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#70【NBAドラフト2023】指名予想/1巡目後半編

2023年6月22日に行われるNBAドラフトの予想です。

・58~31 → 【NBAドラフト2023】指名予想/2巡目編
・14~1 → 【NBAドラフト2023】指名予想/ロッタリー編



LAC 30位 | Isaiah Wongアイザイア・ウォン | SG/PG | 6'4'' | マイアミ Miami

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2001年1月28日 WS:6'6.75'' POY(ACC) All-ACC(1st)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
19-20 31 13 21.2 .416 0.6 1.6 .373 .829 3.0 1.0 0.5 0.4 1.7 1.4 7.7
20-21 27 26 35.5 .431 1.9 5.3 .347 .803 4.8 2.4 1.1 0.5 1.8 1.6 17.1
21-22 37 36 33.9 .452 1.3 4.3 .302 .748 4.3 2.0 0.9 0.3 1.4 1.8 15.3
22-23 37 37 33.4 .445 1.6 4.3 .384 .845 4.3 3.2 1.4 0.4 2.1 1.8 16.2

期待比較選手:Terrence Davis

クイックネスさと狡猾さを併せ持つ細身なコンボガード。ハリケーンズの大黒柱としてNCAAトーナメントの快進撃を支えた。トーナメントハイライトは一見の価値あり。質の高い精度に優れたショット選択をする。特にドリブルのキレが良く、動きの種類が多いため予見が難しい。適切な位置にいるディフェンダー。ボールウォッチャーにならない。即興ゲームであるスクリメージでは一際存在感を放ち、フロアのベストプレイヤーという印象を残した。

アスレチックセンター相手にインサイドで得点することができない。コンボガードとして平均的なパサー。カレッジからNBAへの移行で効率が大きく下がる懸念がある。需要の低いポジションかつ平均以下のサイズがネック。プレッシャーの強い状況で力を発揮して、常に正しいプレイをする選手という印象がある。僕が個人的に好きな選手の1人。



DEN 29位 | Colbey Jonesコルビー・ジョーンズ | SG/SF | 6'6'' | ザビエル Xavier

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2002年5月28日 WS:6'8'' All-Big East(2nd)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
20-21 15 11 27.8 .464 0.6 1.8 .333 .757 4.8 2.9 1.3 0.3 1.7 2.3 7.7
21-22 35 35 33.5 .483 0.6 2.1 .292 .680 7.3 3.2 1.5 0.5 2.0 2.2 11.6
22-23 36 36 34.0 .509 1.3 3.3 .378 .653 5.7 4.4 1.3 0.6 2.3 2.1 15.0

期待比較選手:Chris Duarte

シーン・ミラーの到着によりチームとともに大きく上昇したスマートなウィング。試合を見ていても彼は特に目立たない。しかしいたるところに存在し、敵の妨害をして味方を援助する。プレイをよく読み、流れの中で適切なパスを出せる。今シーズンはノックダウンシューターとしての面を見せた。パスレーンを未然に防ぐオフディフェンダーとして優秀。すべての面で貢献するユーティリティプレイヤー

あえて問題点を探すなら特別な技がないこと。サイズと身体能力は平凡。自ら得点する力がないため、3&Dロールプレイヤーの域を出ない。シューターとして本物である証明はされていない。ロスター構成に依存するがSGをプレイできる環境にいれば最も繁栄すると思う。カンザスのジェイレン・ウィルソンに似ていて見分けがつかないときがある、という人はどれぐらいいるだろうか。



UTA 28位 | Jett Howardジェット・ハワード | SG/SF | 6'8'' | ミシガン Michigan

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2003年9月14日 WS:6'9'' All-Big Ten(3rd) All-Frehman(Big Ten)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 29 29 31.8 .414 2.7 7.3 .368 .800 2.8 2.0 0.4 0.7 1.3 2.2 14.2

期待比較選手:Duncan Robinson

ミシガン大ヘッドコーチで元NBAプレイヤー、ジュワン・ハワードの息子。難しいC&Sも決めることができる希少な長身の純粋なシューター。フレッシュマンとしてさらなる成長の余地を残していて、さらに現在のリーグで彼のようなサイズとスキルを持っていればロッタリーは確実だが、それにはならないであろう重大な問題点が2つある。

まず、リバウンドがあまりにもできない。次に、ディフェンスがザルでサイズをまったく生かせていない。結果として彼を3や4で使うとチームの守備が確実にマイナスに傾いてしまう。試合に影響を与える部分が少ない。現時点でNBAフォワードに対してマッチするのは難しいため汎用性があるようでない。素晴らしいシュート力を生かせる環境が彼にとって最も良い環境。



CHA 27位 | jaime jaquez jr.ハイメ・ハケス・ジュニア | SF/PF | 6'7'' | UCLA UCLA

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2001年2月16日 WS:6'9.5'' POY(Pac-12) x2All-Pac-12(1st) x2All-Defense(Pac-12)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
19-20 31 23 26.6 .454 0.8 2.6 .313 .761 4.8 1.4 1.4 0.4 1.5 2.5 8.9
20-21 32 32 34.9 .486 1.2 2.9 .394 .655 6.1 1.7 1.2 0.7 1.3 2.3 12.3
21-22 34 34 30.5 .472 0.6 2.2 .276 .761 5.7 2.3 1.1 0.3 1.4 1.6 13.9
22-23 37 37 33.2 .481 0.9 2.8 .317 .770 8.2 2.4 1.5 0.6 1.8 1.9 17.8

期待比較選手:Kenrich Williams

長年ブルーインズの柱として活躍し、フロアに落ち着きをもたらす存在。ミッドレンジで快適。すべてのことを行う高い意欲を示す。ハイIQロールプレイヤーとしての素地を持つ。汎用性は平凡だが、自身より遥かに大きい選手とマッチアップすることをいとわない。重要なポゼッションで姿を現す素晴らしいプレイヤー。どのチームへ行ってもキャリアを切り開いていく能力を持っている。

ドライブで右に行くことを好み、左手のフィニッシュは少ない。シューティングは年々改善されているが、さらなる改善が望まれる。身体能力の高い相手を守ることは少ない。彼はSFよりもPFであり、そのポジションで繁栄するための武器を欠いている。決意や意識が純粋な才能を超えることを証明しているタフガイ。妹のガブリエラもUCLAでプレイしている。



IND 26位 | James Nnajiジェームズ・ナジ | C | 7'0'' | バルセロナ Spain

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2004年8月14日 ナイジェリア WS:7'7''
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
20-21 20 7 14.2 .641 - 0.1 .000 .309 4.9 0.7 0.4 2.0 1.1 2.0 5.9
21-22 25 4 6.3 .767 - 0.0 .000 .308 1.6 0.2 0.0 0.5 0.4 1.2 2.0
22-23 55 9 9.0 .714 - - - .507 2.1 0.3 0.2 0.6 0.8 1.2 3.5

期待比較選手:Udoka Azubuike

インサイドでのみ存在感を示すアスレチックビッグマン。3フィート以内のフィニッシュ専門でジャンプシュートは存在しない。フロア間隔を開けない限界ビッグマンが果たしてどこまでの需要があるかはわからないが、その領域で高いポテンシャルを示している。驚異的な長さを誇る威圧的なショットブロッカー。優れたフットワークを持ち機動性が高い。リムランニングビッグマンとして優秀。

絶滅に向かっている古典センターの中でも生き残っていけそうなのはジェイレン・デュレンウォーカー・ケスラーのような元来の形に加えて現段階でごく少量でもシュートタッチを示している選手。ナジはその点でストレッチ能力を示しておらず、彼はより古典型に近い。シュートがうてるようになるには10年後かもしれない。歩くダブルダブルマシーンではない。リバウンドの位置取りが弱い。スペシャルサイズを生かすために良い場所に着陸する姿が見たい。



BOS 25位 | Rayan Rupertライアン・ルパート | SF | 6'7'' | NZブレイカーズ Breakers

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2004年5月31日 フランス WS:7'2''
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
19-20 17 1 12.0 .351 0.3 0.9 .313 .167 1.3 1.0 0.5 0.1 1.2 2.4 2.7
20-21 20 15 25.7 .389 0.6 2.4 .229 .645 3.4 1.9 1.3 0.2 2.4 3.2 8.1
21-22 34 33 28.9 .393 1.1 4.4 .252 .760 3.4 2.6 2.5 0.4 2.1 2.5 14.1
22-23 31 18 18.1 .369 0.8 2.6 .313 .738 2.4 0.8 0.7 0.2 1.1 2.0 6.8

期待比較選手:Ziaire Williams

11月に手首の怪我により出遅れたシーズンにはじまり、その後は評価が上下し続けた。リーグで需要が最も高いプレミアサイズを持つウィング。NBL屈指のチームのローテーションプレイヤーだったため、彼が自身のプレイを披露する機会は多くなかった。最大の売りはPOAディフェンスでオフボールディフェンダーとしても優れている。速くて長いのでどんな選手ともマッチアップすることができる。ほとんどすべてのチームが喜んで投資するスキル/サイズ/若さの組み合わせを持っている。

そのようなプレミアウィングが20位台まで落ちる理由があるならば、オフェンスの赤信号点滅。C&Sは平均以下で、創造性もなく、フィニッシュも悪い。現時点で3&Dウィングの3に絶対欠けている。守備でプラス価値を持ち、攻撃でマイナス価値がある。NBAのローテーションプレイヤーになるにはまだ長い道のりがあり、要開発なので時間がかかることをいとわないチームが彼を指名する必要がある。彼はトップ10にも値する素材。この位置でとれれば盗みとなる。



SAC 24位 | Dariq Whiteheadダリク・ホワイトヘッド | SF | 6'7'' | デューク Duke

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2004年8月1日 WS:6'10.25''
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 28 7 20.6 .421 1.5 3.5 .429 .793 2.4 1.0 0.8 0.2 1.4 1.5 8.3

期待比較選手:Reggie Bullock

モンテヴェルデのエースでNo.1リクルーターとしてデューク加入、という漫画のような王道エリート街道ど真ん中を地で行ったエリートプレイヤー。彼が順調にプレイしていればロッタリーは確実だったかもしれない。22年8月と23年6月に右足を手術。ジョーンズ骨折は慢性的で一般的に治りにくいとされる怪我である。2月には左足を負傷。スピードの爆発力が失わているように見えた。負傷前の形に戻るようになると考えることは希望的観測に近い。

現実的には良い3&Dプレイヤーの原型として優秀。負傷前も後もインサイドで苦戦したが、潜在的なエリートシューターとしての可能性を見せた。オフザドリブルからシュートもうてる万能なシューター。シュートフォームはかなり健全。ジャンプシュートが得意でボール支配的ではないため、どのようなチームでもシームレスにフィットできる。守備は一歩目が遅いのでストッパーではない。必要とされるスキルを備えた無難なウィング。



POR 23位 | Trayce Jackson-Davisトレイス・ジャクソン=デイビス | C | 6'9'' | インディアナ Indiana

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2000年2月22日 WS:7'1'' All-Big Ten(1st) x2All-Defense(Big Ten) All-America(1st) カール・マローン賞
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
19-20 32 32 29.3 .566 0.0 0.0 - .685 8.4 1.2 0.7 1.8 1.3 2.0 13.5
20-21 27 27 34.3 .517 0.0 0.0 - .655 9.0 1.4 0.7 1.4 2.2 2.1 19.1
21-22 35 35 32.3 .589 0.0 0.1 .000 .674 8.1 1.9 0.6 2.3 1.7 1.9 18.3
22-23 32 32 34.5 .581 0.0 0.0 - .695 10.8 4.0 0.8 2.9 2.5 1.7 20.9

期待比較選手:Xavier Tilliman Sr.

シュートのうてない先祖返りのビッグマン。シュート以外の全てを高水準でこなすオールラウンドプレイヤー。フージャーズの柱として4年間期待に応え続け、様々な記録を塗り替えた。ポストプレイマスタークラス。華麗なフットワークを持っていて、インサイド得点・パスに優れる。優れたゲームフィーリングを持っており、全面的な貢献度が高い。アスレチックなディフェンダーで汎用性が高い。リバウンド、ブロックを多くマークする。国内ベストビッグマンの1人。

4年間改善が見られなかった真の非シューター。インサイド以外で得点する方法を持っていない。そもそも試みることがないので、本当にうてない可能性が高い。シュート可能になるまでにリーグに滞在できるかどうか。カレッジ時代に開発できなかったとなると、プロレベルでのシュート開発はさらに激しく遠い道のりになる。彼の長所を使用するチームに行ければ開花の予感を感じさせる。スモール5として適切な守備力とIQを持っている。理想はポイントセンターとしてプレイすることだが、その場所を獲得するのは至難の業。



BKN 22位 | Leonard Millerレナード・ミラー | PF | 6'10'' | イグナイト IGNITE

2003年11月26日 カナダ WS:7'2''
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 24 19 30.6 .556 0.7 2.2 .327 .792 11.0 1.6 0.9 0.8 1.5 2.5 18.0

期待比較選手:Darius Bazley

望まれるポジションで文句のつけようのないパーフェクトなサイズを持つビッグマン。22コンバインから数えて1年で0.75インチ、約2cmも身長が伸びている。長さ、速さ、運動能力を備えたNBA基準でもハイレベルなアスリート。インサイドで受け取れば強引にショットをねじ込む。派手なショットブロッカー。オンボールディフェンダーとしてアグレッシブ。リバウンドとパスが高水準で、長さやアスレチック以外の要素でも光る部分が多くある。

イグナイトゲーム全体を見ると彼の守備が良くないことに気づく。賢いハンドラーを止めることはまずできず、ポンプにジャンプしオフボールではノーガード。速さを持っていても上手く守備に使用されていない。全体的な守備本能が非常に悪い。シューターとして着実に改善されているが、オフェンスで信頼できるショットを持っていない。なんとなくのパスからのターンオーバーを犯しやすい。着実に改善すれば貴重なウィングとして台頭する。



BKN 21位 | Noah Clowneyノア・クラウニー | PF/C | 6'10'' | アラバマ Alabama

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2004年10月14日 WS:7'2'' All-Freshman(SEC)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 36 36 25.4 .486 0.9 3.3 .283 .649 7.9 0.8 0.6 0.9 1.3 2.5 9.8

期待比較選手:Maxi Kleber

ストレッチ能力を備えた国内トップチームのフレッシュマン。最も目立つ点はリバウンド。手が大きくて強い。優れたボックスアウトを行い、常時オフェンスリバウンドの脅威となる。クラッチシチュエーションで幾度となく良いプレイをした。確かなシュート力をすでに示しており、数年後にはストレッチ4/5になることが予想できる。サイズ、リバウンド、シュートが揃っているためどんなチームでも貴重なローテーションプレイヤーになるチャンスを持っている。

弱点は一貫性。良いときと悪いときの差が大きい。ペリメーターで腰が重い。ガードに切り替えられるとマッチできない。リバウンド以外で影響を与えることは少ない。フィニッシャーとスポットアップシューターを演じ、しばしばオフェンスで消えているように見える。しかし、リムと3を重視したアラバマシステムの影響もあるため彼の真の能力がどのようなものなのかは未知。ウィング過多の今ドラフトで4/5型の選手は数えるほどしかいない。サイズとスキルの組み合わせがヒットすればこの位置で最大の儲けになれる選手。もっともっと上の順位で指名されてもおかしくない。



HOU 20位 | Nick Smith Jr.ニック・スミス・ジュニア | SG | 6'5'' | アーカンソー Arkansas

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2004年4月18日 WS:6'8''
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 17 14 25.8 .376 1.4 4.2 .338 .740 1.6 1.7 0.8 0.1 1.6 1.5 12.5

期待比較選手:James Bouknight

負傷の影響を大きく受けて評価を下げてしまったエリートハイスクールプレイヤー。試合を支配する点取り屋。ボールを手にした途端水を得た魚のように生き生きとし始める姿が印象的。プルアップミドルを好む。迅速なステップを持つ巧みなスラッッシャー。カッターとして有望な動きを見せる。点を取る意欲が非常に高いため、シックススマンとして開花できる。素晴らしい3ポイントシューター。

まずパスを探さないのでトンネルビジョンが懸念される。2人に囲まれても無理やりミドルショットをうつので、大容量非効率スコアラーになってしまう確率が高い。敵目線からすれば非常に守りやすい選手。ガードとして最悪なリバウンダー。守備に関与することは少ない。試合中に感情が上下する瞬間があった。ひざの負傷がどれくらい長引いているか、影響はわからない。3ポイントと守備に集中する未来では非常に高い結果を残せる。



GSW 19位 | Brandin Podziemskiブランディン・ポジェムスキー | SG | 6'5'' | サンタクララ Santa Clara

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2003年2月25日 WS:6'5.5'' POY(WCC) All-WCC(1st)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
21-22 16 0 4.3 .421 0.2 0.8 .231 .750 0.9 0.3 0.1 0.0 0.3 0.4 1.4
22-23 32 32 36.0 .483 2.5 5.8 .438 .771 8.8 3.7 1.8 0.5 2.3 1.9 19.9

期待比較選手:Landry Shamet

サンタクララといえばスティーブ・ナッシュ……ではなく今や22クラスのシンデレラ、ジェイレン・ウィリアムズの印象が強い。シーズン後半からドラフト株を上昇させ続けている。イリノイで全く目立たなかった後のシーズンで大爆発。コンバインでバーティカル39インチをマーク。運動能力は追加のおまけであり、基本的にはハイBBIQが売りのオールラウンドプレイヤー。パス/シュートがハイレベル。負荷の重い中で結果を残した即時のローテーションプレイヤー。

ミッドメジャーから参戦するプレイヤーはまず競争レベルが疑われる。ショットクリエイトは目立たない。チームメイト2人がハイボリュームで高い成功率を残している(40.3%/37.8%)ため、彼自身の成功率の高さはオープンショットに依存した。素晴らしいパサーだが同時にターンオーバーも多いため、次のレベルでハンドラーとしては期待されない。オンボールディフェンスでハンドラーを圧迫しない。遅咲きのプレイヤーとしてさらなる開花を予感させる。



MIA 18位 | Jalen Hood-Schifinoジェイレン・フッド=スフィーノ | PG | 6'5'' | インディアナ Indiana

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2003年6月19日 WS:6'10.25'' ROY(Big Ten) All-Big Ten(3rd) All-Freshman(Big Ten)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 32 32 33.1 .417 1.2 3.5 .333 .776 4.1 3.7 0.8 0.3 2.8 2.4 13.5

期待比較選手:Spencer Dinwiddie

PNRハンドラーとしてTJDとペアを組み素晴らしい成果を出したプレイメーカー。注目が集まったのはランク5位のパデュー戦。35得点(14/24)の活躍で本当に印象的だった。プルアップミドルを好んで正しいパスを出す。ボールを持った時の落ち着きと、自信に満ちた雰囲気を感じる。フレッシュマンとして数字は決してきれいではないが、ゲームフィーリングがいい。狡猾なハンドルと広い視野を持っている。執拗でやる気のあるディフェンダー。ツーウェイ要素を持っている。

ミドルは快適。しかし、3シューティングとなると不安定。パスを生かすためにも必須の改善点。パスファーストなのでターンオーバーを狙われる。リムのフィニッシュが悪い。現段階でショットセレクションはミドルが多いので決して効率的ではない。ロッタリーピックを妨げるものがあったら身体能力の欠如。彼の最大の長所はやはりパス。ハンドラーになる機会に恵まれない場合3&Dとしての役割に適しているとは言いにくい。キャリアの早い段階でプレイメインキングを披露すれば天井はかなり高い。



LAL 17位 | Kris Murrayクリス・マレー | SF/PF | 6'9'' | アイオワ Iowa

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2000年8月19日 WS:6'11.75'' All-Big Ten(1st)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
20-21 13 0 3.2 .231 0.0 0.4 .000 1.000 0.6 0.1 0.1 0.1 0.2 0.2 0.6
21-22 35 1 17.9 .479 1.2 3.2 .387 .645 4.3 1.1 0.8 0.9 0.8 2.5 9.7
22-23 29 29 34.9 .476 2.3 6.8 .335 .729 7.9 2.0 1.0 1.2 1.5 2.1 20.2

期待比較選手:Kelly Oubre Jr.

キーガン・マレーとは本当に見分けがつかないほど似ている。そして1年遅れでキーガン同様にジャンプアップを果たした。何をするにしても双子の存在は比べられてしまう運命にあるが、彼とキーガンはまったく別のプレイヤーであることを忘れてはいけない。今シーズン最も改善されたのはシューティングの意識。3%成功率は数字上低くても1回入り出すと止まらない。良いC&S。1月12日のミシガン戦でホークアイズが見せた驚異的な粘りの中心にいた。シーズン中ずっとメインスコアラーとして敵からマークされ続けた中で結果を残した決意は本物。

プレイが左利き。右のショットは低確率。シューティングは確実に改善されているが過去のFT%は決して高くない。今のところストリーキーシューターとして分類される。課題は守備。スティールとブロック数は高い。しかし、オフボールでよく迷子になっている。数年前から数えると信じられないほどの飛躍を遂げている。3&Dウィングとしてかなり良いサイズを持っており、まだまだここからの伸びしろも十分にある。



UTA 16位 | Keyonte Georgeケヨンテ・ジョージ | SG/PG | 6'4'' | ベイラー Baylor

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2003年11月8日 カナダ WS:6'5'' ROY(Big 12) All-Big 12(2nd) All-Freshman(Big 12)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 33 33 28.6 .376 2.3 6.9 .338 .793 4.2 2.8 1.1 0.2 2.9 2.1 15.3

期待比較選手:Tre Mann

アグレッシブで気合に満ちたドリブラー。PNRハンドラーとして目立った活躍を見せた。ディフェンダー接触して難しい角度のタフショットを強制させられてもねじ込める強いフィジカルが印象的。オフサドリブルのシューティングも良好。3レベルスコアラーとしての片りんを随所に感じさせる。良いとき悪いときの差はあるが、全体的なディフェンスの意識は良い。

コンボガードというすでに飽和状態のポジションで生き残っていくための長所が見えない。もう少しオフボールカッターとしてプレイする姿が見たい。ダブルチームを対処できずターンオーバーを引き起こしやすい。信頼できないスポットアップシューター。スピードが足りないのでドリブルが予見可能。力でねじ込むことは多数あれど、フェイクが少なくワイルドなレイアップの低効率シュートが多い。どんなチームでもスターターになる能力を秘める大器の才能。



ATL 15位 | Dereck Lively IIデレック・ライブリー2世 | C | 7'1'' | デューク Duke

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2004年2月12日 WS:7'7'' All-Defense(ACC) All-Freshman(ACC)
Season G GS MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
22-23 34 27 20.6 .658 0.1 0.4 .154 .600 5.4 1.1 0.5 2.4 0.7 2.7 5.2

期待比較選手:Mason Plumlee

弩級のサイズを持つ有望なショットブロッカー。トップリクルーターの1人でワンダンが期待される選手としては静かな静かなシーズンを送ったと言えるが、それでもシーズンが進むにつれて調子が上向いていった。敵にリムショットを躊躇させる圧があり、長さはもちろん反応が良い。ブロック率だけを見ればエリートレベルになる可能性を秘めている。ストレッチ能力の兆候を現段階で示している。PNRディフェンダーとして有望さを見せている。

得点に関与しないパッシブなオフェンスプレイヤー。ポストプレイを試みても入りそうな気配がない。ロブかプットバック以外で得点する方法を持っていない。そのサイズであってもリバウンドは平凡。ペリメーターに引っ張り出されるとキツい。活躍のためにはマッチアップに依存する。垂直性に乏しくアスレチックな敵をブロックすることは難しい。ファウルトラブルを回避できない。汎用性が限られる。高いアップサイドがある未開拓の原石。


リターンプレイヤー

  • カイル・フィリポフスキー (デューク)
  • タイリース・プロクター (デューク)
  • ボビー・クリントマン (ウェイクフォレスト)
  • ドノバン・クリンガン (コネチカット)



19年にこの位置(15-30)で指名された選手の内22-23シーズン中に延長契約を結んだのは4/16人。すでにトレードを経験した選手が8/16人。層の厚い23ドラフトでは4年後、果たしてどんな結果が待っているんでしょうか。