Week16──この1試合はとても大事な試合でした。その他にもオールスターの発表、プレイオフへ向けたトレード...2月のNBAは様々なドラマを生み出します。
#52 1月30日(水) vs ユタ・ジャズ
2-2 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | END |
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Jazz (29-23) | 27 | 31 | 22 | 25 | 105 |
Trail Blazers (32-20) | 45 | 29 | 35 | 23 | 132 |
アイデンティティ
再び連勝をブレイザーズに止められました。ディフェンスを売りにしているチームが、いきなり1Qで40得点以上を許すというのは珍しいことですが...リラマコがここまでホットゲームをしてしまえば、例えウォリアーズでも負けます。特に、ジャズはスコアラーが1人しかいないので、点取り勝負になるとキツいです。
ミッチェル以外のスコアラーを持たないことは、嘆かれ続けている弱点です。彼が記録的な月を過ごしたのにも、その影響が出ています。いざというときに、彼とボールを共有する人はいません。そのジレンマは、ミッチェル&ゴベール時代では避けられない運命にあると思います。チームディフェンスがダメなとき、得点でアンサーできる選手がもう1人いたら...それはきっと恐ろしいものです。
sophomore | Rec | PTS | FG% | 3P% | REB | AST | STL | BLK |
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10~12月 | 18-19 | 20.1 | .411 | .293 | 3.5 | 3.4 | 1.7 | 0.3 |
1月 | 11-4 | 27.7 | .453 | .413 | 4.4 | 5.1 | 1.3 | 0.5 |
大敗したシリーズ1,2戦目ではゴベールに試合を支配されてしまいましたが、彼は決してマイヤーズのようなストレッチ5を守ることができません。盲点の一つを刺されましたが、ブレイザーズのショットは入りすぎました。悪い部分はスッキリすべて出してしまったので、そのような試合は簡単に切り替えることができます。
遅れてきた男
過去、マイヤーズ・レナードを何度うらんできたことでしょうか。大きすぎる契約、矛盾したプレイ。ベンチの飾りとしか思えなかった彼は今、ブレイザーズの飛び道具として最も輝いたシーズンを送っています。それは長い長い、本当に長い冬でした。"元祖ユニコーン"が最も輝いた日だったかもしれません。
re started | PTS | FG | 3P | REB | AST |
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マイヤーズ・レナード | 16*1 | 6/7 | 4/5 | 6 | 4 |
古典的ビッグマンをゴール下から剥がせる、という彼の唯一の利点がこの日のマッチアップでは抜群でした。ジャズが事前にマイヤーズ対策をしていたとも思えないので、これは作戦勝ちです。ショットを意識的に多く取っていたようにも見え、それがことごくハマっていました。10点差に詰め寄られて嫌な流れになった3Q、その雰囲気を一瞬にして変えたあのプレイは、あまりにも出来すぎでした。間違いなく、キャリアベストプレイです。
ディフェンス本能の欠如が、フロアに留まり続けることのできない原因であり、僕らをイライラさせる最大の理由ですが、シーズン前半の頃と比べれば、妥協できる範囲に収まっているようです。決してブロックはできませんが、これが彼の"完成形"だとすれば素晴らしい進歩です。かつて、うらむべき男だったマイヤーズ・レナードは厳寒を超えて、愛すべき男に変わりました。
LILLAMCCO SPECIAL-SHOW
マッカラムとリラードのシーズンベストスタートでヌルキッチの欠場を感じさせませんでした。リラマコ主導のブレイザーズは、いつもの形ではありますが、最近めっきり減っていたので久々に見たような気がしました。
hot hot january | PTS | FG | 3P | REB | AST | STL |
---|---|---|---|---|---|---|
CJ・マッカラム | 30 | 12/17 | 3/5 | 3 | 1 | 2 |
シーズンベストオフェンシブゲームでしたが、ディフェンスの積極性も目立ちました。緊張感を切らさず、一貫した良いオフェンス&ディフェンスができていました。シリーズ1戦目、2戦目で味わった苦汁をここで一気に晴らしました。多くのハイライトプレイがあって、ファンとしてはワクワクしっぱなしの"楽しすぎた"試合でした。
so close... | PTS | FG | 3P | REB | AST | STL |
---|---|---|---|---|---|---|
デイミアン・リラード | 36 | 12/21 | 3/7 | 8 | 11 | 2 |
素晴らしいショーがあった一面で、もう一つの楽しみはリラードのトリプルダブルでした。早々にアシストをクリアし、残り2つのリバウンドで達成というところまで行き、リバウンドチャンスもありましたが、彼は誰かさんと違って、無理やりボールを取りに行く選手ではありません(笑)。もちろん、この素晴らしい勝利の"オマケ"として欲しいものではありましたが、それはまたの機会にとっておきましょう。
ベストプレイ:アリウープショット
WHEN YOU'RE HOT YOU'RE HOT pic.twitter.com/E8zfsAOxLo
— Trail Blazers (@trailblazers) January 31, 2019
#番外編 祝 デイミアン・リラード 4回目のオールスター
ファン投票 | 選手間投票 | メディア投票 |
104万票(6) | 31票(5) | 1票(4) |
去年は来るかな...来るかな...と思いながら発表を視聴していましたが、今年は何の心配もいりませんでした。西上位チームのエリートプレイヤーであり、世界最高のフランチャイズリーダー。かつては選出漏れも経験しましたが、今となってはそれもいい経験の一つのように思えます。また、久々のスリーポイントコンテスト出場もセスとともに発表されていて、盛りだくさんなウィークエンドになりそうです。
昨年、チームステフとして出場。デローザンと並んでチーム内最高となる21得点をマークし、リザーブ出場ながら非常に目立った活躍をしました。お金などが絡み(笑)、例年に比べて試合開始時から"ガチ"な戦いになっていたため、かなり面白い試合でした。昨年は地元選手が出場しませんでしたが、今年はケンバがいるので彼にMVPは譲っても、存在感は出したいですね。
Week17のブレイザーズ
マイアミでの試合は、苦しい展開から追いつくも、クラッチスリーを決められて撃沈した悔いの残る試合でした。今シーズン、再び東で停滞している"平凡なチーム"だが、ややブレイザーズにとって相性の悪い相手。ホワイトサイドはヌルキッチが苦手とする選手だが、それを克服し、進化したことをここで証明したい。
ホームコートアドバンテージ争いを繰り広げているライバル。最近はデローザンの負傷とスランプがありながらも、比較的優しいスケジュールを消化しながら、安定した戦いぶりはさすが。ウォリアーズ戦からのB2Bロードゲームとなるが、ブレイザーズはそこを利用して返り討ちにしたい。
プレイオフ争いから一歩後退したマブス。新人王間違いなしのドンチッチの、あの"ミラクルワンダフルクレイジーショット"は記憶に新しいが、彼以外の選手たちを抑えていくことがポイント。トレードで慌ただしくなっている分、隙をつかれないようにロードで勝利を盗みたい。
*1:シーズンハイ