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#36【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目後半編

2018年6月22日に行われるNBAドラフトの予想です。プレイオフに出場した16チームによる1巡目後半は、チームを補完するための"ソリッドプレイヤー"を探す順位となります。

身長・ウィングスパンはドラフトコンバインでの結果を引用しています。

・ 2巡目(31-60位)予想編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・2巡目編
・1巡目前半(1-14位)編はこちら→【NBAドラフト2018】指名予想・1巡目編前半編


*1 30位 | エリ・オコボ | PG | インターナショナル | 6'3''

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1997年10月23日生 ウィングスパン不明 (Pau-Orthez/20歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
2016-17 20 13.4 .434 0.8 2.1 .357 .846 2.1 1.5 0.6 0.1 0.9 2.0 4.6
2017-18 36 26.5 .489 2.1 4.9 .418 .835 2.7 4.7 0.9 0.2 2.8 2.0 13.8

4月頭に彗星の如くドラフトボードを駆け上がってきたフレンチマン。PNRからのシューティング・ドライブが高いレベルにあるオールラウンドスコアラー。プルアップやステップバックを駆使するドリブル技術が光ります。

厳しい時間帯でタフショットを決めることができ、オコボ自身も"ドラフトの中でトップクラスのPGだと思う"と発言し、自信を覗かせています。決して得点型ではなく、スコアラーを生かすことのできるポイントガードです。




*2 29位 | ブルース・ブラウン | SG/PG | マイアミ | 6'5''

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1996年8月15日生 ウィングスパン6'9'' (Sophomore/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 31.9 .459 1.0 2.9 .347 .744 5.6 3.2 1.5 0.5 2.0 2.5 11.8
SO 19 33.7 .415 0.8 3.2 .267 .629 7.1 4.0 1.3 0.8 2.3 2.3 11.4

マイアミ・ハリケーンズトリプルダブルマシーン。フレッシュマンでセンセーショナルな成績を残し、開幕前はロッタリー候補となるも今シーズンに入り大きく評価を落としました。一貫性のない射撃が大きな要因ですが、彼に足りないのは射撃能力だけとも言われています。

それでも1巡目候補になる理由はリバウンド、スティール、ブロックとなんでも有りの運動能力。プレイスタイルはラッセル・ウェストブルック(OKC)と重なります。ハードダンカーでもありますが、プレイメーカーとしてPGも務めることができます。

2月頭に左足を手術。その後3月に行われたNCAAトーナメントに出場できなかったため、現在の足の状態が気になります。ガードに好選手がそろっているので、このあたりの順位はまったく予想がつきません。




28位 | ジョッシュ・オコギ | SG | ジョージア工科 | 6'4.5''

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1998年9月1日生 ウィングスパン7'0'' (Sophomore/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 37 30.8 .453 0.8 2.0 .384 .747 5.4 1.6 1.3 0.7 2.1 2.5 16.1
SO 24 36.4 .416 1.6 4.2 .380 .821 6.3 2.5 1.8 1.0 2.5 2.9 18.2

爆発的なスピード、屈強なフィジカル、桁外れのバネを持つ巷で噂のアスレチックウィング。ここに柔軟さやクレバーさが加わってくれば大きく化けるポテンシャルがあります。

器用さはあまりなく、物理的な力で多くのフリースローを奪い、カットやプットバックから多くの得点を挙げます。トランジションでとても積極的になれる選手です。シューティングは開発段階ですが、フリースローの高さはいい兆候。アクロバティックなディフェンスが魅力で、サイズからは想像できないほど高いポイントからブロックショットをします。

スコアラーやハンドラーとしては期待できませんが、それ以外の様々な場面で補完できるソリッドロールプレイヤーとして貴重な存在となることができます。




27位 | デアンソニー・メルトン | SG/PG | 南カリフォルニア | 6'3''

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1998年5月28日生 ウィングスパン6'8.5'' (Sophomore/20歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 36 27.0 .437 0.6 2.1 .284 .706 4.7 3.5 1.9 1.0 1.8 2.3 8.3

FBIが介入し発覚したNCAAマネースキャンダルにより1年間の出場停止を余儀なくされた運動型コンボガード。特にディフェンススタッツが群を抜きます。全フロアへの守備アンテナがとても高く、センターを相手にしても競り負けない高いリバウンド能力を持っています。

弱点はオフェンス能力の欠如。アイソでの得点は無く、ジャンプショットは数年の開発を要します。身体的なスピードはあるものの、ペイントを切り裂くドリブル能力はありません。

出場停止の影響が少なからず評価につながってくると思います。ただ、守備型ガードとしての優先度は一番高い位置に居ます。




26位 | アーロン・ホリデー | PG | UCLA | 6'1''

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1996年9月30日生 ウィングスパン6'7.5'' (Junior/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 32 31.7 .394 1.2 2.9 .419 .727 3.0 4.0 1.4 0.3 2.9 3.2 10.3
SO 36 26.4 .485 1.5 3.6 .411 .793 2.9 4.4 1.1 0.2 2.4 2.3 12.3
JR 33 37.7 .461 2.7 6.2 .429 .828 3.7 5.8 1.3 0.2 3.8 2.6 20.3

ホリデー兄弟の末っ子。ソフォモアではロンゾ・ボール(LAL)のバックアップを経験。スターターでもベンチからでもすぐにエネルギーを供給できるスコアリングガード。

フットワークの軽さを生かしたドライブがすばらしく、左手でも確実なフィニッシュを決めることができます。長いレンジを持ついい3ポイントシューターです。

ターンオーバーの多さとサイズ不足が不安要素。しかし、そのサイズでも成績を残している選手がザラにいるので一概には言えません。ダイナミックポイントガード。そんな言葉が似合うエネルギーにあふれた選手です。




*3 25位 | ミッチェル・ロビンソン | C | 6'11''

1998年4月1日生 ウィングスパン7'4'' (20歳)

ESPNの2017リクルーティングで11位にランク付けされた古典的ビッグマン。ウェストケンタッキーにコミットしていましたがコーチ問題で早々に退学。その後はダラスにてトレーニングを行っていますが、もしカレッジに在籍していればロッタリークラスの逸材です。しかし、実践から大きく遠ざかっている事と悪い印象がついてしまった人物像から評価を大きく落とします。

エリートサイズと強いフィジカルを持ち、アリウープの受け手として非常に優秀です。長さとタイミングの良いリムプロテクターで、ハイスクールでは容易なブロックショットを多く決めています。

しかしサンプルが少ないため、その実体は未知です。Gリーグで数年の時間を必要とするかもしれませんが、最終的にリム下の脅威となる可能性を秘めています。




24位 | ジェイコブ・エバンス | SG/SF | シンシナティ | 6'5.5''

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1997年6月18日 ウィングスパン6'9'' (Junior/21歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 24.4 .372 1.4 4.1 .333 .804 4.1 1.6 0.8 0.8 0.8 1.8 8.4
SO 36 31.6 .473 1.9 4.6 .418 .732 4.2 2.7 1.3 0.8 1.3 2.1 13.5
JR 36 30.8 .427 1.7 4.5 .370 .754 4.7 3.1 1.3 1.0 1.8 2.0 13.0

貴重な3&Dウィング。フィジカルを利用したディフェンスが持ち味。ソフォモアの成績を少し下回りましたが守備スタッツが跳ね上がり、より強固な3&Dとしての地位を固めました。

アイソでのジャンプショットやドライブは淡泊で、単独攻撃で頼りになることはありません。どちらかと言えばディフェンスよりの選手かもしれません。スターターSFを求めるチームにとってはサイズ不足も懸念されます。

しかし、ボールを持っていなくても優れたキャッチ&シューターであるためにフロアを広げ、セカンドハンドラーとしてもTOを犯すことはありません。ハイブリッド型を第1に追い求めるなら視野に入ってくる選手です。




23位 | ケイタ・ベイツ=ディオプ | SG/SF | オハイオ州立 | 6'8.5''

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1996年1月23日生 ウィングスパン7'3'' (RS Junior/22歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 9.9 .473 0.5 1.2 .462 .679 2.1 0.5 0.3 0.6 0.4 0.7 3.8
SO 33 31.5 .453 1.1 3.4 .324 .787 6.4 1.1 0.7 1.2 1.4 1.8 11.8
JR 9 23.3 .500 0.3 1.7 .200 .714 5.2 1.3 0.2 1.3 1.6 1.4 9.7
RS JR 34 33.1 .480 1.9 5.4 .359 .794 8.7 1.6 0.9 1.6 1.8 1.7 19.8

ブレイクアウトにより前評判の低かったバックアイズを"勝てるチーム"へと変貌させました。カンファレンストップの平均得点を叩き出し、開幕前は誰も予想していなかったPOYに輝きました。

ミスマッチからのポストプレイが主な得意源。ダイナミックなステップから確実にフープに入るドライブを仕掛けます。とても優れたオンボールディフェンダーで、直線的なショットに対して強いブロック能力を発揮します。NBAレンジでのジャンプショットに大きな不安が残ります。

年齢や肉体に鑑みてすでに完成された選手であると言えます。また、現実的に広い範囲を守ることのできる異次元のウィングスパンを持っているため、フロントコートの守備を厚くしたいチームとフィットします。




*4 22位 | チャンドラー・ハッチソン | SF | ボイシ州立 | 6'7''

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1996年4月28日生 ウィングスパン不明 (Senior/22歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 29 12.3 .356 0.1 0.5 .286 .649 2.0 0.8 0.5 0.1 0.5 1.4 3.1
SO 31 19.8 .497 0.1 0.4 .231 .636 4.1 1.3 0.7 0.4 1.0 2.1 6.8
JR 32 31.7 .495 0.8 2.2 .377 .665 7.8 2.6 1.2 0.2 2.7 2.7 17.4
SR 31 31.0 .475 1.5 4.1 .359 .728 7.7 3.5 1.5 0.3 3.4 2.4 20.0

ブレイクアウトシーズンから成長を続けるスコアリングウィング。スモールスクールに在籍しつつも、圧倒的な成績とプレミアと言われるサイズを持っていることから高い評価を得ています。

フリースローをとても多く引き出している(FTR/51.5%)ことによって高い平均得点を残しています。チームでは層の薄さ故ほとんどのポゼッションを支配していましたが、NBAではその重圧から解き放たれます。レーン付近のドライブにさらに磨きをかけたいところです。

キャッチ&シュートを躊躇するシーンが多く、より強いSFを守る守備力に疑問が残ります。期待されるのは得点になりますがフリースローをカレッジ同様にもらえるとは考えにくいので、さらなる3&D型への進化が定着への鍵となります。




21位 | ジョンテイ・ポーター | C/PF | ミズーリ | 6'11.5''

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1999年11月15日生 ウィングスパン7'0'' (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 33 24.5 .437 1.2 3.3 .364 .750 6.8 2.2 0.8 1.7 1.9 2.9 9.9

兄は言わずと知れた天才プレイヤー、マイケル・ポーターJR.(ミズーリ)。兄ばかりが目立ったシーズン前でしたが、その兄が怪我をしたことにより一番の恩恵を受けたのは弟でした。自ずと回ってきた出場機会で結果を残し、1巡目候補にのし上がりました。

ブロックを量産し、3ポイントを沈め、ビッグマンらしからぬインテリアパスも出せるという多彩なスキルを持ち合わせている次世代型ビッグマン。主に彼はリム下にいません。全FGAの内リム付近のショットはわずか16.8%とガード並み。逆に3Pショットが46.2%もの割合を占め、2Pではミドルショットやフローターを好みます。

しかしフィジカルとスピードに大きく欠けるため、より屈強なセンターと渡り合うことができません。リーチを生かしてブロックを重ねていますが、次の攻撃レベルの守備に不安を残しています。ある程度の肉体改造が必要となりますが、最年少クラスに位置しているため猶予が残されています。




*5 20位 | アンファーニー・サイモンズ | SG/PG | IMGアカデミー | 6'3''

1999年6月8日 ウィングスパン6'9'' (19歳)

彼もまたマネースキャンダルに関わったとしてルイビルのコミットを取り下げました。数々の名選手を送り込んできた名門・ルイビルは贈収賄に止まらず深刻なセックススキャンダル問題も抱えており、危機に立たされています。

一連のスキャンダルは、過去何度も定義されてきたNCAAの在り方について再度考えるべき決定的な出来事になりました。また、ウェンデル・カーターJR.(デューク)の母も"NCAAシステムは監獄システムだ"というNCAAシステムを根本から否定する発言をしています。

basketball.realgm.com

そんなわけでサイモンズはIMGアカデミーというエリート選手養成所に移り、2018ドラフトを目指しています。今ドラフト屈指のスコアリングコンボガードと言われており、特にジャンプシュートに優れています。パスや守備に秀でたものはありませんが、純粋なスコアラーとして大きな成長の余地を残しています。




*6 19位 | トロイ・ブラウン | SF | オレゴン | 6'7''

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1999年7月28日生 ウィングスパン6'10'' (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 35 31.2 .444 0.9 3.1 .291 .743 6.2 3.2 1.6 0.2 2.5 2.2 11.3

すばらしいサイズと高い天井を持っているポイントフォワード。ハンドル技術に長けており、スクリーンを利用しいいドライブを多く仕掛けます。全ショット中リム下ショットの割合が40.7%を占めており成功率が63.4%と高い数字を誇っています。

広い視野と強いフィジカルを持っており、アシストとリバウンドに期待できます。標準以上のディフェンダーで、サイズと将来性の高さからさらなる成長が期待されます。

弱点はジャンプショットで現状フロアを広げることができないため、大きな改善が必要です。ドラフトクラス最年少で高いポテンシャルと確かな運動能力を持ち、将来的には優れたオールラウンド選手になる素質を持っています。




18位 | ジャナン・ムサ | SF | インターナショナル | 6'9''

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1999年5月8日生 ウィングスパン6'8.5'' (KK Cedevita/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
2015-16 17 12.5 .439 0.2 0.8 .231 .771 2.9 0.5 0.5 0.1 1.7 1.0 4.7
2016-17 21 14.5 .500 0.7 2.0 .341 .794 1.7 1.1 0.3 0.1 0.6 1.5 6.3
2017-18 25 23.7 .476 1.2 3.7 .315 .822 3.3 1.6 1.1 0.1 1.4 1.7 12.5

ボスニアスコアリングマシーン。彼は絶対的にフィジカルで劣りますが、洗練されたドリブルと改善されつつあるシューティングの向上も合わさりってすばらしく若い有望な選手と見られています。

ボールを受け取った瞬間の飛び出しが速く、ディフェンダーをかわす多彩なショットが持ち味。身長以下のウィングスパンを持っていることも手伝って守備側で非常に苦労しますが、肉体改造などで克服する可能性もあります。

しばしば利己的なショットを多く取る傾向にありますが、他に優秀なスコアラーがいる状態であれば違ったプレイができると思います。このクラスでは群を抜けたスコアラーとなる可能性があります。




17位 | カイリ・トーマス | SG | クレイトン | 6'4''

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1996年5月8日生 ウィングスパン6'10.5'' (Junior/22歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 34 18.6 .471 0.7 1.6 .418 .521 3.7 1.4 1.0 0.1 1.1 1.9 6.2
SO 35 31.2 .505 1.3 3.3 .393 .766 5.8 3.3 1.5 0.4 2.0 1.6 12.3
JR 33 31.7 .538 1.9 4.6 .411 .788 4.4 2.8 1.7 0.2 1.8 1.9 15.1

彼もまた3&Dウィング型の選手。カンファレンス史上19人目となる複数回(2017、2018)の最優秀守備選手に選出され、カレッジトップディフェンダーとして評価されています。彼はコンバイン以前の公称身長が6-3(190cm)で"アンダーサイズSG"と言われていたために評価を落としていました。しかし、コンバインでの測定結果により1インチ以上背が高いことが判明(193-4cm)し、ウィングスパンを含めれば十分なSGサイズであることが分かりました。

攻撃で秀でているのはキャッチ&シュートとパワープレイ。長い腕を生かした大きなドライブは止めることのできない爆発性を持ちます。しかし、パスは苦手。フロアを動き回ってスペースを作り出すことが彼の仕事でしょう。

SGとして十分な高さと長さを持ち、守備で大きく貢献し攻撃を補完してくれるすばらしいソリッドプレイヤーになる準備が整っています。




*7 16位 | ロニー・ウォーカー | SG | マイアミ | 6'4.5''

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1998年12月14日 ウィングスパン6'10'' (Freshman/19歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 32 27.8 .415 1.8 5.1 .346 .738 2.6 1.9 0.9 0.5 1.2 1.6 11.5

変な髪形が特徴の爆発アスリートガード。足の速さと空中でのボディバランスにすばらしいものがあります。シーズン序盤はとても苦労しましたが、後半に復調し評価を戻しました。

G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
1→15 20.9 .423 1.1 3.4 .314 .680 2.5 1.2 0.9 0.3 1.2 1.1 8.4
16→32 33.8 .411 2.4 6.5 .360 .775 2.6 2.5 1.0 0.6 1.1 2.0 14.5
スカイウォーカーと呼びたくなるほど跳躍してからの滞空時間が長いです。前半の不振から3P%は伸びませんでしたが、全ショット中50.9%が3Pショットで占られており、タッチも良くレンジも広いのでいいシューターになる可能性はあります。

オンボールディフェンダーとして優秀ですが、反面オフボールの動きには課題が残ります。ワイドオープンの味方にボールを回す意識が低く、セルフィッシュなプレイが目立ちます。荒削りな点は多くありますが、いい3&Dに成長できる気持ちが強い選手。ノればすばらしいプレイを多く見せてくれます。




15位 | ケビン・ノックス | SF | ケンタッキー | 6'9''

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1999年8月11日生 ウィングスパン7'0'' (Freshman/18歳)
Season G MP FG% 3P 3PA 3P% FT% TRB AST STL BLK TOV PF PTS
FR 37 32.4 .447 1.5 4.5 .341 .774 5.4 1.4 0.8 0.3 2.3 2.2 15.6

最高級サイズを持ち、最年少クラスの若さと有り余るポテンシャルを持つヤングスター。なめらかなシュートフォームとスピードを持ち、しなやかなプレイをする選手。開幕前はトップ10入り確実と言われていましたが、期待外れに終わった個人成績とチーム全体の残念な結果も重なり評価は下がりました。

足が長く、一歩がとても大きいためトランジションや横の動きで役に立ちます。ゴール下ではフローター、フロアではオフボールスクリーンを多用します。プルアップやキャッチ&シュートなどのジャンプショットを好みます。

守備は発展途上で、パワーフォワードを務めるにはパワーに欠けます。チームメイトのジャレッド・バンダービルドが驚異的なリバウンダー(40分/18.5リバ)というのもありますが、ノックス自身もリバウンドを積極的に取ることは無く、争いで競り負け易いです。動き回られると追い切れず、オン/オフでは別人のディフェンダーとなってしまいます。

現在の完成度と年齢を考慮すると抜群の選手です。成長の余地しかない肉体と、強いチームに必要な真のフォワードとなることができるサイズ。"最高の素材"がどう成長していくかはチームとのフィット感が重要です。





2017ドラフトの15位→30位中で開幕前にトレードが起こったのは8名。

本指名 選手/指名順位 トレード内容 トレード先
POR Jastin Jackson 15位 トレードアップ(15位+20位⇔10位) SAC
Harry Giles 20位
CHI Justin Patton 16位 大型トレード(Jimmy Butler) MIN
UTA Tyler Lyndon 24位 トレードアップ(24位+α⇔13位) DEN
ORL Andzejs Pasecniks 25位 ピックトレード(25位⇔1st*8+2nd*9/2020) PHI
BRK Kyle Kuzma 27位 ダンプトレード(Timofey Mozgov) LAL
LAL Tony Bradley 28位 トレードアップ(28位⇔30位+42位) UTA
UTA Josh Hart 30位 LAL

ホークスは2つのピック(19位/30位)を持っていて、2巡目の34位も行使してトレードアップを画策するかもしれません。19+30位⇔15-17位または30+34位⇔25-27位あたりが予想できます。さらにデニス・シュルーダーのトレード問題もあるので、忙しいオフシーズンになりそうです...シュルーダーとトレードを考えるチームがあればの話ですが。

ウィザーズのジョン・ウォール若い運動型ビッグマンを熱望しています。12-14位が予想されているロバート・ウィリアムズ(テキサスA&M)のトレードアップが理想ですが、キャップスペースもなく資産に乏しいため現実的ではありません。アレン・クラブのようにオット・ポーターをネッツに売り戻すか?

サンズは迷走し続けているポイントガードに終止符を打つため、16位+αで10位前後の指名が予想されているコリン・セクストン(アラバマ)またはシェイ・ギルジャス=アレギザンダー(ケンタッキー)とのトレードアップに動いても不思議ではありません。

ブレイザーズも給与救済が必要なチーム。しかし、昨年3つあった1巡目を救済ではなく大型トレードに使おうと(ポール・ジョージ3つのピック+α?)していた経緯があるので、1つのピックでどう救済するのか...想像もつきません。しかし、最悪の契約を抱えておきながらも2017-18の贅沢税を回避できたことは奇跡でした。これ以上の悪手を踏まないような対応を願っています。


*1:ヒューストン・ロケッツ経由

*2:トロント・ラプターズ経由

*3:クリーブランド・キャバリアーズ経由

*4:ニューオーリンズペリカンズ経由

*5:オクラホマシティ・サンダー経由

*6:ミネソタ・ティンバーウルブズ経由

*7:マイアミ・ヒート経由

*8:OKCが20位以内の場合、2022&2023のOKC2ndピックへ移動

*9:BRKかNYKで低い順位