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#20【NBAドラフト2018】ブレイザーズの注目選手

2018年6月21日(22日)に行われるNBAドラフト。FA市場に手をつけられないブレイザーズにとっては唯一戦力補強できる場所。現在のブレイザーズのドラフト指名順位は18位。

最終的に13-25で終わる可能性を考慮し、その後のトレード云々は一旦無視して補強ポイントのウィング選手に焦点を当てています。
Rk Team Player Po Y/C 所属
1 フェニックス・サンズ アンドレ・エイトン C 19/FR アリゾナ バハマ
2 アトランタ・ホークス ルカ・ドンチッチ SG/SF 18/IN リアル・マドリード スロベニア
3 ダラス・マーベリックス マービン・バグリー PF 18/FR デューク大 アメリ
4 オーランド・マジック トレイ・ヤング PG 19/FR オクラホマ アメリ
5 サクラメント・キングス マイケル・ポーターJr. SF 19/FR ミズーリ アメリ
6 メンフィス・グリズリーズ ジャレン・ジャクソンJr. PF 18/FR ミシガン州立大 アメリ
7 クリーブランド・キャバリアーズ*1 ハメド・バンバ C 19/FR テキサス大 アメリ
8 シカゴ・ブルズ ウェンデル・カーターJr. PF 18/FR デューク大 アメリ
9 ニューヨーク・ニックス コリン・セクストン PG 19/FR アラバマ アメリ
10 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ*2 ミカル・ブリッジス SF 21/JR ビラノバ アメリ
11 シャーロット・ホーネッツ ケビン・ノックス SF/PF 18/FR ケンタッキー大 アメリ
12 ロサンゼルス・クリッパーズ*3 マイルズ・ブリッジス SF 19/SO ミシガン州立大 アメリ
13 ユタ・ジャズ ロバート・ウィリアムズ PF 20/SO テキサスA&M アメリ
14 ロサンゼルス・クリッパーズ ロニー・ウォーカー SG 19/FR マイアミ大 アメリ
現段階(オールスターブレイク)のロッタリー予想順位。ブルズ(8,16)・シクサーズ(10,17)・クリッパーズ(12,14)は中位2つの指名権を得る可能性があるため、トレードが起こりそう。


ミカル・ブリッジス | SF | ビラノバ大 | 6'7''

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1996年8月30日生 (Junior/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
RS FR 40 20.3 .521 0.6 1.9 .299 .787 3.2 0.9 1.1 0.7 0.6 2.2 6.4
SO 36 29.8 .549 1.2 3.1 .393 .911 4.6 2.0 1.7 0.9 1.3 2.3 9.8
JR 28 32.3 .508 2.4 5.6 .418 .830 5.3 2.1 1.6 1.1 1.4 2.1 17.1

今ドラフトNo.1の3&D選手。2016年のNCAAトーナメント優勝メンバーであり、現"カレッジベストチーム"であるビラノバワイルドキャッツのエース。過去2年間はジョッシュ・ハート(LAL)の陰に隠れていましたが、ハートが去った今季からスコアラーとしても中核を担い、大きく飛躍を遂げました。

ウィングスパン7フィート越えは優秀。アイソレーションシーンでプルアップシュートも卒なく決めます。ロバート・コビントン(PHI)のような選手になってくれるのが理想。希少な選手なので10位以内に消えます。ただ、昨年10位内のすべての選手がフレッシュマンであったため、ジュニアのブリッジスは10位から落ちる可能性も有ります。

昨年ジュニアで最も高い順位はジャスティン・ジャクソン(SAC)の15位。ちなみにブレイザーズが指名。ノースカロライナの大スターでもNBA1年目は平凡以下。NBAのレベルはけた違い。

予想順位:8位-13位




マイルズ・ブリッジス | SF | ミシガン州立大 | 6'7''

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1998年3月21日生 (Sophomore/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 28 32.0 .486 2.0 5.1 .389 .685 8.3 2.1 0.7 1.5 2.4 1.9 16.9
SO 29 30.7 .477 2.0 5.4 .376 .894 6.8 2.8 0.6 0.9 2.1 1.5 17.1

ソフォモアが中心となったチームにフレッシュマンのジャレン・ジャクソンjrを加え最強チームを形成。昨年ロッタリーにかかると言われていただけに、もう一年チームに残ることを表明したときは驚きました。

昨年よりフリースロー%が大きく上昇。シュートはソフトタッチでいいシューターになれる素質を感じます。しかしドリブルのスピード・キレはいまいち。ペイント付近でも形を崩されてる印象。守備ではジャクソンjr.がド派手なブロックをするので、ブリッジスは目立ちません(笑)。ジャクソンjr.はマイルス・ターナー(IND)のような万能型でトップ5に入ってもおかしくない選手。

ソフォモアとなり、リーダーシップを大いに発揮しています。似たタイプの"ブリッジス"が同じ位置にいますが、現段階ではミカルがリード。IQの高さも備えており、重量もあるのでPFとのマッチアップもできます。高い射撃率のドレイモンド・グリーン(GSW)になってほしい。

予想順位:10位-14位




ケビン・ノックス | SF/PF | ケンタッキー大 | 6'9''

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1999年8月11日生 (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 28 32.8 .452 1.6 4.6 .354 .762 5.6 1.5 0.9 0.2 2.2 2.1 15.4

ケンタッキーのエースと評された逸材。2010年から続いているケンタッキー大選手の7位以内指名が今年で途切れるかもしれません。

NBAで最も需要のあるサイズと身体能力を持っています。ドラフト級のプレイヤーの中にいることが関係しているのか、試合中アイソレーションをあまり見ません。PFもこなす高さを持っていますが、リバウンドに対する意識はSF。

滑らかなシュートフォームはキレイで、キャッチ&シューターとしての素質を感じます。Usage率(ボール占有率)23.1%で高得点を叩き出していることが非常にいい点。

サイズやプレイスタイルが似ているNBA選手はトバイアス・ハリス(LAC)。ハリスはUsageキャリア21.6%で平均14.3得点を記録しています。リバウンドは平均で守備に優れていないことも似ている点。

今年は「ハイスクールスター揃いのケンタッキー」でどこまで連勝を伸ばすのか注目されました。しかし、最近4連敗をくらい期待を下回る結果に。「ビデオゲーム」の世界は現実ではうまくいきませんね。

予想順位:10位-15位




シェイ・ギルジャス=アレキザンダー | PG | ケンタッキー大 | 6'6''

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1998年7月12日生 (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 28 32.5 .475 0.5 1.4 .368 .808 3.8 4.6 1.7 0.5 2.6 1.6 12.9

今ドラフトの個人的お気に入り選手。ケンタッキー大で前評判の高かったケビン・ノックスハミドゥ・ディアロより上位指名の可能性も秘めています。「フレッシュマン」を売りにしているケンタッキーにおいて開幕前同大内でフレッシュマン6選手中6位の評価を受けています。

クエイド・グリーンからスターターの座を奪い、評価は上昇。1巡目上位の指名候補にまで浮上しています。昨年ケンタッキーに在籍していたスピードスターディアーロン・フォックス(SAC)には及びませんが、成績は相似しています。

とても優れたプレイメーカーであり「パスファースト」の選手。細身で長さ・速さにも優れています。6'6''のサイズはPGの中では長身(多くが6'4''以下)。ビッグサイズのPGと言えばマイケル・カーター=ウィリアムズ(CHA,6'6'',通称:MCW)。2014年の新人王・MCWもカレッジ時代パスファースト型。NBA入り後シューティングの改善が見られず、現在はNBAに留まれるか怪しい状態。

シェイは良いスラッシャーなのでシュート能力がなくても活躍できるシューターの多いチームに入れればベスト。ブレイザーズには向いていませんが、見ていてワクワクする選手。いいところに指名されてほしい。

予想順位:12位-17位




トロイ・ブラウン | SG/SF | オレゴン大 | 6'7''

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1999年7月28日生 (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 26 30.4 .463 1.0 3.3 .306 .753 6.7 3.2 1.6 0.2 2.3 2.1 11.9

エバン・ターナー(POR)タイプのポイントフォワード。ですが、そこまでのメーク力もなくシュートも不安定なのが気がかり。フィジカル・IQに優れた選手。

サイズ・ウィングスパンが素晴らしくダックスらしい守備力もありますが、今は成長段階。ルーク・ケナード(DUKE→DET)のようにソフォモアでシューティングが開花することに期待。

オレゴン大学には来年マヌート・ボルを父に持つ怪物ボル・ボルが上陸します。そのためにも、ブラウンには後1年カレッジに残ってほしい。ブラウン&ボルボルのピック&ロールが見たい。そして相乗効果により2019ドラフトではブラウンのTOP10入りも必至か。

予想順位:13位-18位




ジャナン・ムサ | SF | インターナショナル | 6'9''

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1999年5月8日生 (KK Cedevita/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
2015-16 38 13.1 .448 0.6 1.7 .349 .725 2.9 1.5 0.7 0.3 1.1 1.6 6.2
2016-17 60 18.6 .461 0.9 2.8 .327 .756 2.6 1.3 0.7 0.2 1.1 1.5 9.1
2017-18 48 22.2 .479 1.2 3.6 .329 .794 3.5 1.5 0.9 0.2 1.4 1.5 12.0

ボスニア・ヘルツェゴビナのエース。ユスフ・ヌルキッチ(POR)と同郷でありクロアチアの所属チームも同じ。ヌルキッチがブレイザーズと再契約できるならば、ぜひとも獲得したい選手。

ユーロステップ・フローターなど高いドリブル技術が光る堅実なスコアラー。
ボヤン・ボグダノヴィッチ(IND)ボグダン・ボグダノヴィッチ(SAC)に似たタイプ。ウィングスパン(6'8'')こそ長くありませんが、アクティブハンズな守備が好印象。

身体能力・技術はルカ・ドンチッチに敵いませんが、経験を積んで毎年成長しているムサ。NBAに入ってからもその天井の高さを感じます。順位的にもブレイザーズが最も注目すべきドラフト候補の一人。

予想順位:15位-20位




ケイタ・ベイツ=ディオプ | SF | オハイオ州立大 | 6'7''

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1996年1月23日生 (RS Junior/22歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 9.9 .473 0.5 1.2 .462 .679 2.1 0.5 0.3 0.6 0.4 0.7 3.8
SO 33 31.5 .453 1.1 3.4 .324 .787 6.4 1.1 0.7 1.2 1.4 1.8 11.8
JR 9 23.3 .500 0.3 1.7 .200 .714 5.2 1.3 0.2 1.3 1.6 1.4 9.7
RS JR 30 32.1 .490 1.8 4.9 .365 .792 8.7 1.6 0.9 1.6 1.8 1.7 19.0

グレッグ・オデン(2007:1位)→エバン・ターナー(2010:2位)→ディアンジェロラッセ(2015:2位)というハイドラフト選手を輩出している大学。オデン、ターナーというブレイザーズにとってありがたくないバックアイズ・スターが揃ってます(笑)。

ジュニアシーズンに左足を疲労骨折。ソフォモアでブレイクアウトし、期待されたシーズンだっただけに残念。しかし、メディカル・レッドシャツが適用されジュニアシーズンで再プレイしています。また、来年も同大学でプレイ可能。

完全復活したシーズンで、チームは快進撃を果たしました。ディオプはその中心として活躍し一躍ドラフト候補に。穴のないスコアラーであり爆発力もあります。それ以上に評価されるのが守備。高さ・長さに優れていて、多数のポジションで信頼できるディフェンダー

同じBig Tenに所属するマイルズ・ブリッジスと総合力は遜色無し。ターナー以来のBig Ten POY選出も視野に入っています。直近の試合では厳しいマークに合い得点効率の悪い試合が続いていますが、フル出場している疲れ。すぐに立て直すでしょう!

ミシガン州立大で見せたプレイが素晴らしくてもっと高い順位でもいいんじゃないかって思えるほどハイスペックな選手。

予想順位:20位-30位




チャンドラー・ハッチソン | SF | ボイシ州立大 | 6'7''

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1996年4月26日生 (Senior/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 29 12.3 .356 0.1 0.5 .286 .649 2.0 0.8 0.5 0.1 0.5 1.4 3.1
SO 31 19.8 .497 0.1 0.4 .231 .636 4.1 1.3 0.7 0.4 1.0 2.1 6.8
JR 32 31.7 .495 0.8 2.2 .377 .665 7.8 2.6 1.2 0.2 2.7 2.7 17.4
SR 27 31.0 .483 1.5 4.1 .364 .731 7.6 3.5 1.5 0.3 3.3 2.3 19.9

2018ドラフトのカイル・クーズマ(LAL,2017:27位)と言われる選手。同大学史上初のトリプルダブル(23pts,10reb,10ast)を達成するなど、アンセルフィッシュなプレイも多い万能型。

昨年セルティックス(指名権:3,37,53,56)とクリッパーズ(指名権無し)のワークアウトに参加。このことから昨年2巡目、またはアンドラフトという形でNBA入りしていた可能性がありました。レベルアップを求めて残った最終学年で評価を上げ、1巡目候補にまで浮上。

ジュニアシーズンにブレイクアウトを果たし、注目される存在に。この活躍の陰にはデイミアン・リラード(POR)を育てたコーチの影響があります。2016-17(JR)シーズン前の春に元ウィーバー州立大アシスタントコーチであったフィル・ベックナーを招聘。これが功を奏し、ベックナーによるコーチングの下才能を開花させました。

https://www.si.com/nba/2017/12/13/nba-draft-chandler-hutchison-boise-state-weber-state-damian-lillardwww.si.com

リーグ屈指のスコアラーですが、一貫性が無く頼れるショットを持ち合わせていません。フィニッシュを確固たるものにできれば今ドラフトの「儲け」になれる存在。

予想順位:20位-2巡目


*1:ブルックリン・ネッツ経由

*2:ロサンゼルス・レイカーズ経由

*3:デトロイト・ピストンズ経由