電撃トレードが起こることなく、比較的静かに終わった2018NBAドラフト。予想は全く当たりませんでしたが(笑)。(数字)は予想したときの順位、年齢は2018-19シーズン開幕時(昨年10月17日)の年齢表記です。
・1巡目前半(1-14位)予想編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目前半編・1巡目後半(15─30位)予想編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目後半編
・2巡目(31-60位)予想編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・2巡目編
- アトランタ・ホークス 2017-18成績:24勝58敗 (28位)
- ボストン・セルティックス 2017-18成績:55勝27敗 (4位)
- ブルックリン・ネッツ 2017-18成績:28勝54敗 (23位)
- シャーロット・ホーネッツ 2017-18成績:36勝46敗 (20位)
- シカゴ・ブルズ 2017-18成績:27勝55敗 (25位)
- クリーブランド・キャバリアーズ 2017-18成績:50勝32敗 (6位)
- ダラス・マーベリックス 2017-18成績:24勝58敗 (27位)
- デンバー・ナゲッツ 2017-18成績:46勝36敗 (14位)
- デトロイト・ピストンズ 2017-18成績:39勝43敗 (19位)
- ゴールテンステイト・ウォリアーズ 2017-18成績:58勝24敗 (3位)
- ヒューストン・ロケッツ 2017-18成績 65勝17敗 (1位)
- インディアナ・ペイサーズ 2017-18成績:48勝34敗 (10位)
- ロサンゼルス・クリッパーズ 2017-18成績:42勝40敗 (18位)
- ロサンゼルス・レイカーズ 2017-18成績:35勝47敗 (21位)
- メンフィス・グリズリーズ 2017-18成績:22勝60敗 (29位)
- マイアミ・ヒート 2017-18成績:44勝38敗 (15位)
- ミルウォーキー・バックス 2017-18成績:44勝38敗 (16位)
- ミネソタ・ティンバーウルブズ 2017-18成績:47勝35敗 (13位)
- ニューオーリンズ・ペリカンズ 2017-18成績:48勝34敗 (11位)
- ニューヨーク・ニックス 2017-18成績:29勝53敗 (22位)
- オクラホマシティ・サンダー 2017-18成績:48勝34敗 (8位)
- オーランド・マジック 2017-18成績:25勝57敗 (26位)
- フィラデルフィア・シクサーズ 2017-18成績:52勝30敗 (5位)
- フェニックス・サンズ 2017-18成績:21勝61敗 (30位)
- ポートランド・トレイルブレイザーズ 2017-18成績:49勝33敗 (7位)
- サクラメント・キングス 2017-18成績:27勝55敗 (24位)
- サンアントニオ・スパーズ 2017-18成績:47勝35敗 (12位)
- トロント・ラプターズ 2017-18成績:59勝23敗 (2位)
- ユタ・ジャズ 2017-18成績:48勝34敗 (9位)
- ワシントン・ウィザーズ 2017-18成績:43勝39敗 (17位)
アトランタ・ホークス 2017-18成績:24勝58敗 (28位)
順位 | ポジション/名前/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
5位(6) | PG | トレイ・ヤング | オクラホマ | 20歳 | 27.4pts, 8.7ast, 3PA10.3, 1.7stl |
19位(38) | SG | ケビン・ハーター | メリーランド | 20歳 | 14.8pts, 3.4ast, FG50.3%, 3P41.7% |
30位(37) | PF | オマリ・スペルマン | ビラノバ | 21歳 | 10.9pts, 8reb, 1.5blk, 3P43.3% |
ポイント:フランチャイズプレイヤーの発掘
今シーズンからタンクに入り、再建がスタートしているチーム。問題児、デニス・シュルーダーとホークスの関係は破綻。代わるポイントガードにヤングを置きます。トレードダウンにより1巡目指名権も獲得し、幸先の良いスタートを切っています。
ホークス獲得 | マーベリックス獲得 |
トレイ・ヤング(5位) | ルカ・ドンチッチ(3位) |
2019年1巡目指名権(DAL)*1 |
ジョン・コリンズ(2017年19位)とともにチームを引っ張るヤング、すばらしいシューターになるであろうハーター、弱いリム下を護るスペルマンの指名は適材適所の好指名です。しかし、まだ再建に入った段階で、才能が不足しています。
ヤングはステフィン・カリー(GSW)に、ハーターはクレイ・トンプソン(GSW)に例えられることが多く、これがそのまま"アナザースプラッシュブラザーズ"のようになれば理想ですが...。
ドラフト結果:90点
ボストン・セルティックス 2017-18成績:55勝27敗 (4位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
27位(13) | C | ロバート・ウィリアムズ | テキサスA&M | 21歳 | 10.4pts, 9.2reb, 2.6blk, FG63.2% |
補強ポイント:リムプロテクター
過去の名選手が残してくれた遺産から生まれた"超有望若手ユニット"であるジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンがルーキー契約のうちにリングを狙いたいセルティックス。テイタムという新たなフランチャイズプレイヤーを獲得し、唯一の弱点であるセンターポジションの穴埋めが必要になります。
指名したウィリアムズはどの予想サイトでも、10位台中盤あたりとされていました。ここまでスリップしたとされる理由は過去の負傷歴。ウィリアムズ以外にも、怪我によって順位を大きく下げた選手が多数います。しかし才能レベルは高いため、"最高の指名だった"と現段階では言えます。
ドラフト結果:100点
ブルックリン・ネッツ 2017-18成績:28勝54敗 (23位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
29位(18) | SF | ジャナン・ムサ | ボスニア・ヘルツェゴビナ出身 | 19歳 | 12.5pts, 3.3reb, FG47.6% (ABA) |
40位(39) | SF | ロディオンス・クルッツ | ラトビア出身 | 20歳 | 10.7pts, 1.4ast, 1.5stl (LEBオロ) |
補強ポイント:ストレッチ4
ネッツとしては何としても光明を見出したいドラフトですが、2人ともインターナショナルプレイヤーのため、ファンの多くは"?"を浮かべると思います。ムサ(6-9)は攻撃重視のドリブルスコアラーで、クルッツ(6-10)はストレッチ4型のコンボフォワード。ガード過多のネッツは大きくサイズアップに成功しました。
ドラフトの少し前に起こったドワイト・ハワードとティモフェイ・モズゴフによるトレードのおかげで、給与ダンプに成功。攻撃的なフォワードを2枚追加し、キャップスペースを確保することによって、ロスターに多くの多様性がもたらされます。
ひとまずディアンジェロ・ラッセルとジャレッド・アレンを中心に据え、獲得した新人2人の成長を促しつつ、2019-2020に大型補強をするというビジョンが考えられます。
ドラフト評価:80点
シャーロット・ホーネッツ 2017-18成績:36勝46敗 (20位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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12位(10) | SF | マイルズ・ブリッジス | ミシガン州立 | 20歳 | 17.1pts, 7.0reb, 2.7ast |
34位(53) | PG | デボンテ・グラアム | カンザス | 23歳 | 17.3pts, 7.2ast, 1.6stl, 3P40.6% |
55位(N/A) | SF | アーノルダス・クルボカ | リトアニア出身 | 20歳 | 8.3pts, 3.5reb (LegaA) |
補強ポイント:ベンチのアップグレード
ハイピック選手が期待に応えてくれないために迷走しているホーネッツ。2017年11位のマリック・モンクは、シーズン後半にいい兆しを見せていて期待が持てます。しかし、ハワードを取り除いても重たい契約は残っており、再建とプレイオフを目指す間で揺れています。
ホーネッツ獲得 | クリッパーズ獲得 |
マイルズ・ブリッジス(12位) | シェイ・ギルジャス=アレキザンダー(11位) |
2020年2巡目指名権(CLE経由) | |
2021年2巡目指名権(LAC経由) |
再建に入るのか否かはケンバ・ウォーカーの動き次第だと思われますが、この指名は彼を中心としてのチーム造りに見えます。そして中途半端な成績から脱却するにはモンクとブリッジスの成長無くしてあり得ません。この状態が続けば、本格的な再建を見据える必要があります。
ドラフト評価:75点
シカゴ・ブルズ 2017-18成績:27勝55敗 (25位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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7位(8) | C | ウェンデル・カーターJr. | デューク | 19歳 | 13.5pts, 9.1reb, 2.1blk, 3P41.3% |
22位(22) | SF | チャンドラー・ハッチソン | ボイシ州立 | 22歳 | 20.0pts, 7.7reb, 3.3ast, 1.5stl |
補強ポイント:守備的フォワード
再建2年目に入るヤングブルズ。相思相愛とされていた2人を思惑通り指名し、足りなかったピースを埋めることに成功。ラウリ・マルケネンの横でプレイしたいと発言したカーターJrは、欠如していたブロックショットを供給しフロアを広げます。純粋なSFがいないブルズは6フィート7のハッチソンを獲得。ニコラ・ミロティッチトレードがいい財産をもたらしました。
今後の柱がザック・ラヴィーンになるので、周囲を固めていった指名結果でしょう。ただ、彼のプレイにはまだ大きな不安が残っていて、フロントはクリス・ダンを信頼できるPGと見ていません。この2つのピックでトレードアップもできましたが、急がずにラヴィーン、ダン、マルケネンの外堀をゆっくりと埋めていく良い指名だったと思います。
ドラフト結果:80点
クリーブランド・キャバリアーズ 2017-18成績:50勝32敗 (6位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
8位(11) | PG | コリン・セクストン | アラバマ | 19歳 | 19.2pts, 3.8reb, 3.6ast |
ポイント:レブロン事変に備える
レブロン・ジェームズが去ったため、自動的に再建に入ります。すでにホークスに渡っている2019年と2020年の1巡目指名権にトップ10保護がかかっているため、この2年間の勝ちは自身の首を絞めます。
そのためセクストンは必然的に最低でも2年間はボールが与えられることになります。フランチャイズを建て直すための指名だったと置き換えれば、残っている選手中で最善だったと思います。ドラフト評価:85点
ダラス・マーベリックス 2017-18成績:24勝58敗 (27位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
3位(2) | PG | ルカ・ドンチッチ | スロベニア出身 | 19歳 | 16.0pts, 4.0reb, 4.9ast, 1.1stl (ユーロリーグ) |
33位(32) | PG | ジェイレン・ブランソン | ビラノバ | 22歳 | 18.9pts, 4.6ast, FG52.1% |
55位(60) | PF | レイ・スポルディング | ルイビル | 21歳 | 12.3pts, 8.7reb, 1.5stl, 1.7blk |
60位(N/A) | SF | コスタス・アデトクンボ | デイトン | 20歳 | 5.2pts, FG57.4% |
ポイント:ビッグマンの答え
最大の穴であるセンターにはFAを迎え入れ、デニス・スミスJr.と黄金ペアになれるドンチッチを獲得。"1位クラスの才能"と見られていたドンチッチを、5位指名権から少ない代償で獲得できたトレードは見事。
リック・カーライルHCはドンチッチを"パワーフォワード"としての起用も見据えており、ポジションレスである彼を様々なラインナップで試していくことになりそうです。堅実なベテランが多く在籍していて、高い才能の追加はすばらしい融合を生み出します。
ドラフト評価:95点
デンバー・ナゲッツ 2017-18成績:46勝36敗 (14位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
14位(4) | SF | マイケル・ポーターJr. | ミズーリ | 20歳 | 10.0pts, 6.7reb |
41位(45) | PF | ジャレッド・バンダービルド | ケンタッキー | 19歳 | 5.9pts, 7.9reb |
58位(N/A) | C | トーマス・ウェルシュ | UCLA | 22歳 | 12.6pts, 10.8reb, 3P40.2% |
デトロイト・ピストンズ 2017-18成績:39勝43敗 (19位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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38位(17) | SG | カイリ・トーマス | クレイトン | 22歳 | 15.1pts, 4.4reb, 1.7stl, 3P41.4% |
42位(29) | SG | ブルース・ブラウンJr. | マイアミ | 22歳 | 11.4pts, 7.1reb, 4ast, 1.3stl |
ゴールテンステイト・ウォリアーズ 2017-18成績:58勝24敗 (3位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
28位(24) | SF | ジェイコブ・エバンス | シンシナティ | 21歳 | 13pts, 4.7reb, 3.1ast, 1.3stl |
ヒューストン・ロケッツ 2017-18成績 65勝17敗 (1位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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46位(27) | PG | デアンソニー・メルトン | 南カリフォルニア | 20歳 | 8.3pts, 1.9stl, 1.0 blk (2016-17) |
52位(N/A) | SF | ビンス・エドワーズ | パデュー | 22歳 | 14.6pts, 7.4reb, 2.9ast |
インディアナ・ペイサーズ 2017-18成績:48勝34敗 (10位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
23位(26) | PG | アーロン・ホリデー | UCLA | 22歳 | 20.3pts, 5.8ast, 3P42.9% |
50位(N/A) | PF | アリーゼ・ジョンソン | ミズーリ州立 | 22歳 | 15.0pts, 11.6reb, 2.8ast |
補強ポイント:PG&SF強化
今シーズンオールNBA3rd、オールディフェンシブ1st、MIP&スティールリーダーを獲得した大エース、ビクター・オラディポの隣に立つポイントガードを探しています。最終的にはFAで解決するかもしれませんが、オラディポが既にエリートツーウェイなので攻撃に長けているホリデーとの相性は悪くありません。
とは言っても23位指名のホリデーはバックアップに収まるのが適切でしょう。また、2巡目のジョンソンはリバウンド以外多くの課題を残しているストレッチ4です。ホリデーはアンダーサイズのために評価が割れますが、非常にいいエネルギーを提供してくれる選手になれると思います。
ドラフト評価:80点
ロサンゼルス・クリッパーズ 2017-18成績:42勝40敗 (18位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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11位(12) | PG | シェイ・ギルジャス=アレキザンダー | ケンタッキー | 20歳 | 14.4pt,s 5.1ast, 1.6stl |
13位(46) | SG | ジェローム・ロビンソン | ボストンカレッジ | 21歳 | 20.7pts, 3.3ast, 3P40.9% |
補強ポイント:新たなPGとビッグマン
守備&パスに優れたアレキザンダー、攻撃に優れたロビンソンの指名はそのままバックコートとして採用可能です。ジェリー・ウェストにひどく気に入られていたロビンソンはコンバインで自身の射撃を大きくアピールし評価が上がり、ロッタリーに入るほどの上昇には驚きました。エリートスコアラーとなってこの順位を正統のものにしてほしいですね。
才能がひしめくWCを現在のロスターで競争するのは厳しいです。さらに、若い才能も欠如しており今後数年間で多く追加する必要があります。
ドラフト評価:85点
ロサンゼルス・レイカーズ 2017-18成績:35勝47敗 (21位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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25位(40) | PF | モリッツ・ワグナー | ミシガン | 21歳 | 14.6pts, 7.1reb, 3P39.4% |
39位(51) | SF | アイザック・ボンガ | ドイツ出身 | 19歳 | 6.0pts, 2.3ast, 1.0stl (BBL) |
47位(56) | SG | スヴィアストラフ・ミクハイリュク | カンザス | 21歳 | 14.6pts, 3P44.4% |
補強ポイント:3Pシューター
現ロスターではビッグマンに不安がありますが、ドラフトよりも地の利を生かしたFA市場を利用しての補強で補えます。大型補強を敢行するため、ドラフト選手に早期の貢献を求めてはいません。ワグナーとミクハイリュクは2人ともディフェンスに不安を持つシューターで、主にフロアを広げることが役割になります。
ボンガを事前のピックトレードで獲得。ボンガは未来にとても期待できる選手です。昨シーズンは3P成功率が30チーム中29位の34.5%だったので、とりあえずシュートの撃てる選手は指名できました。
ドラフト評価:75点
メンフィス・グリズリーズ 2017-18成績:22勝60敗 (29位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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4位(5) | PF | ジャレン・ジャクソン Jr. | ミシガン州立 | 19歳 | 10.9pts, 3.0blk, 3P39.6% |
32位(44) | PG | ジェボン・カーター | ウェストバージニア | 23歳 | 17.3pts, 6.6ast, 3.0stl |
ポイント:リビルド or リワインド
昨シーズンは2試合目にウォリアーズ、6試合目にロケッツを倒したときは強さ健在という感じがしましたが...グリッド&グラインド時代の終焉を迎えても尚、チームはマイク・コンリーとマルク・ガソルのコンビを解消させる気が無く、2人+ジャクソンJr.を加えてプレイオフに復帰する考えです。
コンリーとガソルに加え、ディロン・ブルックスにボールを持たせつつ、ジャクソンJr.を攻撃的に発展させていく必要があります。2巡目のカーターはコンリーの強固なバックアップとして機能します。ディフェンスに定評がある2人を指名し再競争を図っていますが、リビルドは早ければ早いほどいいです。
ドラフト評価:85点
マイアミ・ヒート 2017-18成績:44勝38敗 (15位)
指名無し |
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ミルウォーキー・バックス 2017-18成績:44勝38敗 (16位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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17位(34) | SG | ドンテ・ディビンチェンゾ | ビラノバ | 21歳 | 13.4pts, 3.5ast, 3P40.1% |
ポイント:ガードの充実
エリック・ブレッドソーを獲得したことにより、一時解消したかのように見えたガード問題はまだ明確な答えが出ていません。マルコム・ブログトンは怪我に悩まされ、センターにも大きな穴があります。
ベンチから質の高いスコアラーとして登場できるディビンチェンゾの指名はチームにフィットします。身体能力がとても高く、シューティング能力と理解力も優れています。彼が入ることでブログトンの負担も減り、ガード層の充実につながります。
ドラフト評価:90点
ミネソタ・ティンバーウルブズ 2017-18成績:47勝35敗 (13位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
20位(28) | SG | ジョッシュ・オコギ | ジョージア工科 | 20歳 | 18.2pts, 6.3reb, 1.8stl, 1.0blk |
48位(23) | SF | ケイタ・ベイツ=ディオプ | オハイオ州立 | 22歳 | 19.8pts, 8.7reb, 1.6blk |
ニューオーリンズ・ペリカンズ 2017-18成績:48勝34敗 (11位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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51位(50) | PG | トニー・カー | ペン州立 | 21歳 | 19.6pts, 4.9reb, 5.0ast |
ニューヨーク・ニックス 2017-18成績:29勝53敗 (22位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
9位(15) | SF | ケビン・ノックス | ケンタッキー | 19歳 | 15.6pts, 5.4reb |
36位(25) | C | ミッチェル・ロビンソン | N/A | 20歳 | N/A |
ポイント:SFの確保
正統なSFを持つチームは多くありませんが、ニックスはこの順位でそれを得ました。ノックスは潜在的な物が大きく、多くの機会を得ればジェイソン・テイタムのようなレベルに手が届く可能性があります。ニックスは彼に多くのチャンスを与えると思うので、開花するのは時間の問題かもしれません。
ロビンソンは未知な存在ですが、高い運動能力には定評があります。2人とも多くの開発を要しますが、穴だったポジションに若い才能を追加したいい指名だったと思います。
ドラフト評価:85点
オクラホマシティ・サンダー 2017-18成績:48勝34敗 (8位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
45位(42) | SG | ハミドゥ・ディアロ | ケンタッキー | 20歳 | 10.0pts, 3.6reb |
53位(57) | SG | デボン・ホール | バージニア | 23歳 | 11.7pts, 3.1ast, 3P43.2% |
57位(48) | PF | ケビン・ハーベイ | UTアーリントン | 22歳 | 20.5pts, 8.5reb, 1.2stl |
オーランド・マジック 2017-18成績:25勝57敗 (26位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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6位(7) | C | モハメド・バンバ | テキサス | 20歳 | 12.9pts, 10.5reb, 3.7blk |
35位(33) | SF | メルビン・フレイジャー | テューレン | 22歳 | 15.9pts, 5.6reb, 2.2stl |
43位(55) | PF | ジャスティン・ジャクソン | メリーランド | 21歳 | 9.8pts, 8.1reb |
フィラデルフィア・シクサーズ 2017-18成績:52勝30敗 (5位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
16位(14) | SG | ザイアー・スミス | テキサス工科 | 19歳 | 11.3pts, 5.0reb, 1.1stl, 1.1blk |
26位(41) | PG | ランドリー・シャメット | ウィチタ州立 | 21歳 | 14.9pts, 5.2ast, 3P44.2% |
54位(31) | PG | シェイク・ミルトン | 南メゾジスト | 22歳 | 18.0pts, 4.4ast, 1.4stl |
補強ポイント:バックアップウィング
リーグ最強のヤングペアリングを補完する存在が必要です。ブリッジスとは相思相愛のように見えましたが、非情なトレードがその後起こりました。
シクサーズ獲得 | サンズ獲得 |
ザイアー・スミス(16位) | ミカル・ブリッジス(10位) |
2021年1巡目指名権(MIA経由) |
2021年の指名権はプロテクト無しに加え、ワン&ダン廃止により新たな柔軟性を生み出します。しかし、シクサーズは同ポジションにマーケル・フルツを持っており、スミスの獲得には多くの「?」が浮かびます。
また、26位指名のシャメットは2次ハンドラーとしてはもちろん、今ドラフト最高のシューターのためチームと上手くフィットします。54位のミルトンは負傷があり評価をやや落としましたが、とても質の高い選手であり、この位置の指名は儲けです。
ドラフト評価:85点
フェニックス・サンズ 2017-18成績:21勝61敗 (30位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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1位(1) | C | デアンドレ・エイトン | アリゾナ | 20歳 | 20.1pts, 11.6reb, 1.9blk |
10位(9) | SF | ミカル・ブリッジス | ビラノバ | 22歳 | 17.7pts, 1.5stl, 1.1blk, 3P43.5% |
31位(30) | PG | エリ・オコボ | インターナショナル | 20歳 | 13.8pts, 4.7ast, 3P41.8% |
58位(N/A) | SG | ジョージ・キング | コロラド | 24歳 | 12.9pts, 7.8reb |
補強ポイント:デビン・ブッカーの相棒を見つける
フランチャイズ初めてのドラフト1位指名権を得たサンズは、長年の課題だったセンターにエイトンで答えを求めます。エイトン&デビン・ブッカーの黄金タンデムは一見素晴らしいように思えます。やや守備に不安があるエイトンは1試合目からディフェンス能力を示す必要があります。
3&Dプロトタイプのブリッジスと同じくディフェンシブなジョッシュ・ジャクソンにペアを組ませ、守備が絶望的なブッカーをカバーする図式は理想的です。オコボはポイントガードの答えにはならなくても、バックアップとして十分に収まります。
才能豊かな4人のコアを抱え、今シーズンから勝利モードに入りたいサンズ。その可能性は未知ですが重要なのは開幕戦かもしれません。
ドラフト評価:95点
ポートランド・トレイルブレイザーズ 2017-18成績:49勝33敗 (7位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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24位(20) | SG | アンファーニー・サイモンズ | IMGアカデミー | 19歳 | 22.4pts, 6.7reb, 3.1ast, 3P45.0% (IMG) |
37位(35) | SG | ゲイリー・トレントJr. | デューク | 19歳 | 14.5pts, 4.2reb, 3P40.2% |
補強ポイント:ウィングのアップグレード
守備に秀でたフロントコート陣はいますが、攻撃的なロールプレイヤーの数が足りません。24位指名のサイモンズはスコアファーストのコンボガードですが、非常に若くカレッジの経験も無く早期のインパクトには期待できません。プレイオフを勝ち上がるために有用なロールプレイヤーを探しているチームにとってこの指名は不可解に映ります。
しかし、サイモンズはカレッジに進んだ場合、2019年ドラフトでトップ10と言われる才能です。この指名は先物買いであり、チームは彼を将来的な主力選手として見ているはずです。昨年10位でザック・コリンズを獲得した際にも、チームの主力とタイムラインが噛み合わない的外れな指名だと揶揄されました。しかし、彼は今後の最も重要なピースとなる活躍をし、結果として彼の獲得は大正解でした。
サイモンズも同様に、その才能が本物ならばこの指名は確実に盗みとなるはずです。長年、ドラフトで主力を獲得してきたチームなので、ただのロールプレイヤーに行かなかったところに好感が持てます。2巡目のトレントJr.は素晴らしい3Pシューターで、ローテーション定着を期待できる即戦力候補です。また、親子で同じチーム所属の選手となりました。
ドラフト評価:75点
サクラメント・キングス 2017-18成績:27勝55敗 (24位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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2位(3) | PF | マービン・バグリーIII | デューク | 19歳 | 21.0pts, 11.1reb, FG61.4% |
ポイント:ビッグマンの答え
インサイドの破壊力を持つバグリーを加えたことで、長年決めきれないでいたビッグマンを定めたいところです。チームはSFでの起用も示唆し、実現可能であればフロントコートが混雑しているキングスにとっては願ったりかなったりでしょう。
懐疑的な守備とシューティング能力を改善させる余地は大きく残っています。チームはまだ勝利モードに移行したとも思えないので、バグリーやハリー・ジャイルズに多くのプレイ時間を与えて成長を促していくことになりそうです。
ドラフト評価:85点
サンアントニオ・スパーズ 2017-18成績:47勝35敗 (12位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
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18位(16) | SG | ロニー・ウォーカーIV | マイアミ | 19歳 | 11.5pts, 2.6reb |
49位(50) | PF | チメジエ・メトゥ | 南カリフォルニア | 21歳 | 15.7pts, 7.4reb, 1.7blk |
トロント・ラプターズ 2017-18成績:59勝23敗 (2位)
指名無し |
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ユタ・ジャズ 2017-18成績:48勝34敗 (9位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
21位(47) | SG | グレイソン・アレン | デューク | 23歳 | 15.5pts, 4.6ast, 1.7stl |
ワシントン・ウィザーズ 2017-18成績:43勝39敗 (17位)
順位 | ポジション/選手/所属/年齢 | 主な成績 | |||
---|---|---|---|---|---|
15位(19) | SF | トロイ・ブラウン | オレゴン | 19歳 | 11.3pts, 3.2ast, 1.6stl |
44位(59) | PG | ユスフ・サノン | ウクライナ出身 | 18歳 | 3.0pts, 1.2ast (ABA) |
補強ポイント:アスレチックビッグマン
ジョン・ウォールが若い運動型のビッグマンをチームに求めたため、ブラウンの指名は予想がつきませんでした。2019年オフにケリー・ウーブレイJr.のRFAが控えており、その穴を埋める準備を進めているように思えます。
ブラウンはPG⇔SFまでのスキルを持っており、バックアップPGに困窮しているウィザーズにとってそのスキルは魅力的です。ただ、チームは本当にビッグマンを必要としているので、意にそぐわなかった指名結果かもしれません。
ドラフト評価:70点
その他に起こったトレードは以下。
本指名 | 選手/指名順位 | トレード内容 | 移動先 | ||
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ATL | デボンテ・グラアム | 34位 | 2019年2巡目指名権(CHA) | CHA | |
2023年2巡目指名権(CHA) | |||||
SAC | ゲイリー・トレントJr. | 37位 | 2019年2巡目指名権*2 | POR | |
2021年2巡目指名権(MIA) | |||||
150万ドル | |||||
PHI | カイリ・トーマス | 38位 | 2021年2巡目指名権(DET) | DET | |
2023年2巡目指名権(DET) | |||||
PHI | アイザック・ボンガ | 39位 | 2019年2巡目指名権(CHI) | LAL | |
150万ドル | |||||
ORL | ジャレッド・バンダービルド | 41位 | ジャスティン・ジャクソン | 43位 | DEN |
2019年2巡目指名権*3 | |||||
UTA | ビンス・エドワーズ | 52位 | 150万ドル | HOU | |
DAL | シェイク・ミルトン | 54位 | レイ・スポルディング | 56位 | PHI |
コスタス・アデトクンボ | 60位 |
今年も漏れなくフレッシュマン揃いだったドラフトですが、このワン&ダン制度は2020年に廃止される可能性があります。他にも、オーストラリアのプロリーグを経由したテレンス・ファーガソン(OKC)のようなケースもあり、リクルートランク上位のダリウス・ベイズリーはGリーグ経由でドラフトを目指すことを表明しています。
将来的にはハイスクール・カレッジ・海外・Gリーグのような、様々な選択肢からNBA入りするのが当たり前の時代になっているかもしれません。