WE ARE THE NORTH WEST

#66【今週のブレイザーズ】Week21&22/試練

Week21&22──この2週は、様々な出来事が多くありました。長いシーズンには不運なときもあります。しかし、このチームは決して挫けません。全員の力で残りの試合を勝ち抜いていくだけです。



#64 3月5日(火) at メンフィス・グリズリーズ

やあパーソンズ、元気ですか?
last spot 1Q 2Q 3Q 4Q END
Trail Blazers (39-25) 33 30 23 25 111
Grizzlies (26-40) 20 41 21 38 120
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

HERO

ついにガソルのトレードが執行され、正式に一時代の終焉を迎えました。来年から新たな顔となるジャクソンJr.と対を成す選手を指名するために、より上位のドラフト権を巡るために今シーズンを過ごします。

再びのタンクシーズンになったにもかかわらず、この試合でキャリア最高のパフォーマンスをしたノンオールスターフランチャイズプレイヤーコンリー。トレードのうわさが多くささやかれており、おそらく19'20シーズンにはグリズではないジャージーを着てプレイしているでしょう。しかし、この日は純粋にバスケットボールを楽しんでいる彼らの姿がありました。

all-star play PTS FG 3P FT REB AST STL
マイク・コンリー 40*1 12/18 6/7 10/15 4 4 1

"オールスターに選出されていない中で最高のプレイヤー"として彼はNBAファンの記憶に刻まれます。それだけ、西のガード層が特別なものでったことも同時に記憶されます。また、新加入のバランチュナスブラッドリーは、まるでガソルアレンのように見えました。

この試合は、ただただ彼にやられました。特に4Qのシューティングは止めようがなく、本当にスーパースタープレイヤーのようでした。同じく新加入のライトも、セカンドユニットでひと際の存在感がありました。今まではグレイトチームのバックアップに甘んじてきましたが、ビッグミニッツで出場すればかなり良い成績を出すと思うので、今後も注意してみていきたい選手です。この日出場した10人中7人がグリズの開幕ロスターではない選手でした。

レイオフを目指していたシーズンでしたが、あの大型連敗が再建を余儀なくする決定的な出来事になってしまいました。ロスターの入れ替わりの激しいシーズンを送り、あまり明るい話題の無いチームですが、コンリーのグリズラストシーズンをいい形で締めくくれると最高ですね。


晴れのち大雨

いわゆるスリップとなる敗北でしたが、こんなに痛く無いスリップはそうそうありません。長い長い7試合のロードの最終地点で、最高のロケットスタートを決め、"これは今日も楽勝だ"と思った矢先...あれよあれよと逆転されました。しかし、7試合を振り返れば5勝2敗。もちろんすべてを勝つに越したことはありませんが、最後はアンサーに苦しみました。

wake up PTS FG 3P REB AST STL BLK
モーリス・ハークレス 20*2 9/13 1/3 6 3 1 1

ハークレスがとても良いオフェンスをしましたが、終盤にコンリーに与えたシューティングファウルが痛恨でした。彼が1番に切り替えて守ることに不安を感じました。ブレイザーズは全体的にターンオーバー(20)とファウルが多すぎました。リラードダブルチームで潰され、ヌルキッチのファウル過多を利用するように、バランチュナスを多く使ってきたグリズの作戦にはまりました。全体的に、グリズはとても賢く攻めて守っていたように思います。

2Qと4Qのコンリーによるビッグクォーターさえ無ければ、どうにでもなっていたはずの試合でしたが起こったことはしょうがありません。相手が相手だっただけに悔やまれた1敗ですが、この日はグリズとして最高の試合をした彼を称えることしかできませんでした。


ベストプレイ:BETTER OFFENCE

クロスしてクロスして...!!!


#65 3月7日(木) vs オクラホマシティ・サンダー

ぶつかる最高峰
0-4 1Q 2Q 3Q 4Q OT END
Thunder (40-25) 31 27 27 28 16 129
Trail Blazers (39-26) 30 31 22 30 8 121
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

STAR POWER

ジョージの負傷により一時の落ち込みを経験したサンダー。これからリーグで最も厳しいスケジュールに立ち向かっていくため、第3シードは決して安泰ではありません。モーダーセンターでの戦いを特に不得手としているウェストブルックはいつもの調子でしたが、いつものシューティングではありませんでした。まさかの5本のスリーポイント...もうすべてがアンビリーバブルでした。

ジョージは負傷明けということもあり、明らかに不調そうでした。しかし、ボールをもってりゃ勝手にフリースローをもらえるので、結局32得点。結局ブレイザーズ戦すべてで30得点以上を挙げました。ジョージ&ウェストブルックらのスターパワーにいつもブレイザーズはやられています。元MVPと、現MVP候補&DPOY候補&1stALL-NBA候補のペアはリーグ最強ではありませんが、リーグ最高です。

vs blazers MP FG% 3P% REB AST STL PTS
ポール・ジョージ 40.2 .452 .459 10.5 5.5 2.8 38.0
ラッセル・ウェストブルック 37.7 .432 .350 10.0 8.8 0.8 29.5

ウェストブルックはこの日シーズンロウの3アシストで、明らかな戦闘モードでした。ジャブステップを多用してのジャンプシュートは大抵入らないはずなんですが、並々ならぬ気迫が画面を通しても伝わってきました。毎度毎度2人にはやられてきていますが、この日ばかりはさすがにウェストブルックという感じでした。人の感情をあそこまで突き動かすことができる選手はいません。彼には今後も、ブレイザーズの壁となってくれることを期待しています。


WAR

ブレイザーズとサンダーの試合は、すべて戦争です。17'18シーズンはブレイザーズの4勝0敗、そして18'19シーズンはサンダーの4勝0敗。お互いに"スイープした"という感じがまったくなく、リラード軍ウェストブルック軍による戦争は、常に紙一重の死闘です。試合開始のホイッスルが鳴る前からピリピリした空気がそこにあり、何かが起こることは明白でした。案の定それが起こった時、そこにあるのは"バスケットボールという競技を超えた何か"のように思えました。また、この試合はNBAを観ていて一番面白い試合でした。興奮純度100%。もはやそれの前に、勝ち負けは関係ありません。

its star PTS FG 3P FT REB AST STL BLK
デイミアン・リラード 51*3 15/28 3/10 18/20*4 5 9 1 2

明らかにグリズ戦で力を抜いてプレイしていたリラードは、この日に全てを注ぎ込む準備をしていたようです。ビッグゲームで必ずやってくれる最高のリーダーは、何もかもの次元が違うプレイをしていました。"すべてのポゼッションを俺によこせ"と言わんばかりの意志がヒシヒシと伝わってきました。ここまでのプレイを引き出せているのも、ウェストブルックという最強の倒すべき敵がいるからこそ、ですね。サンダーとの試合は、本当に観ていて疲れます。1試合しか観ていないはずなのに、何十試合もの試合を観たかのように思えます。

取られては取り返すの攻防が続き、もうほとんどレイオフ以上にプレイオフでした。1秒たりとも目が離せない、熱気でどうにかなってしまいそうな展開も、勝負を分けたのはサンダーのいくつかのオフェンスリバウンドでした。50/50ボールをもっとケアしたい場面で、簡単に許してしまうところがもったいなかったです。

ダブルテクニカルによりヌルキッチがOTにいられなかったことも、大きく響きました。まぁ...あの足はいかがなものかと思いますが。彼らの性質上どうしようもない部分ですが、みんな"それ"が起こることをどことなく期待しているんでしょう(笑)。この関係も、試合を面白くするための一つの"スパイス"となっている部分です。76ersやサンダーとするときは、毎回毎回このような事が起こるんでしょうね。

OTでヌルキッチの代わりに出てきたのがカンターだったということは解せない点ではありました。ここはディフェンスを重視してコリンズを出していたほうが正解だったのではないかと思いました。タラレバな展開ですが、アダムスのフィジカルに対抗すべくカンターを出したと思いますが...すでにヌルキッチがいなくなった時点で、勝機がほとんど無いことは明らかでしたけどね...

OTに持ち込めたのも、アミヌクラッチフリースローを沈めたからこそ。モリスが、あの忘れもしない"トゥーメニーファウル"をお返しせんとばかりのファウルを犯してくれました。彼に対するいくつかの記憶は最悪なものしかありませんが、これがまさに因果応報。悪いことは、すべきではありません。


ベストプレイ:DAME RANGE

スカル、どんまい。


#66 3月9日(土) vs フェニックス・サンズ

はじめの一歩
sunrise 1Q 2Q 3Q 4Q END
Suns (15-52) 23 24 30 43 120
Trail Blazers (40-26) 24 42 36 25 127
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

永遠の地獄

これがいわゆる暗黒期というやつでしょうか。サンズは暗闇の真っただ中に直面しており、再びドラフト1位権を獲得するためのシーズンを送ります。才能あるウィングを多く抱え、たくさんの才能をロスターに詰め込んでいるはずにもかかわらず、勝てない。イライラは募るばかりで、この日もブッカーはあからさまなフラストレーションを爆発させていました。

彼らがもっと勝つにはブッカー&エイトンがもっと守備的になる必要があります。2人にDは存在せず、良いオフェンスを打ち消しています。特にブッカーは長い事改善が見られません。サンズ以外の若いチームはそれぞれに希望を見出しているにもかかわらず、彼らだけは煉獄に取り残されてしまっています。2016に4位、2017に4位、2018に1位をそれぞれ獲得してきても尚、ダントツの最下位って...ブッカーフランチャイズプレイヤーである限り、これは続くのでしょうか?

また、サンズはウーブレイJr.と再契約するかどうかが悩みどころですね。彼は確かにいい選手ですが、有毒になりかねない危険性があって危なっかしい選手という印象が非常に強いです。ベテランが多くいる安定したチームでプレイする方が伸びそうな気もしますが...この日はとても"孤独"にプレイしていたように映りました。まだ移籍して日が浅いので何ともいえませんが、僕はウーブレイJr.より断然ブリッジス派です。


COOKING TIME

あのタフゲームの後の試合は、あまりにもイージーに映りました。試合は3Qで終了し、後はグダグダになった4Qを微笑ましく見守るだけでした。序盤からマッカラムのハンドリングアイソショーに始まり、セカンドユニットが快適に試合を進めました。プレシーズンを含めても、ブレイザーズはサンズをボッコボコのカモしているので、ここで勝利をありがたく受け取っておきましょう。

マッカラムセスによるステップバックの応酬は華麗でした。セス&カンターによる理想的なベンチパンチもあり、フッドの途中退場を感じさせないベンチの充実を示しました。レイマンのハンドリングとディフェンスも顕著に成長が垣間見えました。

点差にかなりの余裕ができたため、サイモンズが3Qに登場。キャリア初となるスリーポイントを決め、いろいろと"オマケ"がついてきた記念すべき試合になりました。いきなりファウルを拾ってしまうあたりに未熟さを感じますが、勉強のシーズンなので当たり前。むしろ上出来なぐらいです。

4Qは様々な糸が切れて大量のファウルとスリーポイントを与えましたが、それもご愛嬌。久々にマイヤーズも登場。ベストシーズンを過ごしながらも、トレードデッドライン後ほとんど出番がありません。そうなると、やはりトレード(ダンプ)先を探すために貿易価値を高めるべく出場させていたのか...?という変な勘繰りをしてしまいます。結局何も起こっていないので、ただの思い過ごしだといいんですが。


ベストプレイ:AIR DUNK

誰がいようと関係ない。


#67 3月12日(火) at ロサンゼルス・クリッパーズ

HOT CJ
3-1 1Q 2Q 3Q 4Q END
Trail Blazers (41-26) 23 27 35 40 125
Clippers (39-30) 30 22 32 20 104
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

サプライズシーズン

ハリスを放出しいくつかのピックを得たことで、今シーズンよりも来シーズン以降に焦点を当てているように見えるクリパ。しかし、大きな核を失っても尚の快進撃には驚かされるばかりです。突出した個の力ではなく高い総合力が光り、今プレイオフにおけるダークホーク的存在に感じます。

B2Bとなったためにガリナリを休ませましたが、それでもクリパは強かったです。新加入のシャメットは若いレディックのようなシューターとして、今後非常に厄介な存在となりそうです。序盤はシェイがまたも"ブレイザーズキラー"ぶりを見せてくれました。彼はいつもいつもブレイザーズ戦で良いゲームを行っています。

vs blazers MP FG% 3P% FTA REB AST STL BLK PTS
シェイ・ギルジャス=アレギザンダー 32.4 .553 .455 5.0 2.8 2.8 0.8 0.5 17.5

ハレルは常に脅威ですが、ヌルキッチ&カンターらは彼を特に問題としません。タッパのあるズバッチもまだまだ未熟で、センターポジションではブレイザーズに大きなアドバンテージを感じました。これで5連勝でストップし、ホームコートアドバンテージ争いに一歩後退しました。しかし、"もう一つのLA"が狙っているところは"もっともっと高いところ"にあります。


CJ SHOW

またピーキーマッカラムが顔を出したこの試合。まさかまさか4Qにあそこまでの爆発をするとは思いませんでしたが、ドッカンが無ければピーキーとは呼びません。彼の圧倒的なピュアスコアリングショーをドック・リバースの前で見せつけ、再びクリパに完勝。3月とLAは、ブレイザーズにとって相性が良いです。

CJ stats PTS FG 3P REB AST STL
Q1 2 0/5 0/3 1 1 1
Q2 3 1/3 1/2 0 1 0
Q3 7 3/4 1/2 1 2 0
Q4 23 8/9 4/4 2 0 1

彼のアンビリーバブルな得点があり一気に勝負をつけましたが、前半はヌルキッチの頑張りがあって何とか持ちこたえていました。あのしぶとすぎるオフェリバは、ブレイザーズの一種の生命線です。また、リラードダブルチームへの処理能力レベルが上がっているように感じました。2手、3手先を読んで確実な得点に繋げるまでの一連のプレイは、少しづつ次元を超越してきているように思います。

フィジカルで耐えながら、一気に4Qにケリをつけた素晴らしい試合でした。苦しい試合でも、どこかしらに勝ちを見出すポイントが眠っているんだと改めて思いました。いつもいつもマッカラムがこの調子だったらいいんですがね...(笑)。


ベストプレイ:THE LILLAMCCO

これぞ!


#68 3月15日(金) at ニューオーリンズペリカン

RANDLE VS ZACH
revenge 1Q 2Q 3Q 4Q END
Trail Blazers (42-26) 30 26 31 35 122
Pelicans (30-41) 37 20 25 28 110
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

TURNED

デイビスホリデーを欠いているペリズに残された槍は彼しかいません。このシリーズの1戦目のようにゴリ押しのペイント攻めが功を奏し、パワーバランスの欠如をものともしていませんでした。しかし、この孤独なランドル無双は、必ずしも良い結果に繋がるとは限りません。

paint monster PTS FG 3P FT REB AST STL BLK TO
ジュリアス・ランドル 45*5 20/34 2/7 3/11 11 6 2 3 7

ランドル以外はまるでGリーグのようなメンツですが、ペリズの未来はこれからです。キャリア復活をかけるオカフォージャクソンはファストブレイクでかなりの勢いを感じました。デイビス&ホリデーがいない中、若い選手たちが躍動する姿はいつだって楽しいものです。

AD in Pelis ORtg DRtg FG% AST% FBPS PITP
On 113.4 109.8 .481 .638 11.6 42.2
Off 106.7 110.8 .470 .595 6.3 27.1

ランドルが素晴らしい試合をしましたが、彼のディフェンスは相変わらずで、オフェンスとディフェンスに対するギアが全く違っていたように感じました。彼がフリースローを全部決めていれば勝機も見えましたが...勝利するためには、やはり1人の力だけでは無しえないようです。


No.2

約1年ぶりのスムージーキングセンター。このチームの転機となった、あのプレイオフからたった半シーズン。随分と状況は変わりましたが、"一種の悪夢"を取り除けた試合になりました。リラマコダブルチームからのエスケープがとても快適に見え、意識し続けているボールムーブが真価を発揮。昨年の敗北はリラードに全てを頼ってしまったが出たゆえに起こった悲劇だと再認識しました。

思い返せば、2018年3月のリラードは異常でした。ミラクルプレイの連続でブレイザーズを一気に押し上げ、一気にMVPレースの上位候補に浮上しました。彼に頼り切りになるのは、ごく自然な状況です。そうすればもちろん、彼の手からボールが離れれば皆困ってしまいます。彼抜きで得点することに慣れていなかったので。

多くのチームメイトが関与し、決してリラードのスコアリングに依存しない今のチームはリラード時代の理想形です。毎試合20アシストを切りヘビーアイソだった昨年までのオフェンスではなく、定期的にリラードの手からボールを離して得点している現在のブレイザーズに、昨年と同じ手が通用するのでしょうか。ペリズが徹底的に弱点を浮き彫りにしてくれたおかげで、チームは強くなっているんだと......信じたいです。

Post All-star G FG% 3P% AST ORtg DRtg
17'18 17-7 .447 .339 20.5 110.2 106.5
18'19 8-3 .472 .336 22.6 116.7 110.0

そして、リラードがオールタイムスコアリング第2位に浮上。名実ともにフランチャイズ史上最高の選手へのカウントダウンは近づいています。その頃には...アノ選手が帰ってきているのだろうか?

試合ではランドルを止めることに非常に苦労しましたが、それ以外の選手はほとんど問題にならなかったので、2Qに彼を完全に止めたコリンズのディフェンスが最終的に効きました。いつもデイビスに対していい仕事をするアミヌですら彼を封じることが出来なかったので、余計にそれが際立ちました。

vs Randle PTS FG FG% BLK SF*6
ザック・コリンズ 13 6/13 .462 1 3
アル・ファルーク・アミヌ 13 6/10 .600 0 1
ユスフ・ヌルキッチ 12 5/7 .714 0 4

フィジカルでごり押してくるので、ヌルキッチはソフトをぶりを発揮してしまいファウルアウトに。同じくランドルに目もやられてしまい、踏んだり蹴ったりな試合になってしまいました。しかし、コリンズがファウルトラブル無しで4ブロックをマークしたので、ヌルキッチも満足そうでした(笑)。

ハークレスB2B問題のためにフッドがスターターとして出場し、大きな手ごたえをつかみました。尻の負傷を抱えながらの出場だったと思いますが、それを感じさせないほどにリラマコヌルと良いフィット感を見せてくれました。特にヌルキッチとの連携を決めたときは"ヨシッ"と思いました。トランジションでヤバイ場面がいくつかありましたが、終盤のゲームの運び方と熟練度はブレイザーズが1枚も2枚も上手でした。誰かに穴が開いても誰かがカバーする、それを示した最高の"リベンジ&メモリアルゲーム"になりました。


ベストプレイ:12,564

偉大な選手、偉大な記録。


#69 3月16日(土) at サンアントニオ・スパーズ

INJURY
ankle brake 1Q 2Q 3Q 4Q END
Trail Blazers (42-27) 21 29 26 27 103
Spurs (39-24) 23 25 24 36 108
HIGHLIGHTS
BOX SCORE

BLOCK PARTY

7人の選手が10得点以上をマーク。けれど、わずか17アシスト。オルドリッジポエートルによるブロックの応酬は、文字通りブレイザーズを破壊しました。4Qの出来は一目瞭然で、マッカラムの負傷で動揺していたブレイザーズを軽くかわしていきました。

D tower PTS FG REB AST BLK
ヤコブ・ポエートル 8 4/7 6 1 5

2試合連続の5ブロックで存在感を示したポエートルは、ラプターズ時代からコリンズの完全なセンター版のようだと思っていました。彼のブロックに対する自然な感覚とリバウンドに対する理解度は、まだルーキー契約の選手のようには見えません。彼のような古典的なオフェンス制限を持つリムプロテクターは"絶滅危惧種"でもあるので、彼がどこまで繁栄していけるかは想像もつきません。

ゲイをはじめとしたスパーズベンチはブレイザーズを大きく上回り、スターターの不調をカバーしました。スリーポイントラインが決定的な差をなり、ブレイザーズはいくつかのワイドオープンを逃しました。逆にスパーズはオープンを逃さなかったことが勝敗を分けました。

Bench PTS FG 3P FT REB AST
Blazers 22 8/25 4/11 2/4 20 5
Spurs 43 13/29 6/13 11/12 17 6

ここにきて8連勝し、再び上位シード争いに名乗りを挙げているスパーズ。やはり彼らの土俵際の強さは侮れません。しかし、ホームで強くロードで異常に弱いのも、今シーズンのスパーズの特徴。彼らがホームコートアドバンテージを得なければ、プレイオフで上に行くのは難しいことかもしれません。


PAIN

ロードのB2Bにほとんど勝ち目が無いことは知っていましたが、3Qに起こったマッカラムの負傷はその針を大きく狂わせました。マッカラムが離脱してからリラードが孤軍奮闘。ヌルキッチは明らかなガス切れ状態になり、終盤の攻めは精彩を欠きました。

今までも決してマッカラムに頼り切りなわけではありませんでしたが、急な離脱にゲームプランの変更を余儀なくされました。それは決してゲームにいい影響を与えず、リラードは完全にスコアモードへとギアをチェンジしていましたが、及ばず。やはり、複数人からの助け無くして勝利は見えません。

Mccollum ORtg DRtg FG% 3P% AST% Opp 3P%
On 114.5 108.5 .472 .364 .544 .372
Off 101.4 105.4 .445 .344 .542 .348

マッカラムの負傷は思ったほど深刻ではなかったようで安心しました。プレイオフに間に合う状態に持っていければ、残りのシーズンは全休しても構いません。質の高いアイソスコアラーを失ってしまったことは単純に大打撃ですが、それほどの心配はしていません。彼無しでも得点し、勝ってきている試合はこれまで多くあります。チームとして戦っていければ、大きな穴には繋がらない自信が根拠なくあります。


ベストプレイ:AND ONE

💪🏾珍しいガッツポーズ💪🏾


Week23&24のブレイザーズ

#70 3月18日 (月) vs インディアナ・ペイサーズ

東のエリートチームはオラディポ無しでも快調な総合力を誇る。リーグで最も驚異的なベンチプレイヤーであるサボニスをいかにブレイザーズベンチが抑えるかが最大のカギ。マッカラム無しでの初戦を勝利で飾り、チーム力を見せつけたい。


#71 3月20日 (水) vs ダラス・マーベリックス

再びのタンクシーズンを過ごし、特に勝利に大きな価値を見出だしていないチームとの対戦でスリップはしたくない。前回のホーム戦でドンチッチに奇跡的なシュートを決められたものの、現在のマブスはそれ以外の脅威は無いため、彼を抑えることに集中したい。攻守ともにハークレスの存在に注目。


#72 3月23日 (土) vs デトロイト・ピストンズ

強力なフロントコートを擁する好調チーム。グリフィンと常にマッチアップするであろうアミヌがどこまで彼を抑えられるか。薄いガードを相手にリラードのビックゲームの予感。ドラモンドヌルキッチの超重量級センター対決も見物。

#73 3月25日 (月) at ブルックリン・ネッツ

シーズンで最も特別な試合と言っても過言ではない一戦。元ブレイザーたちのポートランドへの帰還は、他の試合とは何か違った雰囲気になること必至。オールスタープレイヤーであるラッセは怖いものなしのイケイケ状態に突入しているため、火をつければ非常に危険。ネッツは6'6前後の選手が集まっていてサイズに困窮しており、積極的にミスマッチを狙いたい。


#74 3月27日 (水) at シカゴ・ブルズ

再建を担う選手たちは軒並み負傷し、レギュラーシーズンの観戦よりもマーチマッドネス観戦の方に忙しいか。負傷選手以外での脅威はマルケネンロペスあたりか。ラストロングトリップ、この初戦の勝利は必須。


#75 3月29日 (金) at アトランタ・ホークス

有望なルーキーシーズンを送るヤングと彼を囲む若い選手たちの成長ぶりには、傍目で見ていても楽しいチーム。前回はリラードが欠場したため見られなかったものの、ヤングリラードの構図は必ず拝みたい。コリンズコリンズにも期待しつつ、ブレイザーズの快勝を期待。


#76 3月30日 (土) at デトロイト・ピストンズ

ブレイザーズのロードB2Bゲームは未勝利。そのため劣勢を強いられる戦いになることは必至だが、誰かがヒーローになることで勝機を探したい。


*1:キャリアハイ

*2:シーズンハイ

*3:シーズンハイ

*4:キャリアハイ

*5:キャリアハイ

*6:シューティングファウル