WE ARE THE NORTH WEST

#31【今週のブレイザーズ】week26 /DEN/UTA

48勝32敗で迎えたweek26に行われた試合の感想。日付は現地。日本だと次の日。
atはロード、#数字は何試合目かを表しています。


#81 4月9日(月) at デンバー・ナゲッツ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
Trail Blazers (48-33) 23 26 20 13 82
Nuggets (46-35) 28 14 24 22 88
BOX SCORE

気迫

1つでも負ければプレイオフ進出の可能性が消滅するという中で、6連勝を達成したナゲッツ。ヒーローは15得点(FG5/15), 20リバウンド, 11アシストニコラ・ヨキッチ

ワイドオープンの3Pをお互いに外しまくるなど、ナゲッツ(FG37.3%, 3P23.1%)、ブレイザーズ(FG33%, 3P21.2%)という超拙攻試合。オフェンスリバウンドを取られまくりましたが(POR18, DEN10)、4Qのリバウンド(DEN15, POR9)が効き、ヨキッチのクラッチパフォーマンスにやられました...。

リーグ屈指のツーウェイプレイヤーであるゲイリー・ハリスが復帰し、次戦のティンバーウルブズ戦ですべてを懸ける準備が整いましたが...敗北し、2年連続で非常に惜しい結果となりました。

今季で契約が切れるウィル・バートンブレイザーズ暗黒時代を乗り越えトレードで開眼した選手。しかし、結局ナゲッツの一員としてプレイオフに出場することはできませんでした。来シーズンはどうなるかわかりませんが、おそらくナゲッツ残留は厳しいです。彼のハングリーでタフでエネルギッシュなプレイ、本当に好きです。

失速

4連敗。そしてシーズン50勝消滅。怒涛のロードトリップを全敗で終え、一時期の勢いも消失してしまった気がします。モーリス・ハークレスが離脱してから3勝5敗。グッドハークレスがいた頃のチーム成績は目に見えて違います。彼の存在は日に日に大きくなるばかり。

ハークレス FG% 3P% OFF Rtg. DEF Rtg. NET Rtg.
離脱前 (17試合) .481 .351 110.1 105.6 4.5
離脱後 (8試合) .439 .292 102.5 103.0 -0.5

オフェンスリバウンドが18個。ユスフ・ヌルキッチのポジション取りが上手くいき、キャリアハイの8オフェンスリバウンド。面白いぐらいセカンドチャンスを決めました。

運良くとれたのもありましたが、エバン・ターナー(ET)CJ・マッカラムも積極的にボールを奪いにいっていました。負けましたが、この意識の高さはすばらしかったです。

ここまでリバウンドを制しながら、シーズン最低のFG(31/94)とアシスト(10)をマークしてしまったことが敗因。フリースローリーグ1位(92.1%)のデイミアン・リラードが7/11本。また、ETの3Pが0/4, アル・ファルーク・アミヌ(チーフ)が1/8本。いずれもワイドオープン気味だったのにもかかわらず外しているので、この2人の3Pは"うたされている感"が否めません。

エドデイビスが5試合ぶりの出場。復帰の時にハリスと被ったので、歓迎の拍手が一瞬デイビスへの拍手かと思いました。やや強引なプレイもありましたが、プレイオフ前に復帰できたことが大きな収穫です。

ベストプレイ ゲイリー・ハリスの芸術ダンク

いるだけで怖い存在。



#82 4月11日(水) vs ユタ・ジャズ

Q1 Q2 Q3 Q4 END
Jazz (48-34) 21 20 18 24 93
Trail Blazers (49-33) 28 27 25 22 102
BOX SCORE

息切れ

ドノバン・ミッチェルが試合後に"チーム全体が焦っていた"とコメントしたように、全体的にジャズのショットは悪いショットが多めでした。しかしミッチェル自身は平均20得点以上を維持し(20.5)、そして新記録を樹立した3Pショット成功数(187本)も更新しました。

Rookie 3points made
UTA 187 Donovan Mitchell 2017-18
POR 185 Damian Lillard 2012-13
GSW 166 Stephen Curry 2009-10

ここまできたらベン・シモンズ(PHI)新人王W受賞しても異論はなさそうです。お互いにチームの第2オプションかつ上位チーム。特にミッチェルは"確約のなかった"地位からこの成績を残したことは新人王に値します。何より、ハートが良い。

G MP FG% 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
Ben Simmons 81 33.7 .545 .000 .560 8.1 8.2 1.7 0.9 3.4 2.6 15.8
Donovan Mitchell 79 33.4 .437 .340 .805 3.7 3.7 1.5 0.3 2.7 2.7 20.5

この日はシーズンワーストに近い成績(17pts, FG6/23)でチームに貢献できませんでした。ジャズは6連勝中でしたが、まったく別のチームに見えるぐらい動きに精彩を欠いていました。

しかし、ゴードン・ヘイワードを欠いた当初では考えられないぐらい高い順位に位置しました。悪い契約が無いジャズは今後5年以上安定した順位をキープできるチーム。もう1人スーパースタークラスが生まれればチャンピオンシップチームとなる可能性を大きく秘めているチームです。

終わりよければすべて良し

とにかくリラード&マッカラムのショットが冴えにさえまくり、1999-00年以来18年ぶりのウェスタン3位を獲得。終盤の"まさかの負け"を2度喫するなどして嫌な流れで最終戦を迎えましたが、最終戦で快勝。プレイオフへ向けたいい弾みとなった試合になりました。

2Qの中盤にヌルキッチが不用意なトラベリングをした後の攻守で、トラベルを引きずっていたのか気落ちしたプレイが印象に残りました。ミスショットの後のリバウンド争いで敵選手への不必要なファウルが今シーズン多くみられたヌルキッチ。気持ちでプレイするタイプなので、感情的になりやすい選手ではありますが、残念なときと良いときがあまりにもハッキリしているのがヌルキッチ。オフにどのような動きがあるのでしょうか...

前述通り、リラードの活躍が目立った試合でした。プルアップシュートが決まり、点差を詰められた時に突き放すショットが効果的に入りました。ここ最近のリラード&マッカラムが絶不調だったので、この復調は非常に大きい!

Last 5-Game/vsUTA FG% 3P% REB AST STL BLK TOV PTS
Damian Lillard .389 .280 4.4 7.2 1.0 0.2 2.4 26.2
.520(13/25) .400(4/10) 1 10 1 0 0 36
CJ McCollum .344 .207 4.6 5.2 1.4 0.4 2.8 17.0
.444(8/18) .500(2/4) 4 3 1 0 1 19
上がジャズ戦前の直近5試合、下がジャズ戦。連敗でプレイオフに入るのと、そうではないのとでは大違い。デイビスが完全復活も果たし、最高のムードでプレイオフへ向かいます。

ベストプレイ CJのサーカスショット

これぞCJ。



レイオフ1回戦のブレイザーズ

#Game1 4月14日(土) vs ニューオーリンズペリカン

#Game2 4月17日(火) vs ニューオーリンズペリカン

ホーム成績よりロード成績のほうが良いペリカンズ。絶対的大黒柱アンソニーデイビスを中心として、屈指のツーウェイプレイヤードリュー・ホリデー、チャンピオンリングを手にした経験を持つ最高のパサーラジョン・ロンドら3人の攻撃は単純ながらも、強力。

ナゲッツ戦で見せたようなリバウンドをもぎ取る攻撃で粘り強く得点し、ロンド→デイビスのホットラインを防げればペリカンズの得点は伸び悩むはず。ETがミスマッチを利用して大爆発するか。