WE ARE THE NORTH WEST

#7【今週のブレイザーズ】week10 /MIN/SAS/DEN/LAL

16勝13敗で迎えたweek10(12月第3週)に行われた試合の感想。日付は現地。日本だと次の日。
@はロード、#数字は何試合目かを表しています。

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 24 30 31 22 107
MIN 24 27 25 32 108

BOX SCORE

感想
  • バトラー&クロフォード
この2人にやられた試合。バトラーはターンオーバー・ファウル0。完璧。
クロフォードはブザー3Pショットを含め、シュートの安定感が抜群だった。
PlayerMPFGFGAFG%3P3PA3P%FTFTAFT%TRBASTSTLTOVPFPTS
ジミー・バトラー35:151221.57123.6671112.9176430037
ジャマール・クロフォード22:481016.62514.250221.0001211123
Q4の32点中27点がクロフォード(16点)&バトラー(11点)の得点。ザック・ラヴィーンと決定的に違う守備力・終盤の安定感。13年ぶりのプレーオフ、現実味を帯びています。
  • dish dish dish
dishはアシストを意味するバスケスラング。Q1だけで7アシストのリラード。ヌル-リラのピック&ロール、デイビス・アミヌへの絶妙なパスで魅せました。チーム平均アシスト18.2は30位で最下位。マッカラム・リラード・ターナーの3人が主にアイソレーションで攻撃することがアシストの少ない原因。アシストされる側のヌルキッチ・デイビスの2人によるショットメイクが必要不可欠です。
  • 続・Q4問題
マジック戦・ホーネッツ戦と続けてQ4にターンオーバーを連発しても、なんとか勝ってきただけに「まあ、勝ったからいいか」と思ってしまいますが、負けるとそうはいかない。事の発端はQ4の中盤97-90から始まります。

6:44、ヌルキッチのスクリーンの動きがオフェンスファウル→クロフォード得点
6:17、ターナーティーグと衝突しオフェンスファウル→ターナーテクニカルファウル→ギブソンのオフェンスファウルで救われる
5:59、リラードがドリブルをミス、サイドラインを割る→タウンズが3Pをはずし救われる
5:34、リラード→ネイピアーのパスをクロフォードがスティール→バトラーへ渡りダンク

1分10秒で4ターンオーバー。この間に97-90→97-95となっています。このターンオーバーループを止めなければ上位チームには勝てない。この日の攻撃が完璧だっだだけに、悔しすぎる敗戦を必ずプラスに変えてほしい。

Q1 Q2 Q3 Q4 END
SAS 25 29 20 19 93
POR 22 24 26 19 91

BOX SCORE

感想
  • ベテラン・スパーズ
トニー・パーカー、カワイ・レナードを欠いても相変わらずの強さを誇るスパーズ。オルドリッジ・ガソルを中心とし、ジノビリ・ミルズといったすばらしいロールプレイヤーがチームオフェンス・ディフェンスを支えています。マヌは3スティールに2本の3Pといぶし銀の活躍。常に効率的なバスケットボール。うらやましい限り。
  • 続・ネイピアーの存在感
リラードがQ4の終盤ハムストリングを痛め、ナゲッツレイカーズ戦での不出場が濃厚。ここで大役が回ってくるのがネイピアー。プレイスタイルは非常にリラードに似ています。ディフェンス能力はネイピアーの方が優れています。各成績でキャリアハイを更新中。
SeasonAgeTmGGSMPFGFGAFG%3P3PA3P%2P2PA2P%eFG%FTFTAFT%ORBDRBTRBASTSTLBLKTOVPFPTS
2014-1523MIA511019.81.74.5.3820.82.3.3640.92.2.400.4760.91.1.7860.31.92.22.50.80.11.61.55.1
2015-1624ORL55010.91.23.7.3380.61.9.3270.61.8.351.4230.60.8.7330.20.81.01.80.40.00.80.73.7
2016-1725POR5329.71.43.5.3990.61.7.3700.71.7.429.4920.70.9.7760.21.01.21.30.60.00.80.74.1
2017-1826POR25017.12.95.8.5070.91.9.4682.03.7.527.5831.31.5.8420.21.61.81.41.20.10.90.98.0
  • 38/96 FG39.6%
今シーズン最多のFGA。(OTジャズ戦は93FGA)これはスパーズがターンオーバーを22も記録したからです。しかし決められた数が少なすぎた。またも勝てる試合を落としました。
ターンオーバーは8(すばらしい!)E.T.がまさかの大当たり7/11(63.6%)でしたが、C.Jのフィリー戦での悪夢の次に悪いFG%(5/22 22.7%)が敗因の一つ。入りそうなショットが多々あり、リムに嫌われたと思うしかない。
Q3、8:20あたりでハムストリングを痛めたと思われるリラードを早々に下げるべきだったとやはり思います。結局最後まで出場し、ミルズの速攻を追い切れず、攻撃を仕掛けることができずというマイナス面にしか働かなかったので。

Q1 Q2 Q3 Q4 END
DEN 28 24 28 22 102
POR 22 19 25 19 85

BOX SCORE

感想
終始リードを保ち、迫られることなく振り切りました。モダ・センターでは10連敗中だったナゲッツ。2013年2月27日以来の勝利。特に昨年のヌルキッチ・プラムリートレードと第8シード争いが絡み合い、モダ・センターで勝利したブレイザーズが第8シードを手に入れたという経緯もあり、ナゲッツ選手はここで勝ちたいという意識は高いでしょう。
ヨキッチがいつもより積極的に攻撃し27得点。ヨキッチが活躍すればチームは勝ちます。トレードのうわさもあるチャンドラーも良いシュートタッチでした。
  • キャリア初2桁得点
確実に爪痕を残しているザック・コリンズ。この日も光るプレイが多くありましたが、6ファウル。ベンチでは不貞腐れてたような。まだまだこれからこれから。
  • WHERE'S A HERO?
ホームで6連敗。そしてwelcome back .500。リラード無しで希望もへったくれも見いだせない試合となってしまいました。サプライズでレイマンがスターター。ナイスアシストもありましたが、結局5分で下げられネイピアーが37分出場。
静寂に包まれたモダ・センター。観客が沸くことなく静かに時間だけが経過していきました。このチームは限界なのか?ヌルキッチをトレードするべきなのか?全てに答えを出すのはまだ早い。次のレイカーズ戦が終わると4日オフ。クリスマスゲームが無いというだけで悪夢ですが、さらに悪夢が重なりませんように。

ナゲッツ戦の画像ですが、レイカーズ戦では主役の2人。

Q1 Q2 Q3 Q4 END
POR 17 27 26 25 95
LAL 24 25 21 22 92

BOX SCORE

感想
  • KUZMA or CLARKSON
サマーリーグの勢いそのままに飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けるカイル・クーズマ、22歳1年目。
ドラフト2巡目指名ながら1年目後半に頭角を現した。Gリーグ経験もあるジョーダン・クラークソン、25歳4年目。

プロ入り時の年齢、低いドラフト順位、優れたスコアラー、ポジションは違えど共通点の多い二人。1年目から現在まで平均2桁得点を残しているクラークソンの方が実績があるといえますが、昨年からクラークソンは6thマンとしてベンチからの出場になり、本人としてはそれが不満であり2017年夏にトレードを志願していたほど。
ルーク・ウォルトンが監督である限り起用法が変わるとは思いません。彼は今、ルオル・デンの巨悪契約(4年7200万ドル)をダンプするためのトレード要員であるとされていますが、フルタイムスターターでどんな成績を残すのか見てみたい。

一方、現在最もホットな選手クーズマ。1歳でも若い選手が好まれる傾向にあるドラフトで、ジュニアで頭角を現したため22歳になるクーズマは不利。そのため1巡目27位という低い順位でしたが開幕からここまで一貫したスコアラーでありロケッツを倒した試合で38得点。ますますクーズマ熱に火をつける試合になりました。
今シーズンのレイカーズはスタープレイヤーが不在。来シーズンはキャップスペースに余裕のあるレイカーズレブロン・ジェームズポール・ジョージまたはそれに準ずるスタープレイヤーが加入する可能性が高い。ルーキーフィルターのなくなった来年以降、どのような成績を残すか。今後のクーズマから目が離せません。

2017年ドラフトでは13位ミッチェル(ゴードン・ヘイワードがいれば違う成績だったでしょう)・27位クーズマが現在トッププレイヤー。次点でテイタム(同じくヘイワード云々)。ですが、MCWのような選手もいればマッカラムのような選手もいる。今はまだ眠っていても将来「盗み」と言われる選手がいるもんです。
ちなみに僕はドノバン・ミッチェルが好きです。DAME4を履いてくれていますからね。デイムと似ているところももちろん好きです。
  • continue to grow zach collins
ヌルキッチが17分4得点、対してコリンズは30分出場。クーズマに対しても良い守備を見せ、ナゲッツ戦に続き2桁得点(11点)。サマーリーグではケイレブ・スワニガンの独壇場、20歳という年齢からも即戦力として見られていなかったコリンズが今、ブレイザーズベンチに衝撃を与え続けてくれています。
出場時間を大きく得たロケッツ戦からレイカーズ戦までの9試合での成績。
G MP FG FGA FG% 3P 3PA 3P% FT FTA FT% ORB DRB TRB AST STL BLK TOV PF PTS
9 20.3 2.8 6.4 .431 0.6 1.6 .357 0.6 1.3 .417 1.3 3.4 4.8 1.1 0.4 1.0 1.0 3.1 6.7
PLUS+・・・ブロック 3P MINUS-・・・ファウル フリースロー

これがルーキーではなく3年目、4年目の選手であれば平凡以下の選手と思いますが、ルーキー選手がちょっと活躍すると無限大の可能性を最初は感じるもんです。2年目、3年目とだんだん期待が失望に変わりますが。
マイヤーズ・ヴォンレイの出場時間を吸収しているコリンズ。成長を続けていってほしいもんです。
  • Shabazz Is The Man
伊達にレブロンのお気に入りじゃありません!!21ポイント・5アシスト・3スティール・3P4/7!
ブレイザーズは最高のバックアップPGを持っている。そう確信する試合になりました。
  • Moe Moe! Moe!!
シーズン序盤から防御専門。攻撃時はコーナーで突っ立ってるだけの存在だったモー・ハークレス。ディフェンダーとしては優れていますが、攻撃になると完全に空気。カナトンに位置を奪われ、このまま出番なく終わるのかな......と思ってましたがついにこの日に本来の力を爆発させました。
コリンズのナイスアシストもみどころ。ミスマッチを生かし彼らしくガンガンいきました。ハークレスがヒーローとなりシーソーゲームを物にし、ここからの巻き返しに大いに期待!
いや、言いたいことはわかるけど......それよりもシャツどこいったんだ!!リーダー!!

#34 12月28日(木) vs フィラデルフィア・76ers
クリスマスを自宅で過ごし、リフレッシュした選手たち。前回はQ1、7分のスコアレスから一気に差を付けられ負けた。12月は絶不調の76ers。モーがスターターに復帰しシモンズとのマッチアップか?

#35 12月30日(土) vs@アトランタ・ホークス
完全再建モードで最下位に沈んでいるホークス。ロード3試合の初戦であり、取りこぼすことはできない。
ジョン・コリンズ vs ザック・コリンズのルーキーコリンズ対決に注目。