところにいるので、オラディポともども、これからの上昇に期待しています。



☆その他の候補

SG|ザック・ラヴィーン|シカゴ・ブルズ|未

リーグトップクラスのスコアラーとしての個人成績はオールスターレベルにありますが、絶望的なチーム状態のために選出の可能性は非常に低いです。2020年のオールスターはシカゴであるため、来シーズンは"オールスター確実"とならなければいけない選手です。


SF|クリス・ミドルトン|ミルウォーキー・バックス|未

アデトクンボの影に隠れているため決してスポットライトを浴びない、名サイドキック。数字はオラディポとドッコイですが、やはりチームの第2オプションとしてのインパクトに欠けます。しかし、個人的には選ばれてほしい選手です。バックスゆえにという理由で、過小評価されているのは納得できません。


C|アンドレ・ドラモンド|デトロイト・ピストンズ|☆2

18年はウォールの代替で2年ぶりに出場。しかし、今シーズンは彼よりもシアカムサボニスのようなオールスターには届かない役割でプレイをしているPF/Cが非常にいいプレイをしています。ドラモンドはリバウンド、スティール、ブロック、ポイントで高い数字を残していますが、何というか...質が悪いです。ラブポルジンギスがいないので、一応候補には上がるでしょう。


*1:17'18 ファン投票結果

*2:17'18 選手間投票結果

*3:17'18 メディア投票結果

*4:ボール占有率