#27【今週のブレイザーズ】week22 /MIA/CLE/DET/LAC
atはロード、#数字は何試合目かを表しています。
#67 3月12日 (月) vs マイアミ・ヒート
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | END | |
---|---|---|---|---|---|
Heat (36-23) | 25 | 22 | 25 | 27 | 99 |
Trail Blazers (41-26) | 34 | 25 | 29 | 27 | 115 |
全員バスケ
この試合、ヒートの魂であるドウェイン・ウェイドとリムプロテクターであるハッサン・ホワイドサイドが欠場していたため、厳しい戦いになることが予想されました。
現在のヒートに飛びぬけた才能はありません。チーム最多得点(17.2)のゴラン・ドラギッチと昨年のリバウンド王ホワイドサイドは生産が減少。オフに大きな動きをしなければ、現在の戦力で上位の壁を破ることは難しいように思えます。
ホワイトサイドの代わりに今シーズン大活躍しているのがバム・アデバヨ。とてもルーキーには見えないぐらいNBAに溶け込んでいます。しかし、この日はルーキーのように見えたキャリアワーストの日でした。リバウンドもとれず、ブロックできず、ショットも散々。
ユスフ・ヌルキッチとのミスマッチ(ヌルキッチ7'0''、アデバヨ6'10'')も手伝い、ピック&ロールの処理においつかず振り回されていた印象。リラードへのマークも甘かったので、経験不足を露呈した結果だったと思います。
また、ヒートの脅威は引き続きウェイン・エリントン。現在シーズンベンチ3P成功数歴代3位につけています。1試合あたり2.9本成功しているので単純に残り14x2.9=40.6で215-6本は行く計算。無理に撃ちにいっているシーンもありましたが精度が高いので、それでも脅威。Player | Rk | Season | G | 3P | 3PA | 3P% | PTS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Rockets | Eric Gordon | 1 | 2016-17 | 60 | 206 | 548 | .376 | 16.2 |
Bucks | Mirza Teletovic | 2 | 2015-16 | 78 | 179 | 454 | .394 | 12.2 |
Heat | Wayne Ellington | 3 | 2017-18 | 61 | 175 | 453 | .386 | 11.1 |
Timberwolves | Chuck Person | 4 | 1994-95 | 80 | 164 | 432 | .380 | 10.8 |
Hawks | Jamal Crawford | 5 | 2009-10 | 79 | 163 | 427 | .382 | 18.0 |
4Q最大3点差に追い付くことができた最大の要因はジャスティス・ウィンズロウの活躍。昨年は怪我でシーズンの大半を棒に振りましたが2015ドラフトではTOP5候補にも上がっていたほどの実力を持った選手。
PGからCまで守ることのできる強固なディフェンダーで、CJ・マッカラムのドライブを完全封鎖したシーンはこの試合のハイライト。最近は特に絶好調で来年はMIP候補にもなるかもしれません。Justise Winslow scored 15 points and grabbed 13 rebounds vs the Blazers last night, his 2nd double-double of the season.
— Miami HEAT (@MiamiHEAT) 2018年3月13日
Winslow also made a few nice plays on D! pic.twitter.com/0yMtOiYk28
踏ん張れる強さ
ヒートは直前のウィザーズ戦で76ペイントポイント(ホワイトサイド無し)を奪っており、いかにこのポイントを抑えるかがカギでした。
それを上手く処理したのがヌルキッチ(ヒートはペイント46点)。27得点(12/18)・16リバウンド・3アシスト・3ブロック。デイミアン・リラードとのピック&ロールも多く決まり、リムの近くでショットするいい形が出ていました。
Nurkic spin cycle inside!@trailblazers are on a 9-0 run on @ESPNNBA.#RipCity pic.twitter.com/X8TcoybeGp
— NBA (@NBA) 2018年3月13日
Floating finish pic.twitter.com/5RO5DZoptf
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月13日
G | MP | FG | FGA | FG% | FT% | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | PTS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開幕-2.5 | 51 | 26.6 | 5.8 | 12.2 | .478 | .667 | 8.2 | 1.7 | 0.8 | 1.3 | 2.5 | 3.0 | 14.2 |
2.8-3.12 | 13 | 24.5 | 6.2 | 11.4 | .541 | .595 | 10.0 | 2.2 | 0.5 | 1.2 | 2.2 | 3.6 | 14.0 |
この試合のように、たまにビッグゲームをするヌルキッチ。しかし24分の出場でもチームは連勝しています。エド・デイビスとザック・コリンズのタンデムが優秀すぎるので、ヌルキッチの出場時間は減ります(笑)。
スコアを見ると16点差の大勝。しかし4Q開始から6:52までで5TO、6:38には3点差に縮められ、決して楽な試合ではありませんでした。リラードが口火を切り、エバン・ターナー(通称:ET)とアル・ファルーク・アミヌ(通称:チーフ)がそれぞれクラッチ3Pを決め、息を吹き返しました。こういうところでリラード&マッカラム以外が絡めるところも今のブレイザーズの強さです。Al-@farouq1 Aminu made one three-pointer tonight, but it was the @McDonalds 100-point shot, so it's gratis McGriddles tomorrow! » https://t.co/AUaAnrkIM6 pic.twitter.com/XA7voHQmOQ
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月13日
ベストプレイ ザック・コリンズのスピンブザー3P
SPIN MOVE @DAME_LILLARD! SPIN MOVE @ZCOLLINS_33! pic.twitter.com/vC8P1RQXdC
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月13日
#68 3月15日(木) vs クリーブランド・キャバリアーズ
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | END | |
---|---|---|---|---|---|
Cavaliers (39-29) | 29 | 25 | 23 | 28 | 105 |
Trail Blazers (42-26) | 29 | 30 | 29 | 25 | 113 |
レブロン・ジェームズの憂鬱
衝撃的トレードから約1か月。初戦のセルティックス戦で勝利しましたが現在は沈静化しています。シーズン序盤から嘆かれていた守備は向上。
しかしケビン・ラブ、ラリー・ナンスJr.、トリスタン・トンプソンという主要なビッグマンを欠き、ロドニー・フッドも怪我により時間制限でのプレイ。
いくら世界最高の選手を持ってしても周りの助けがなくては限界があります。これらの怪我人が復帰するまでは我慢の日々が続いています。The Cavs barely look like the same team any more. pic.twitter.com/679qB2WOSx
— SportsCenter (@SportsCenter) 2018年2月8日
Trade | Records | OFF Rtg | DEF Rtg | NET Rtg | OPP FG% |
---|---|---|---|---|---|
Before | 31-22 | 109.3 (5) | 109.9 (29) | -0.6 (19) | .477 (29) |
After | 8-7 | 111.9 (6) | 108.0 (15) | 3.9 (8) | .455 (11) |
リバウンドがCLE(34),POR(50)で圧倒的に負けていたことが敗因。リバウンドの強いブレイザーズ相手にやはりビッグマンたちの不在が大きく響きました。また、セカンドチャンスポイントもCLE(4),POR(20)で負けました。
4Qで最大3点差に詰め寄りましたが、細かなプレイではブレイザーズが上回れたと思います。キャブスがイージーディフェンスリバウンドをとれるシーンでETやモーリス・ハークレス(通称:モー)がプットバックし、簡単に点を諦めないことが最終スコアにつながったと思っています。
ベテランのカイル・コーバーは相変わらず良いシュートを放っていました。ハッスルプレイもあり、彼のような存在はとても大きいと感じました。家族の緊急事態に追われながらも、仕事はキッチリとこなす。この世界に長く生き残っている人はやっぱりスゴイ...
チームは個に勝る
あのダンクはすごいです。ブロックも。しかしただの2点、1プレイ。そして人々の記憶には残らないであろう最後のミスもただのミスショットに過ぎません。
再び怪我で苦しんでいるチームとの対戦。ロングシューターが名を連ねた中レブロンのパスを多くカットし、シーズン3位タイの26アシストを記録し連携の取れたプレイを多く見せてくれました。GUARD PLAY pic.twitter.com/Qlku76dsDU
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月16日
レブロンとマッチアップしたチーフが攻守に活躍。結果35得点を奪われましたが1on1では簡単に点を取らせませんでした。
序盤からナイスハッスルを見せてくれたり、4Q(2:32)3点差に迫られた直後アンサー3を決め(30秒前に外しているのにもかかわらず)、直後の防御でパスコースを塞ぎパスミスを誘い出した一連のクラッチプレイは見事としかいいようがありません。
オフェンスリバウンドを4個とり、7点のセカンドチャンスポイントに変換しました。普段から闘志をむき出しにするタイプではありませんが、いつも静かに闘志を燃やしています。最近はドリブルのバリエーションも良くなってきたように感じます。
また、CJ・マッカラムが彼の地元チーム相手に2Q4連続バケットを含め、単独ショーを見せていました。けれどオハイオにCJは渡しません(笑)。. @CJMcCollum breaking ankles without the ball pic.twitter.com/tamcwrELcz
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月16日
リップサービスだということは分かっていても、世界最高の選手からの褒め言葉は気分の悪いものではありません。Give me Damian Lillard, I’ll show you how appreciated he’ll be.─デイミアン・リラードを俺にくれれば、彼がどんなに高く評価されるかを見せれるよ。
ベストプレイ KING BEST DUNK
KING! 😱👑
— NBA (@NBA) 2018年3月16日
Season 15 - #AllForOne pic.twitter.com/xTJI4kjlxL
#69 3月17日(土) vs デトロイト・ピストンズ
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | END | |
---|---|---|---|---|---|
Pistons (30-39) | 20 | 25 | 18 | 24 | 87 |
Trail Blazers (43-26) | 31 | 29 | 20 | 20 | 100 |
現身
ピストンズファンにとってこの試合はとても退屈に映ったと思います。攻撃の起点をことごとく潰され、簡単に点を取られる。少し前のブレイク・グリフィンフィーバーは何だったんだ...と。
ブレイザーズとピストンズに通じる点が2つあります。絶対的な選手が2人いても周りの助けが無く勝てなかった日々。フィーバーが起こった後しぼんだこと。バックコートの弱さを指摘されるピストンズにレジー・ジャクソンが復帰すれば何かが変わるかもしれません。しかし、エイブリー・ブラッドリー(LAC)を失ったことが守備で本当に痛手だなと切に思います...
グリフィンは移籍後やや成績が下降。昨年の怪我明けから撃ち始めた3P(1.6M/5.4A)がグリフィンの良さを消しているように感じます。しかし、今年は1度ブザーでやられているので一概には言えませんが...Tm | G | MP | FG% | 3P% | FT% | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | PTS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LAC | 33 | 34.5 | .441 | .342 | .785 | 7.9 | 5.4 | 0.9 | 0.3 | 3.0 | 2.4 | 22.6 |
DET | 20 | 33.5 | .416 | .333 | .787 | 6.5 | 5.8 | 0.5 | 0.4 | 2.8 | 2.5 | 19.9 |
ペイントをこじ開けていたダンクグリフィンは消失しました。しかし、彼はFTをキャリア前半50%台だったのを大きく改善しているので、3Pを将来的に40%ラインに乗せてくることも考えられます。
チームを勝たせられないスーパースターという不名誉な称号を手に入れ、彼は第2のカーメロ・アンソニー(OKC)になってしまうのか?決断を下すのはまだ早い。
ベストディフェンシブゲーム
先日のジャズ戦を見ているような、実にアクティブハンズな守備が機能しました。リバウンドもアンドレ・ドラモンド以外敵ではなく、セカンドチャンスポイント(DET8,POR15)とリバウンド(DET43,POR49)でリードしました。
リラードのシュートが入らない日(FG31.6%,3P30%)でもリバウンドを積極的に拾い、グリフィンとのミスマッチで必死に守っている姿が印象に残りました。守備に力を入れているリラード...それだけで周りのモチベーションも高まります。A whole lotta flexin' tonight pic.twitter.com/0bbOJX353F
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月18日
3オフェンスリバウンド、3ブロックをマーク。フリースローをきっちり決め(9/9)、純粋な得点以外の活躍でチームを盛り上げてくれました。
100点目のこのプレイ。リラード→ヌルキッチのハイピック&ロールでSFのブロックがカバーに入り、ハークレスがワイドオープン。ヌルキッチが一回転しワイドオープンのリラードへパスを通したこの流れを今後も作りたいですね。
Dame from deep for the three and the @McDonalds 100-point shot. Get your free Sunday morning McGriddle! » https://t.co/AUaAnrkIM6 pic.twitter.com/21iRvE2P8i
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月18日
Meet @MeyersLeonard11 at the rim pic.twitter.com/v2XuGZczPB
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月18日
ほぼDNPなのでモチベーションを保つことが非常に難しいと思います。本当に少ない時間の中、少しでも爪痕を残せればいずれはマイヤーズにもチャンスが回ってくるかもしれません。
ベストプレイ ハークレスのドライブダンク
What a drive and finish by @moe_harkless pic.twitter.com/6mesdgpqaS
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月18日
#70 3月18日(日) at ロサンゼルス・クリッパーズ
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | END | |
---|---|---|---|---|---|
Trail Blazers (44-26) | 24 | 34 | 33 | 31 | 122 |
Clippers (37-32) | 18 | 34 | 29 | 28 | 109 |
静かな足音
モントレズ・ハレルはクリス・ポール(HOU)トレードの遺産です。ロケッツでもいい役割を果たしていましたが、クリッパーズでさらに開眼しています。エネルギー供給量はエド・デイビス。たまにエネルギーが空回りしてしまうところもあります(笑)。
.@MONSTATREZZ doin' it on both ends!! 🙌
— LA Clippers (@LAClippers) 2018年3月19日
📲 https://t.co/kqI9eZb6vN
📺 #PrimeTicket pic.twitter.com/BH303IBbJi
24得点、7リバウンド、3アシスト、2ブロックで最も目立っていました。ただ全体的に攻撃が単調で、ディフェンスローテーションが崩壊していました。ドック・リバースHCも4Q11分頃からベンチにずっと座っていました。
この敗北でまた一歩プレイオフが遠のいたクリッパーズ。デアンドレ・ジョーダンもフラストレーションを隠せないようでした。来シーズン、彼もクリッパーズにはいないかもしれません。「相手は昨夜もプレイしているのにそれを感じさせなかった。 こういうことはあまり言わないようにしているが、我々よりも良いプレイをしていた。攻守ともにアタックされ続け、相手は全員がシュートを決めていた」─リバースHC
もう誰にも止められない
非の打ち所がない試合。ステイプルズセンターは終始静かで、ガーベージタイムに"デイミアン・リラード!!"という声がこだまするぐらい。
序盤からモーがエンジン全開。前半14得点に加え長い腕を生かしたリバウンドカバーも光ってました。2Q3:52─2:21の連続得点は爽快。ダブルチームを生かし、うまく攻撃に絡めている今のモーはブレイザーズの理想的ウィングです。14 points, four rebounds, an assist and a steal in the first half for @moe_harkless pic.twitter.com/v0Q6qO8bk3
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月19日
Just a little daylight is more than enough for @CJMcCollum pic.twitter.com/YYLIL5qhrL
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月19日
"GIMME THAT!" -- @CJMcCOLLUM pic.twitter.com/Gmnsf1HgBr
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月19日
ヌルキッチ、デイビス、ザック・コリンズがファウルトラブルで苦しみ、ペイント得点リーグ3位のクリッパーズ(51.8)に厳しい戦いを強いられました。しかし、ジョーダンに1本のアリウープも通さず、トバイアス・ハリスも主にチーフが封じました。この2人に得点されなければ勝てます。
チーフが4本の3Pを含む16得点と8リバウンド。ヌルキッチが4Qに4ブロックでファウルも1Q以降起こさず。完璧なフロントコートを見れた貴重な試合でした(笑)。Nurk having none of it pic.twitter.com/g0WRGEUNoN
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月19日
ベストプレイ リラード→ヌルキッチ
Dame draws, Nurk dunks pic.twitter.com/jyPGltZ4xa
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月19日
番外編week21 Damian Lillard Player of the week (5th)
The NBA Players of the Week for Week 21!
— NBA (@NBA) 2018年3月12日
East: @DeMar_DeRozan of the @Raptors
West: @Dame_Lillard of the @trailblazers pic.twitter.com/Jv1yKyQU2i
🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾
— Trail Blazers (@trailblazers) 2018年3月13日
@Dame_Lillard
@Flir Hot Hand
Of The Week
🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾🔥✋🏾 pic.twitter.com/0LfVp5TzN1
week23(44-26)のブレイザーズ
#71 3月20日(火) vs ヒューストン・ロケッツ今一番ホットで誰もが見逃すわけにはいかないゲーム。ウェスタン1位独走で、無敵状態のロケッツと対戦するにはもってこいのチーム状態。連勝中ずっと光っているディフェンスローテーションを振り回されることなく機能させたい。
#72 3月23日(金) vs ボストン・セルティックスカイリー・アービングとジェイレン・ブラウンという主力を欠き、勢いを失っているイースタン2位チーム。前回もアービング無しで悔しい敗戦を経験しているので、今回は絶対に勝ちたい試合。ハークレスの再びの活躍に期待!
#73 3月25日(日) at オクラホマシティ・サンダーウェスタン3位 vs 4位の直接対決。シリーズ全勝中で、苦手意識は全く無し。完全アウェーでも強いブレイザーズ。"最も苦しい週"を上手く乗り切れば、先に見えるものは光だけ。