入団以来そのチームで成長・活躍してきた選手が移籍し、古巣に凱旋するときは感慨深いものがあります。6年間シカゴ・ブルズでオールスター3回選出、オールディフェンシブチーム3回選出、オールNBA1回選出、2014-15MIP受賞という輝かしい成績を残したジミー・バトラーの凱旋試合は歴史に残る名凱旋試合となりました。
ミネソタ・ティンバーウルブズ対シカゴ・ブルズには今シーズンから目が離せない理由があります。2017NBAドラフト当日に起こったジミー・バトラーとザック・ラヴィーンを中心としたフランチャイズ変更トレードが事の始まりです。Timberwolves get | Bulls get | |||
Jimmy Butler | SG/SF | Zach LaVine | SG | |
Justin Patton | C | Kris Dunn | PG | |
Lauri Markkanen (1stpick) | PF |
ブルズは2016-17シーズンデリック・ローズ(MIN)を放出し、新たにドウェイン・ウェイド(MIA)とラジョン・ロンド(NOP)の元スーパースター2人を加えましたがチームは機能せず。
結局今年から再建に踏み切り、ブルズはチーム最高の選手を放出した見返りにフランチャイズの土台となる若い3選手を得ました。このトレードによりブルズは数年後に長くプレイオフ競争ができるチームになり、ウルブズは現在プレイオフチームへと昇華しました。
ウルブズにはローズ時代5年間ブルズの監督だったトム・シボドー、同じくローズ時代に活躍したタージ・ギブソンというブルズとつながりの深い人が多く在籍しており(3月8日にローズもウルブズと契約)、ミネソタ・ブルズといっても過言ではないぐらいブルズの恩恵を受けているチームです。ギブソンも移籍後初の凱旋となりました。Touching tribute the Bulls played for Taj Gibson and Jimmy Butler ✊🏽 (via @chicagobulls) pic.twitter.com/9knXSWtl3A
— SLAM Magazine (@SLAMonline) 2018年2月10日
The view from the top for Jimmy Butler's introduction in Chicago. pic.twitter.com/gKTb5B6vxa
— ESPN (@espn) 2018年2月10日
Jimmy Butler and Taj Gibson heard it from the United Center crowd after their tribute video: pic.twitter.com/sXwbAmMA0Q
— ESPN (@espn) 2018年2月10日
2人とも歓迎されていて、とてもいい雰囲気でした。ケビン・デュラント(GSW)やポール・ジョージ(OKC)のような選手とは状況が違うので当たり前ですが(笑)。
試合は白熱し、両チームの"新たなエース"のぶつかりあいは両選手の意地を感じるすさまじい戦いでした。
2018年2月9日 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | END |
---|---|---|---|---|---|
Timberwolves (34-24) | 27 | 40 | 19 | 27 | 113 |
Bulls (19-35) | 30 | 26 | 33 | 25 | 114 |
MP | FG | FGA | FG% | 3P | 3PA | 3P% | FT | FTA | FT% | TRB | AST | STL | BLK | TOV | PF | PTS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Jimmy Butle | 40:50 | 11 | 26 | .423 | 3 | 9 | .333 | 13 | 15 | .867 | 7 | 5 | 4 | 0 | 1 | 1 | 38 |
Zach LaVine | 33:06 | 12 | 26 | .462 | 1 | 6 | .167 | 10 | 11 | .909 | 5 | 1 | 2 | 0 | 1 | 2 | 35 |
バトラーが変化球型ならラヴィーンは直球型。ブルズは3Q10:43に最大16点離されるも、3Q10得点・4Q15得点したラヴィーンの活躍でカムバック。
特に4Q終盤からほぼバトラーvsラヴィーンとなり、最終的にバトラーの3Pシューティングファウルをラヴィーンがすべて決め、バトラーがラストショットをはずしブルズが勝利しました。いやあ...これぞまさに意地のぶつかり合い。両チームのファンではなくとも、興奮する名勝負でした。
おまけ
タウンズとラヴィーンの再会。やっぱり彼らは最高のヤングチームでした。