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#37【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目前半編

2018年6月22日に行われるNBAドラフトの予想です。プレイオフに出場できなかったチームによる1巡目上位は新たなフランチャイズプレイヤーを獲得できるチャンスを秘めています。バストからスーパースターまでが入り乱れるこの順位でどんなドラマが起きるのでしょうか。

身長・ウィングスパンはドラフトコンバインでの結果を引用しています。

・ 2巡目(31-60位)予想編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・2巡目編
・1巡目後半(15─30位)編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目後半編


14位 | ザイアー・スミス | SF/SG | テキサス工科 | 6'4''

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1999年6月4日 ウィングスパン6'10'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 37 28.4 .556 0.5 1.1 .450 .717 5.0 1.8 1.1 1.1 1.1 1.8 11.3

今ドラフト一番のライザー。3月初旬までは1巡目レーダーにも乗っていなかった彼が一躍脚光を浴びたのはNCAAトーナメント1回戦のアリウープ360度モンスターダンク。その前にもいくつか360度を決めていますが、やはり全国ネットの影響力はデカいです。

最大の武器は有り得ない体勢からでもダンクをぶちかます底知れない超運動能力。爆発的な跳躍力とスピードを兼ね備え、優れたカッターとしてオフボールで輝きます。その高い運動能力は守備でも大いに発揮され、特にウィークサイドのディフェンダーとして効果的です。また、本当に広い範囲を守ることができる多様性を持ちます。

ボールを扱う技術が低く、ジャンプショットに大きな欠点があります。3Pは40%を超えていますが、試投数が少ない(18/40)ため懐疑的です。自らショットを生み出す必要があります。いくつかのシュートが改善されればスタータークラスのツーウェイプレイヤーとなる可能性を秘めています。




13位 | ロバート・ウィリアムズ | PF/C | テキサスA&M | 6'9''

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1997年10月17日生 ウィングスパン7'5'' (Sophomore/20歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 31 25.8 .558 0.1 0.6 .111 .590 8.2 1.4 0.7 2.5 1.7 1.8 11.9
SO 30 25.6 .632 0.0 0.4 .000 .471 9.2 1.4 0.8 2.6 1.7 2.2 10.4

運動能力の高いアスレチックリムプロテクター。2017ドラフトロッタリー候補に上がっていましたが、残留。結果ほぼ横ばいの成績で、大きく評価が上がることはありませんでした。センターとしてのサイズ不足に悩まされますが、その分素早さが高く、一気に最高点に到達してしまう爆発的な跳躍力と伴って多くのブロックショットを決めます。

リム付近のFG%は脅威の83.6%で、ドラフト級のビッグマンの中でこれより高い数字をマークしている選手はいません。この数字が示す通り、インサイドでは無双状態。特にロブの受け取り手として非常に優秀でクリス・ポール(HOU)のようなポイントガードとプレイできれば、オールスター級へと昇り詰める可能性があります。

弱点はフリースローを含めたジャンプショットと悪い選択を多くとってしまうIQ。ミドルを撃つ場面もありますがそのほとんどが悪いショットです。フリースローの悪さから試合の後半で出場する機会を失います。自身の強さに頼ったリバウンダーで、競った場面でボールウォッチャーとなってしまいます。多くの経験を積み、様々なショットに対応できる柔軟な選手になっていく必要があります。




*1 12位 | シェイ・ギルジャス=アレキザンダー | PG | ケンタッキー | 6'6''

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1998年7月12日生 ウィングスパン6'11.5'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 37 33.7 .485 0.6 1.5 .404 .817 4.1 5.1 1.6 0.5 2.7 1.7 14.4

体脂肪率3%という超スキニーボディを持つエリートサイズポイントガード。高い運動能力はありませんが、多彩なスキルを持っていて攻守で堅実な選手となることができます。シーズン途中からドラフト候補に浮上した成長株で、終盤に強い試合を多く行いました。

長い腕を生かしたいいスラッシャーで、左右どちらからもいいショットを決めます。メインハンドラーとして十分なハンドルを持ち、高いクリエイト能力があります。3Pに対して消極的で試投数が多くありませんが、フリースロー率の高さと多くのプルアップシュートを沈めておりいいシューターとして良い傾向を見せています。

とても軽いため物理的な強さが無く、より強い相手とのマッチアップではソフトになります。イージーな場面で不用意で強引なパスを出し、簡単にターンオーバーしてしまうことがあります。ただ、肉体的なものは改善可能なため、筋肉が増えると末恐ろしい選手になるかもしれません。




11位 | コリン・セクストン | PG | アラバマ | 6'1.5''

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1999年1月4日生 ウィングスパン6'7'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 29.9 .447 1.3 4.0 .336 .778 3.8 3.6 0.8 0.1 2.8 2.5 19.2

強心臓のダイナミックスコアリングガード。高校時代は無名だった彼が2016年夏のEYBL(全米の有望な高校生が集まるリーグ)で史上最高となる平均31.3得点を残し、リクルートランクが一気に上昇しました。

いけいけドンドンな選手で逆境に強く、タフな場面でも恐れることなく果敢にプレイをする姿が非常に印象的です。メインハンドラーとして機能しますが、パスを優先するタイプではなく、スピードを生かしたドリブルからペイントへアタックしフリースローを多くもぎ取ることで得点を重ねます。また、サイズ以上に優れたリバウンダーです。

怪しいジャンプショットとドライブのフィニッシュに磨きをかける必要がありますが、現時点でとてもすばらしい得点本能があります。守備はとてもアグレッシブでしつこいディフェンダーですが、アンダーサイズであるという点が永遠に付きまとってしまいます。ある程度サイズのあるPGがいれば、SGとしての起用もあるかもしれません。




*2 10位 | マイルズ・ブリッジス | SF/PF | ミシガン州立 | 6'7''

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1998年3月21日生 ウィングスパン6'9.5'' (Sophomore/20歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 28 32.0 .486 2.0 5.1 .389 .685 8.3 2.1 0.7 1.5 2.4 1.9 16.9
SO 34 31.4 .457 2.1 5.7 .364 .853 7.0 2.7 0.6 0.8 2.0 1.6 17.1

ハイモーターとハイエネルギーが組み合わさったツーウェイコンボフォワード。ウィリアムズ同様、2017ドラフトでロッタリー候補に上がっていましたがカレッジで上を目指すため残留。

結果としてNCAAトーナメントでは昨年と同じ2回戦で敗れましたが、チームは近年のMSUで一番強かった(30勝5敗)です。その先導役はブリッジスを筆頭としたソフォモア選手たち。悲願であったファイナルフォー入りはなりませんでしたが、カレッジで最高の成績を残し満を持してプロ入りします。

全フロアどこからでも得点できるオールラウンドタイプで、すばらしいハッスル&マッスルを持ち即結果を残せる準備が整っている安全な選手と言えます。すばらしいサブリダウンダーとして機能し、肉体を利用した強いディフェンスが可能です。

適切なポジションはPFですがサイズ不足により、さらに大きな選手がいるNBAでポジションを見失ってしまう可能性があります。ボールハンドリング能力が懐疑的で、不用意なパスや狭い視野を改善する必要があります。




9位 | ミカル・ブリッジス | SF | ビラノバ | 6'7''

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1996年8月30日生 ウィングスパン7'2'' (Junior/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 40 20.3 .521 0.6 1.9 .299 .787 3.2 0.9 1.1 0.7 0.6 2.2 6.4
SO 36 29.8 .549 1.2 3.1 .393 .911 4.6 2.0 1.7 0.9 1.3 2.3 9.8
JR 40 32.1 .514 2.6 6.0 .435 .851 5.3 1.9 1.5 1.1 1.4 2.2 17.7

3&Dという言葉以外で表しようがないカレッジエリートプレイヤー。ウィングとしてすばらしいウィングスパン、シューティング能力、ディフェンスを併せ持ち、全チームが必要としている役割を完璧に担うことができます。フレッシュマン優位なドラフトでも抜群の完成度を誇ります。

キャッチ&シュートでも臆することなくショットを撃ち、両コーナーから50%以上もの確率で3Pを沈め、NBAレンジからでも約38%の成功率を誇ります。リム付近でとても効率的で、ミスマッチを利用したポストプレイから堅実な得点を挙げます。彼の最大の利点は守備。チーム内ではエースストッパーを務め、インターセプトを常に狙っておりパスの流れをくみ取る力があります。

自らショットを作ることには消極的でスコアラーとなることはありません。決してフランチャイズプレイヤーとなることはありませんが、最高級のロールプレイヤーとして期待できます。




*3 8位 | ウェンデル・カーターJR. | PF/C | デューク | 6'10''

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1999年4月16日生 ウィングスパン7'4.5'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 37 26.8 .561 0.5 1.2 .413 .738 9.1 2.0 0.8 2.1 2.0 2.8 13.5

マービン・バグリーとフロアを共有したので圧倒的な成績を残すことはありませんでしたが、万能型センターとして高い需要があります。

ポストプレイやフェイスアップが上手く、多彩なスキルを生かして左右のショットどちらでも確実な得点を挙げます。常にいいボックスアウトを行う強リバウンダー。パス、シューティング、ブロックもビッグマンに相応しい能力があります。

まだストレッチを広げるシューティング能力やレンジの広さがありません。スピードの欠如からセンターが適正と思われますが、サイズやフィジカル面で不安が残ります。




7位 | モハメド・バンバ | C | テキサス | 7'1''

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1998年5月12日生 ウィングスパン7'10'' (Freshman/20歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 30 30.2 .541 0.5 1.7 .275 .681 10.5 0.5 0.8 3.7 1.5 2.5 12.9

ありえない腕の長さを持つウィングスパンモンスタールディ・ゴベール(UTA)をも超えるウィングスパンを誇り、ゴール下に限らずインバウンドでさらに大きな効力を発揮します。

今ドラフトNo.1のディフェンダーで、驚異的なリムプロテクターとしてDPOYを獲得できる素質が十分にあります。足がかなり長く、ガードにスイッチされてもマッチアップできるクイックネスさも持ち合わせています。

最大の課題は攻撃。フィジカルの強さに欠け、確立されたショットもないためポストプレイで頼りになりません。スクリーンが弱いため、PNRがあまり機能しません。より強いセンターとマッチアップできるだけの筋量がまだありません。サイズは超一流クラスであり、肉体の進化が伴えばアンカーとして立ちはだかります。




6位 | トレイ・ヤング | PG | オクラホマ | 6'2''

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1998年9月19日生 ウィングスパン6'3'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 32 35.4 .422 3.7 10.3 .360 .861 3.9 8.7 1.7 0.3 5.2 1.8 27.4

今ドラフトのサプライズ選手で、超ロングシュートを最大の武器とし、あらゆるところから得点を生み出せる圧倒的スコアラー。シーズン前はあまり注目を浴びていた選手ではありませんでした。開幕後2試合目から19試合目まで18試合連続20得点した一貫性を見せ、12月の頭ぐらいから一気にボードを駆け上がりました。また、40得点越えを4試合もマークする爆発性もあります。

最終的に国内No.1の平均得点&平均アシストをマーク。彼より攻撃が優れた選手はいませんでした。開幕直後に10連勝しチームとして結果が残せていたことも手伝い、12月-1月あたりはTOP5が堅いとみられていました。

Month Win Lose MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
11月 5 1 32.0 .490 .418 .889 3.7 8.8 2.3 0.5 3.5 1.0 28.8
12月 6 0 32.7 .462 .409 .825 3.3 12.5 1.3 0.0 4.7 0.8 30.3
1月 5 4 37.6 .426 .404 .806 4.9 8.0 1.9 0.3 6.9 2.3 31.2
2月 1 7 37.3 .361 .247 .945 3.3 7.6 1.1 0.1 5.5 2.3 21.9
3月 1 2 36.3 .362 .290 .933 4.3 6.0 2.0 0.3 4.0 2.3 21.7

2月に入り強烈なマークを受け続けることにより成績が下降。負けも込み始め、評価が急転直下。また、ウィングスパンは計測選手中最下位で守備の積極さにも欠けていて、決してプラスディフェンダーと見られることはありません。

"彼は本物なのか"という議論は尽きることなく、ステフィン・カリー(GSW)とも比較され、今後も注目され続ける存在ですがフランチャイズを背負うことのできる数少ない存在だと思います。いつかこの姿をNBAの舞台で見れる日が楽しみです。




5位 | ジャレン・ジャクソンJR. | PF | ミシガン州立 | 6'11''

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1999年9月15日生 ウィングスパン7'5'' (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 35 21.8 .513 1.1 2.7 .396 .797 5.8 1.1 0.6 3.0 1.8 3.2 10.9

40分変換だとハメド・バンバ(4.9ブロック)を超える5.5ブロックをマークするブロックモンスター。チーム総ブロック251個は国内No.1で、最高のリムプロテクターとしてチームを押し上げる原動力となりました。

フロアにいるときは広いゾーンを守れるため常に守備の脅威となり、両手を使い分けれるショットブロッカーでタイミングにも優れています。クイックさもあるため、ペリメーターやPNRにも対応できます。優れたシューティング能力の持ち主で、NBAレンジで約44%(60試投数以上)もの3Pシュートを決めています。

ポストプレイ、ダブルチームの対処やファウル過多なところが主な弱点ですが、その他を見渡してもあまり弱点ありません。すでに高いレベルにあるディフェンシブストレッチ4としてオールNBA&ディフェンシブチームを獲得できるツーウェイの素質があります。




4位 | マイケル・ポーターJR. | SF/PF | ミズーリ | 6'11''

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1998年6月29日生 ウィングスパン7'0'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 3 17.7 .333 1.0 3.3 .300 .778 6.7 0.3 1.0 0.3 1.0 2.0 10.0

2017年のマクドナルド・オールアメリカンゲームMVPで、早い段階からドラフト1位候補として見られてきました。カリスマ性を備えたフランチャイズプレイヤーとなる素質を十分に持っています。2017年11月に椎間板ヘルニア手術を行い、復帰までに4ヶ月を要しました。

カレッジでは大半をベンチで過ごしました。怪我が尾を引かないことを祈るばかりですが、復帰後も期待以上のプレイを見せることはありませんでした。エリートサイズを持つ自然なコンボフォワードでどこからでも撃てる高いシューティング能力を持ったスコアラーです。

重症を負い、実戦から離れているため"安全な"選手ではありません。バストになるのか、スターになるのか...注目度No.1のルーキーになりそうです。




3位 | マービン・バグリー III | PF | デューク | 6'11''

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1999年3月14日生 ウィングスパン7'0'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 33.8 .614 0.7 1.8 .397 .627 11.1 1.5 0.8 0.9 2.3 1.8 21.0

リム下無双のオフェンスマシーン。高校時代から常に注目を浴び続けてきた逸材で、学年変更により1年早くNBA入りすることになりました。屈強な肉体を生かし、フェイスアップからボールが渡ってしまえば簡単に得点します。

爆発性の強いアスレチックビッグマンで、いいリバウンダー、まともなシューティング能力、素早さを持つエリートプレイヤー。また、闘志をむき出しにするタイプで"面白い"人物です。

彼とアンドレ・エイトンは似通った成績を残していますが、バグリーは守備力に劣ります。カレッジレベルでもリムプロテクターとは言えず、攻撃的なPFに収まるのが適切だと思います。防御の発展があれば、間違いなくオールスターに上り詰めます。高いレベルのチームシステムでどのような成績を残すのかが注目です。




2位 | ルカ・ドンチッチ | SG/SF | インターナショナル | 6'7''

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1999年2月28日生 ウィングスパン不明 (Real Madrid/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
2015-16 12 11.1 .407 0.4 1.3 .312 .882 2.1 2.0 0.2 0.3 1.2 0.6 3.5
2016-17 35 19.9 .434 1.1 3.0 .371 .844 4.5 4.2 0.9 0.2 1.8 1.3 7.8
2017-18 33 25.9 .451 1.7 5.2 .329 .816 4.0 4.9 1.1 0.3 2.3 1.6 16.0

2017年のユーロバスケットでスロベニアの初優勝に大きく貢献(14.3pts/8.1reb/3.6ast)し、MVPに輝いたバスケットの天才。ずば抜けたバスケットボールIQと技術を持ったポイントフォワード。

アシストが極端に少ないと言われるヨーロッパバスケットでは、本当に高いアシスト能力が無ければ重ねることはできません。かつて同じく"天才"と呼ばれたリッキー・ルビオ(UTA)は平均21.6分で4.4アシストという成績を残しています。ダブルチームを敷かれても落ち着いてパスの出しどころを定め、投げることができます。

加えて今シーズンはユーロリーグの最年少MVPにも輝きました。しかし、所属チームとの契約問題も重なり、まだ指名後即NBA入りするかどうか分からない状況にあり、このことから様々な憶測が飛び交っています。どこまで滑ろうが、彼が本物の魔法使いであることは確かです。




1位 | デアンドレ・エイトン | C | アリゾナ | 7'0''

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1998年7月23日生 ウィングスパン7'5'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 35 33.5 .612 0.3 1.0 .343 .733 11.6 1.6 0.6 1.9 2.0 2.3 20.1

未来のHall of Famerと言わしめる至宝。カレッジで筋量が大きく増加し、フィジカルが向上。ゲームを支配できるツーウェイビッグマンとして大きな期待が寄せられています。

センターとして相応しいサイズを持ちながら、フットワークがとても軽いです。ミドルレンジからのショットも非常に安定(110前後のFGAで約FG50%)しています。フィニシャーとしても優れ、ウィリアムズに迫る82.1%のリム成功率を誇ります。ハンドリング能力も高くアンセルフィッシュな選手で、ポストプレイからの得点も安定します。

弱点として嘆かれるのは守備。ブロック率が思うように伸びず(エイトン:6.1%、バグリー:2.6%、ジャクソンjr:14.3%、バンバ:13.1%、カーターjr:7.6%)、リムプロテクターとしての能力に大きな疑問符がつけられています。ただ、最初の18試合で平均1.5ブロックだったものが、最後の17試合で平均2.3ブロックに伸びているため、発展に期待できます。





カレッジ残留を表明した主な選手は以下。
カレッジ 選手名/クラス 主な成績
アーカンソー ダニエル・ガフォード フレッシュマン/C 11.8pts, 6.2reb, 2.2blk
バージニア アンドレ・ハンター フレッシュマン/SF 9.2pts, 3.5reb, 3P38.2%
UCLA クリス・ウィルクス フレッシュマン/SF 13.7pts, 4.9reb
ケンタッキー PJ・ワシントン フレッシュマン/PF 10.8pts, 5.7reb
ゴンザガ キリアン・ティリー ソフォモア/PF 12.9pts, 5.9reb, 3P47.9%
ゴンザガ 八村 塁 ソフォモア/SF 11.6pts, 4.7reb, FG56.8%
シラキュース タイアス・バトル ソフォモア/SG 19.2pts, 2.1ast, 1.5stl
フロリダ ジャレン・ハドソン ジュニア/SG 15.5pts, 3.9reb, 3P40.2%
ネバダ ケイレブ・マーティン ジュニア/SF 18.9pts, 5.4reb, 3P40.3%
ネバダ コディ・マーティン ジュニア/SF 6.3reb, 4.7ast, 1.7stl, 1.5blk

ガフォードは1巡目中盤あたりと予想されていたものの残留しているので、最低でもロッタリークラスへのレベルアップに期待したいです。ハンターは次のミカル・ブリッジスのように来年もしくは再来年にプレミアウィングとなっているでしょう。

サンズはドラフト1位権のトレードの可能性を大きく示唆しており、スーパースタークラスとの大型トレードが起こる可能性があります。

www.espn.com

次にトレードの可能性が高いのがクリッパーズの12位・13位。この2つに+αを添えて、4位前後のトレードアップを狙っているという噂があります。このドラフトはブレイク・グリフィン(DET)が残してくれた資産。次のフランチャイズプレイヤーを狙う絶好の機会です。

毎年悲喜こもごものドラフト。昨年の1位マーケル・フルツ(PHI)は怪我と強いプレッシャーに悩み続け、ジェイソン・テイタム(BOS/3位)は"スーパースター"への階段を上っています。すでにバスト扱いされてしまっていますが、まだ1年目。フルツの逆襲に期待です。

また、意図的に負け続ける"タンクシステム"に大きくテコ入れするという案も浮上しており、アダム・シルバー氏によってますます変わっていくシステムには目が離せません。


*1:デトロイト・ピストンズ経由

*2:ロサンゼルス・レイカーズ経由

*3:ブルックリン・ネッツ経由