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#14【今週のブレイザーズ】week14 /PHX/IND/DAL

22勝21敗で迎えたweek14(1月第3週)に行われた試合の感想。日付は現地。日本だと次の日。
@はロード、#数字は何試合目かを表しています。

#44 1月16日(火) vs フェニックス・サンズ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
PHX 31 20 21 39 111
POR 36 30 26 26 118
BOX SCORE
OUT/PHX
SF T.J. ウォーレン (腰痛)
PF マーキース・クリス (右臀部の張り)
SF/SG ダニエル・ハウス (インフルエンザ)

感想

SUN/Qtr FGM FGA FG%
1st 12 21 57.1%
2nd 6 21 28.6%
3rd 6 24 25%
4th 13 23 56.5%
2Q/3Qに点差が開き、このまま終わるかとおもいきや4Qにトロイ・ダニエルズが(4/7本)の3で12得点。デビン・ブッカーは捨て身のアタックで7/10+3/3FTの21得点。4Q7:07からサンズの全得点がブッカー。もはやすっかりスーパースター。合計で4Qの39得点中33点がブッカー&ダニエルズの得点。
チームの第2オプションであるT.J ウォーレンの欠場もあり、オフェンスはブッカー無しでは回らない状態。エリック・ブレッドソー退団以降のサンズオフェンスはブッカー&ウォーレンに依存しているため上を目指すためには現在のキャナン、ダニエルズ以上の「第3オプション」確立は急務ですが、2年連続4位指名ができたサンズはドラフトで失敗が続いています。

全体的に2016ドラフトは不作と勝手に思っているんですが、その中でも最大の失望選手だったドラガン・ベンダーが最近ストレッチ4として開花しつつあり、OKC戦で6本の3を沈め勝利に大きく貢献。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、ユスフ・ヌルキッチと同郷。ヌルキッチ並み、以上の潜在能力は眠ってるはず。不作ドラフトと言わせない活躍、期待してます。
  • THREE PARTY
ロケッツ顔負けの3パーティーを開催。ブレイザーズが17/35(48.6%)サンズが16/41(39%)。いつも通りDAME&CJで58得点(FG20/37・3P10/18・FT8/8)。さらに、CJは2ブロック・3スティール、リラードは1TO。
大黒柱2人の活躍で突き放したものの、上述の通りダニエルズ・ブッカーらの活躍で20点差→8点差まで縮められ、2人を休ませるという理想的な展開に持っていけず結局10点差で交代せざるを得ない展開に。チーフの効果的な連続3で勝負を決めましたが、一抹の不安を残させる試合になりました。

#45 1月18日(木) vs インディアナ・ペイサーズ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
IND 28 19 27 12 86
POR 29 23 22 26 100
BOX SCORE
OUT/IND
C マイルス・ターナー (右肘の捻挫)

感想

    エース・不発
いまやリーグ屈指のエリートシューターとなったビクター・オラディポ。彼が右ひざの痛みで4試合欠場したときのペイサーズ4戦全敗。やはりオラディポがいなくてはいけません。ちなみにペイサーズの予想勝ち星は31.5勝イースタン10位に位置付けられていました。この試合終了時点で24-21。少なくとも40勝以上はするでしょう。
https://www.si.com/nba/2017/08/30/nba-over-under-win-totals-all-30-teams-2017-2018-seasonwww.si.com
オラディポON/OFF OFF.Rtg DEF.Rtg NET.Rtg FG% 3P%
オンコート 110.5 103.1 7.4 48.9% 39.4%
オフコート 104.6 112.4 -7.8 46.8% 36.4%
ON/OFFでの差が激しく、オラディポがいないと7.8点の差を付けられるという結果が出ています。復帰後の6試合で5勝1敗FG51.6%で貢献。オラディポの攻守における存在感は計り知れません。vsブレイザーズ戦では以下の成績。
vsBlazers FG FGA FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK PTS
2017/10/20 5 17 .294 0 3 .000 .778 6 2 0 1 17
2018/1/18 9 25 .360 1 9 .111 .800 7 3 0 2 23
2017-18シーズンのペイサーズvsブレイザーズ戦は終了。来年もブレイザーズ戦は眠ってくれてるとありがたい(笑)
  • SOLID PLAYERS
いぶし銀をしたエド・デイビト&シャバズ・ネイピアー&ザック・コリンズデイビスは平均18.2分の出場時間ながら、平均20分以下の選手の平均リバウンド6.7&オフェンスリバウンド2.3は堂々の第1位。ゴール下の最も頼れるベンチプレイヤーです。
ネイピアーは3Q終了間際、同点のブザー3Pを決め、4Qへ勢いをつけました。平均22分以下でスティール平均1.3は第3位(21.4分)。
ほぼ同時間出場(21.2分)でオールディフェンシブチームにも選ばれたことのあるタボ・セフォローシャ(ユタ・ジャズ)と同等のDEFレーティング(ネイピアー100.8/セフォローシャ102)もマークしています。
最後にコリンズ。スクリーンムーブでオフェンスファウルとられまくってたのが遠い昔のよう。線はまだまだ細いですが、良いリバウンダーに成長してます。もうすっかりNBAプレイヤー
ユスフ・ヌルキッチ19得点17リバウンド2スティール2ブロックの大暴れ。
いつもは不確実なフック、ミドルが多く決まりノリにノった試合でした。リラード&マッカラムが低調(14/39,42PTS)だったため余計にヌルキッチの活躍が目を惹きました。
もちろん素晴らしい活躍と言えますが、これを継続することでヌルキッチの評価はうなぎのぼりなのに...いかんせん続かない。ドフリーでレイアップを外したりする場面を見てしまうと「あー...」と思うときもあります。"真のBIG3"と言われる日はまだまだ遠い、そんな気がします。
この日の裏ヒーローは4Qに0/3,FT0/2、合計0/6だったランス・スティーブンソン。いいとこでいい具合に外してくれましたね(笑)。

#46 1月20日(土) vs ダラス・マーベリックス

Q1 Q2 Q3 Q4 END
DAL 20 25 34 29 108
POR 33 29 29 26 117
BOX SCORE

感想

    Golden Rookie
昨シーズンから下位に低迷しているマブスの希望の星といえば、2017ドラフト第9位指名のデニス・スミス・ジュニア(通称:DSJ)。前評判はかなり高く、新人が選んだ新人王候補に最も多く名前が挙がった選手。

◆2017-18シーズンのKiaルーキー・オブ・ザ・イヤーは誰?
1位:デニス・スミス(マーベリックス) -- 25.7%
2位:ロンゾ・ボール(レイカーズ) -- 20.0%
3位:マーケル・フルツ(76ers) -- 17.1%
4位:カイル・クーズマ(レイカーズ) -- 5.7%
4位:ドノバン・ミッチェル(ジャズ) -- 5.7%
4位:ベン・シモンズ(76ers) -- 5.7%

NBA Japan
ドノバン・ミッチェルカイル・クーズマが選ばれているのを見ると、現在の活躍もここから予感できたんですね。
概ね期待通りの活躍をしているDSJ。まだまだ粗削りなプレイも多いですが、器量は一丁前にあります。
カイリー・アービングに対してのトラッシュトークは相手が大物だけに大きく取り上げられましたね。この後カイリーのクロスオーバーにあっさり撃沈。新人の洗礼しっかり浴びて、ダラスの顔になっていくでしょう。

1対1オフェンス能力はピカイチ。この日はファウルトラブルを起こしましたが直近3試合で20得点以上をマーク。課題はジャンプシュート。成功率32.6%は低いです。近辺にはマーカス・スマート(32.7%)ジョン・ウォール(32.1%)。彼らは比較的"シュートが不得意"とされている選手。スマートは守備型PG/SG、ウォールはアシスト型PGですが、スコアリング型PGのDSJは致命的。彼の活躍でマブスは上昇気流に乗ってくるはず。
余談ですがDSJは「デイミアン・リラードの試合を参考にしてる」とハイスクール時代にツイートしてます。そんな選手と相対して今回は打ちのめされましたが「リラードなんて軽く超えてやる」案外そう思ってたりするのかな?
    WHO IS YOGI ?
ヨギ・フェレル2年目24歳。ブレイザーズファンは彼を絶対に忘れません。NBAの舞台で1人の選手が輝きを放った2017年2月3日(4日) in モーダ・センター。新人記録となった9本の3Pを含む32得点。しかも9本目は勝負を決めたショット。この日は名前も知らない奴に負けた!そう思いました(笑)
インディアナ大学時代はスター選手でしたがプロの評価は低く、ドラフト外でネッツに入団。その後マブス10日間契約を結びこの日の圧倒的なパフォーマンスで正式契約を勝ち取り、モンスターゲーム後の試合でも成績を残し続けオールルーキーチーム入りを果たしたシンデレラボーイ。
ヨギの全力プレイ、大好きです。制限付きFAになる今季終了後にはうれしいオファーが待ってます。
  • ホーム6連勝
3Pパーティー2次会18/36(50%)となったこの試合。ヒーローはフランチャイズの顔、デイミアン・リラード7本連続の3Pを含む9/9の満点ショットを披露。まあその後は1/6だったわけですが...そこはご愛敬で。
なにやらトレードやらの噂が立っているようですが、リラード自身は「最高のトレイルブレイザーになりたい」と宣言しておりこの土地を離れる気はありません。そして、全ブレイザーズファンの願いです。

番外編
デイミアン・リラード Player Of The Week (4回目)

FG FGA FG% 3P 3PA 3P% FT FTA FT% REB AST PTS
1/16 PHX 11 19 .579 4 8 .500 5 5 .100 5 7 31
1/18 IND 8 21 .381 2 8 .250 8 8 .100 5 8 26
1/20 DAL 10 15 .667 7 9 .778 4 4 .100 5 9 31
平均 9.7 18.3 .527 4.3 8.3 .520 5.7 5.7 .100 5 8 29.3
グレイトリーダー・デイム「LOCKED ON MOOD」突入。

week15のブレイザーズ(25-21)展望

#47 1月22日(月) vs @デンバー・ナゲッツ
ヤングスターチームと1-1で迎える第3戦。ヌルキッチvsヨキッチはもちろん、バックコート対決も見物。

#48 1月24日(水) vs ミネソタ・ティンバーウルブズ
前回103-120で大敗した相手。徐々に"ウェスタンエリートチーム"への階段を上りつつあるチームだけに、直接対決は必ず叩きたい。

#49 1月26日(金) vs @ダラス・マーベリックス
次はロードでの一戦。相手はリベンジを誓ってくるが、返り討ちにしたい。不調だったヌルキッチの爆発に期待。