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#25【名勝負】新旧エースの意地【2018.2.9 T-ウルブズvsブルズ】

入団以来そのチームで成長・活躍してきた選手が移籍し、古巣に凱旋するときは感慨深いものがあります。6年間シカゴ・ブルズでオールスター3回選出、オールディフェンシブチーム3回選出、オールNBA1回選出、2014-15MIP受賞という輝かしい成績を残したジミー・バトラーの凱旋試合は歴史に残る名凱旋試合となりました。

ミネソタ・ティンバーウルブズシカゴ・ブルズには今シーズンから目が離せない理由があります。2017NBAドラフト当日に起こったジミー・バトラーザック・ラヴィーンを中心としたフランチャイズ変更トレードが事の始まりです。
Timberwolves get Bulls get
Jimmy Butler SG/SF Zach LaVine SG
Justin Patton C Kris Dunn PG
Lauri Markkanen (1stpick) PF

ブルズは2016-17シーズンデリック・ローズ(MIN)を放出し、新たにドウェイン・ウェイド(MIA)ラジョン・ロンド(NOP)の元スーパースター2人を加えましたがチームは機能せず。

結局今年から再建に踏み切り、ブルズはチーム最高の選手を放出した見返りにフランチャイズの土台となる若い3選手を得ました。このトレードによりブルズは数年後に長くプレイオフ競争ができるチームになり、ウルブズは現在プレイオフチームへと昇華しました。

ウルブズにはローズ時代5年間ブルズの監督だったトム・シボドー、同じくローズ時代に活躍したタージ・ギブソンというブルズとつながりの深い人が多く在籍しており(3月8日にローズもウルブズと契約)、ミネソタ・ブルズといっても過言ではないぐらいブルズの恩恵を受けているチームです。ギブソンも移籍後初の凱旋となりました。

2人とも歓迎されていて、とてもいい雰囲気でした。ケビン・デュラント(GSW)ポール・ジョージ(OKC)のような選手とは状況が違うので当たり前ですが(笑)。

試合は白熱し、両チームの"新たなエース"のぶつかりあいは両選手の意地を感じるすさまじい戦いでした。

2018年2月9日 1Q 2Q 3Q 4Q END
Timberwolves (34-24) 27 40 19 27 113
Bulls (19-35) 30 26 33 25 114
MP FG FGA FG% 3P 3PA 3P% FT FTA FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
Jimmy Butle 40:50 11 26 .423 3 9 .333 13 15 .867 7 5 4 0 1 1 38
Zach LaVine 33:06 12 26 .462 1 6 .167 10 11 .909 5 1 2 0 1 2 35

バトラーが変化球型ならラヴィーンは直球型。ブルズは3Q10:43に最大16点離されるも、3Q10得点・4Q15得点したラヴィーンの活躍でカムバック。

特に4Q終盤からほぼバトラーvsラヴィーンとなり、最終的にバトラーの3Pシューティングファウルをラヴィーンがすべて決め、バトラーがラストショットをはずしブルズが勝利しました。いやあ...これぞまさに意地のぶつかり合い。両チームのファンではなくとも、興奮する名勝負でした。


おまけ

タウンズとラヴィーンの再会。やっぱり彼らは最高のヤングチームでした。